総務・営業・経理を Lark で月数十時間削減 — 中小企業の AI 業務効率化テンプレ集と 90 日実装ロードマップ

LARK 実装テンプレ集 / 中小企業 DX

目次

総務・営業・経理を Lark で月数十時間削減 — 中小企業の AI 業務効率化テンプレ集と 90 日実装ロードマップ

中小企業基盤整備機構の 2026 年 3 月調査では、AI の社内導入率は 20.4%、部門別では総務・管理部門が 68.3% で最多、次いで営業・販売・サービス部門 60.3%、経営・企画部門 58.5% という結果が出ました。一方で「導入したのに業務時間が減らない」という声は依然として多い。本記事では、中小企業の業務時間が減らない 4 つの構造要因を整理した上で、Lark Wiki / Base / Sheets / Minutes / AnyCross / AnyGen を組み合わせた 3 部門別 9 テンプレを公開します。当社自社 EC 事業で経理工数を 月 240 時間→24 時間(216 時間削減・90%)にした実証データを「総務・営業・経理」に分解し、90 日で 1 部門ずつ仕組み化する具体手順までまとめました。

所要 14 分 / 中小企業経営者・管理本部長・DX 推進担当向け / 2026 年 6 月 25 日更新

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「テンプレを見せられても自社に当てはまるか分からない」という方へ。当社は群馬・前橋で自社 EC を Lark に集約し経理工数を 90% 削減した運用テンプレを 3 部門に分解した実体験から、貴社の業務棚卸し → 削減見込み試算 → 90 日ロードマップを 60 分で具体化します。テンプレ集の PDF も無料相談時にお渡しします。

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この記事でわかること

  • 中小機構 2026 年 3 月調査が示す中小企業 AI 導入の最新実態(導入率 20.4%・部門別導入率・導入目的)と「導入しても業務時間が減らない」4 つの構造要因
  • Lark Wiki / Base / Sheets / Minutes / AnyCross / AnyGen を 1 ツールに集約することで、総務・営業・経理を「同じ仕組み」で削減できる 3 つの根拠
  • 総務 3 テンプレ・営業 3 テンプレ・経理 3 テンプレ計 9 テンプレの具体実装と、各テンプレで見込める月間削減時間レンジ
  • 当社自社 EC 事業 月 240 時間→24 時間(90% 削減)を「総務・営業・経理」に分解した実証データと、再現するための運用設計原則
  • 90 日で 1 部門ずつ仕組み化するロードマップ、AnyGen で「人がやらなくていい仕事」を見極める 3 基準、30 名規模の Lark プラン別月額目安

目次

  1. 結論 — Lark 1 ツール集約で 3 部門の月数十時間が「同じ仕組み」で削減できる (5 分早見表)
  2. なぜ中小企業の業務時間は減らないのか — 中小機構調査が示す 4 つの構造要因
  3. Lark が 3 部門統合に向く 3 つの根拠 — Wiki/Base/Minutes/AnyCross/AnyGen の組合せ
  4. 総務テンプレ集 — 入退社 / 備品 / 社内通知 を Lark で月 10〜15 時間削減
  5. 営業テンプレ集 — 顧客カルテ / 案件管理 / 議事録 を Lark で月 10〜20 時間削減
  6. 経理テンプレ集 — 請求書 / 経費 / 帳簿前段 を Lark で月 8〜15 時間削減
  7. 自社 EC 月 240h→24h を 3 部門に分解した実証データ
  8. 90 日実装ロードマップ — 1 部門ずつ「型」を作ってから横展開
  9. AnyGen で「人がやらなくていい仕事」を見極める 3 基準
  10. Lark プラン別実装可否と 30 名規模の月額目安
  11. よくある質問(FAQ)

結論 — Lark 1 ツール集約で 3 部門の月数十時間が「同じ仕組み」で削減できる (5 分早見表)

中小企業の業務時間削減は、ツールを 3 つ買うのではなく、Lark 1 つに 3 部門を集約することで実現する。 これが本記事の中核メッセージです。

部門 削減対象業務(代表 3 件) 使う Lark 機能 月間削減時間レンジ
総務 入退社オンボーディング / 備品申請 / 社内通知一元化 Wiki + Base + Approval + IM 月 10〜15 時間
営業 顧客カルテ / 案件管理 / 議事録作成・配布 Base + Minutes + AnyCross + IM 月 10〜20 時間
経理 請求書発行・入金管理 / 経費精算 / 帳簿仕訳前段 Base + AnyCross + freee/MF API + Approval 月 8〜15 時間
3 部門合計 9 業務テンプレ Lark 1 ツールに集約 月 28〜50 時間

表の数値は、当社が自社 EC 事業で経理工数を 月 240 時間→24 時間(216 時間削減・90%)にした運用テンプレを 3 部門に分解した参考レンジです。業種・規模・現状業務量で前後しますが、Lark Pro プラン(¥1,420/ユーザ/月・税抜・年払い)を 30 名で契約した月額 42,600 円(年 511,200 円)に対して、月 28〜50 時間 × 時給 3,000 円換算で月 84,000〜150,000 円相当の削減を見込めます。投資回収期間は 4〜6 ヶ月程度が現実的なラインです (出典:Lark 公式料金ページ、2026 年 5 月確認)。

5 分早見表のポイントは 3 つです。

  1. 3 部門で「使う Lark 機能」が大部分重複する — Base と Approval と IM はどの部門でも中核。1 つ覚えれば横展開できる。
  2. 1 部門ずつ立ち上げる方が定着率が高い — 後述の 90 日ロードマップでは、まず総務 → 営業 → 経理の順に「型」を作ってから横展開します。
  3. 削減時間の根拠は「人がやらなくていい仕事」の見極め — AnyGen による要約・分類・下書きを「最後の判断を人がする」設計にすると、削減効果が最大化します。

なぜ中小企業の業務時間は減らないのか — 中小機構調査が示す 4 つの構造要因

中小企業基盤整備機構が 2026 年 3 月に公表した「中小企業の AI 等の利活用に係る実態調査」では、AI 導入率は全体で 20.4%、検討中を含めると 39.0% となりました。 部門別の AI 導入率は総務・管理部門 68.3%、営業・販売・サービス部門 60.3%、経営・企画部門 58.5% で、総務・管理部門の導入が突出しています。AI 導入の目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が 87.0% で 1 位、2 位は「品質向上」32.3% と圧倒的な差がついています (出典:中小機構 中小企業の AI 等利活用に係る実態調査(2026 年 3 月))。

ところが「AI を入れたのに業務時間が想定通り減っていない」という声は中小企業の現場で根強くあります。理由は 4 つの構造要因に整理できます。

要因 1 — ツールが部門ごとにバラバラで「同じ情報を 3 回入力する」

総務は kintone、営業は Salesforce、経理は freee、社内連絡は Slack、ドキュメントは Notion、というような部門個別最適は、入退社対応 1 件のために 5 ツールを横断する状態を生みます。中小企業の場合、専任の情シスがいないため「ツール間連携を誰が責任を持つか」が曖昧になり、結局手作業のコピペで橋渡しすることが常態化します。

要因 2 — AI が部分最適でしか効かない

ChatGPT で議事録を要約しても、その後 Word に貼り付け、メールで配布し、Salesforce に転記し、というプロセスが残れば削減効果は限定的です。AI 単体の生産性向上(要約・分類・下書き)を活かすには、データの入口と出口が同じシステムに統合されていることが必須条件です。

要因 3 — 「業務棚卸し」をせずにツールから入る

「Lark を入れれば DX が進む」と聞いて導入しても、現状の業務フローを誰も把握していなければ何を削減すべきか分かりません。中小機構調査でも AI 導入の最大障壁として「何から始めればいいか分からない」が常に上位です(出典:PR TIMES 中小企業 AI 導入実態調査 2026)。業務棚卸し → 業務改善 → ツール導入の順序が DX 成功企業の共通パターンです。

要因 4 — 削減効果が「見える化」されない

導入前と導入後の業務時間を計測していない企業がほとんどです。月次の振り返りで「先月より楽になった気がする」では経営判断ができず、追加投資の意思決定もできません。Lark Base で業務時間の見える化を仕組みに組み込むことが定着のカギです。

ポイント: 4 つの構造要因は「ツール分散」「部分最適 AI」「業務棚卸し不在」「効果未計測」に集約されます。本記事のテンプレ集はこの 4 つに「Lark 1 ツール集約」「AnyGen と Base の統合」「90 日ロードマップで業務棚卸しを組み込む」「Base ダッシュボードで削減時間を可視化」という形で対処する設計になっています。中小企業 DX の全体観は 中小企業 DX 90 日ロードマップ でも詳しく解説しています。

Lark が 3 部門統合に向く 3 つの根拠 — Wiki/Base/Minutes/AnyCross/AnyGen の組合せ

3 部門を 1 ツールに集約できる SaaS は限られます。 Microsoft 365 や Google Workspace も多機能ですが、業務 DB(Base)・AI(AnyGen)・自動化(AnyCross)・議事録自動化(Minutes)を 1 ライセンスに含む構成は Lark の特徴です。3 つの根拠を整理します。

根拠 1 — Lark Base が業務 DB として総務・営業・経理どこでも使える

Lark Base は kintone や Airtable と同じく「ノーコード業務 DB」です。Pro プランでは 1 テーブル 20,000 行、Enterprise プランでは 50,000 行までを 1 ライセンスで使えます (出典:Lark 公式料金ページ、2026 年 5 月確認)。30 名規模の中小企業で総務・営業・経理を統合しても、Pro プランの行数上限内に収まるケースがほとんどです。同じ Base 上に部門ごとのテーブルを作れば、横断ダッシュボードで「会社全体の数字」を 1 画面で見られます。

根拠 2 — Minutes(議事録 AI)が営業の議事録工数を直撃で削減する

Lark Minutes は会議の文字起こし・要約・トピック抽出を自動化します。営業部門で 1 回 60 分の商談を週 5 回行う担当者なら、議事録作成だけで週 2〜3 時間使っているケースが多く、Minutes 導入で 90% 以上を削減できます。文字起こしから要約 → CRM(Base)への転記までを AnyCross で自動化すれば、議事録は「会議終了後 5 分で配布完了」が現実になります。

根拠 3 — AnyCross と AnyGen で「Lark 内だけで自動化が完結する」

業務自動化ツールを別途導入すると、Zapier や Make などの外部 SaaS で月額 ¥3,000〜¥10,000 が別途かかります。Lark の AnyCross は Lark 標準機能の自動化エンジンで、Pro プランで月 50,000 回・Enterprise プランで月 500,000 回の自動化実行を含みます (出典:Lark 公式料金ページ)。AnyGen は AI による要約・分類・下書きを Base のレコードや IM チャットから直接呼び出せるため、AI 利用のために別途 ChatGPT Plus(月 ¥3,000) や Claude Pro を契約する必要がなくなります。

3 部門統合の競合候補と Lark を比較したい方は、Lark vs kintone 中小企業視点比較Lark vs Microsoft Teams 比較Lark vs Notion 比較 もあわせてお読みください。

総務テンプレ集 — 入退社 / 備品 / 社内通知 を Lark で月 10〜15 時間削減

中小機構調査で AI 導入率が最多の総務・管理部門(68.3%)から始めるのが定着率を高める王道です。 3 つの代表業務を Lark で実装する具体パターンを示します。

総務テンプレ 1 — 入退社オンボーディング (Wiki + Base + Approval + IM 連動)

入退社対応は、新入社員 1 名あたり総務担当の工数が平均 4〜6 時間かかります(備品手配・アカウント発行・座席案内・労務手続き・社内告知)。Lark で以下の形に再設計します。

  • Wiki に「入社受け入れ標準フロー」を 1 ページ化 — 入社日 7 日前/3 日前/前日/当日/翌日のチェックリストを Wiki に記載。新人受け入れの担当(総務・上長・情シス・労務)に役割を割り当てる。
  • Base「入社管理」テーブルに 1 レコード作成 → 各タスクが自動生成 — レコード作成をトリガーに AnyCross が走り、Base 「入社タスク」テーブルに 12〜15 タスクを自動展開。期限と担当者が割り当てられた状態で各人の Lark IM に通知が飛ぶ。
  • Approval ワークフローで「アカウント発行・備品支給」を承認制に — 上長承認 → 情シスがアカウント発行 → 総務が備品支給、までを Lark Approval で連結。承認履歴が自動で残り、監査対応もそのまま使える。
  • 退社時は「退職管理」テーブルから同じ仕組みで逆フローを起動 — 退職届受領 → アカウント停止 → 備品回収 → 社内告知 を同じ Base 構造で運用。

このテンプレで、入社 1 件あたり総務工数が 4〜6 時間 → 1.5〜2 時間に短縮できます。年 4 名の入退社がある企業なら年間 10〜16 時間の削減、月平均では 1 時間程度。それ以上に大きいのは「対応漏れがゼロになる」「新入社員の初日体験が劇的に改善する」という定着率への波及効果です。

総務テンプレ 2 — 備品申請・購買管理 (Approval + Base + IM)

「ペン 1 本買うのに稟議書を回す」式の運用は、申請者・上長・経理の 3 人合計で 30 分の工数を発生させます。Lark Approval で再設計すると以下になります。

  • Approval フォームに「金額」「カテゴリ」「理由」を選択式で入力 — 自由記述を最小化し、申請 1 件 2 分で完結。
  • 金額レンジで承認ルートを自動分岐 — ¥10,000 未満は上長承認のみ、¥10,000〜¥100,000 は上長 + 経理、¥100,000 超は役員決裁、と Approval のルール設定で自動分岐。
  • 承認完了で Base「備品台帳」に自動記録 — 購入後の備品台帳更新も自動化。期末の棚卸し対応で「いつ・誰が・何を買ったか」がレコードでわかる。
  • 定期購買は IM 通知で「在庫切れ予測」を自動アラート — Base のレコード数や日付フィールドから AnyCross が在庫切れ予測を計算し、IM チャットに通知。

申請 1 件あたりの工数が 30 分 → 5 分に短縮されます。月 20 件の申請がある企業なら月 8 時間の削減です。

総務テンプレ 3 — 社内通知・お知らせの一元化 (Wiki + IM + Calendar 連動)

「同じ案内をメール・チャット・口頭で 3 回繰り返す」が中小企業の総務あるある業務です。Lark で以下に集約します。

  • Wiki に「社内お知らせ」スペースを作成 → 全社員に閲覧権限付与 — 通知は Wiki の更新通知で自動配信される。検索性が高いため「いつのお知らせだったか」を従業員が自分で探せる。
  • 重要度高は IM の全社チャンネルに併用投稿 — Wiki の記事 URL を IM に投稿。送信予約機能で配信時刻も最適化。
  • イベント告知は Calendar の全社カレンダー連動 — 全社イベント(防災訓練・健康診断・歓送迎会)は Calendar の全社カレンダーに登録すれば、各従業員のスケジュールに自動反映。

「同じ案内を 3 回繰り返す」「過去のお知らせが見つからない」という問い合わせ対応工数が月 5〜7 時間削減されます。社内お知らせの仕組み化は Lark Wiki で 30 日でナレッジを集約する にも実装例があります。

総務 3 テンプレの月間削減レンジ:

入退社 1 時間 + 備品申請 8 時間 + 社内通知 5〜7 時間 = 月 14〜16 時間削減(中小機構調査の「総務・管理部門 AI 導入率 68.3%」の追い風を活かして最初に着手する部門として最適)

営業テンプレ集 — 顧客カルテ / 案件管理 / 議事録 を Lark で月 10〜20 時間削減

営業部門は売上に直結するため、削減効果が経営インパクトとして最も大きい部門です。 中小機構調査では営業・販売・サービス部門の AI 導入率は 60.3% と総務に次ぐ 2 位。代表 3 業務を Lark でテンプレ化します。

営業テンプレ 1 — 顧客カルテと案件パイプライン (Base + Sheets + ダッシュボード)

Salesforce や HubSpot を中小企業が導入すると、Starter プランでも年間数十万円規模の投資になり、しかも「使いこなせていない」という声が多い。Lark Base なら 1 ライセンス内で代替可能です。

  • 「顧客マスタ」テーブル — 会社名・業種・規模・担当者・連絡先・最終接触日・温度感(1〜5) をフィールドに持つ。
  • 「案件パイプライン」テーブル — 案件名・顧客(リンクフィールドで顧客マスタ参照)・フェーズ(リード→商談→提案→クロージング→受注/失注)・金額・受注確度・期日 を管理。
  • 「商談履歴」テーブル — 1 商談 = 1 レコード。日時・参加者・要約・ネクストアクション。後述の Minutes と AnyCross で自動投入される。
  • ダッシュボード — フェーズ別案件数・受注見込額・営業担当別パイプライン金額 を 1 画面で可視化。Lark Base のダッシュボードはドラッグで配置でき、kintone と同等の表現力を持ちます。

顧客カルテ・案件管理を Salesforce → Lark Base に置き換えると、ライセンス費だけで年間 ¥600,000 以上削減できるケースがあります。Salesforce 比較の詳細は Salesforce 代替としての Lark Base CRM を参照してください。

営業テンプレ 2 — 議事録自動化 (Minutes → AnyCross → Base 連動)

営業の議事録工数は隠れた大型削減ポイントです。 商談 60 分 + 議事録作成 30 分 + 社内共有 10 分 = 100 分が、Lark Minutes と AnyCross の連動で「商談 60 分 + 確認 5 分」に圧縮できます。

  • Lark Minutes で商談の文字起こしと要約を自動取得 — Lark Meeting で会議録画 → Minutes が文字起こし → AI 要約 → トピック抽出。
  • AnyCross で要約を「商談履歴」テーブルに自動投入 — Minutes 完了をトリガーに、要約とネクストアクションを Base の商談履歴レコードに転記。担当者と関係者に IM 通知も同時配信。
  • 営業担当は要約を確認 → 必要に応じて編集 → 顧客にメール配布 — Base のレコードから Lark Mail 連携で顧客向けメール下書きを AnyGen が生成。

週 5 商談の営業担当者なら、議事録工数だけで週 3 時間 → 0.5 時間に圧縮できます。月では 10〜12 時間の削減です。営業・商談 DX の詳細は Lark Minutes × AnyCross で議事録を 30 日で自動化 も参照ください。

営業テンプレ 3 — 提案書・見積書の下書き自動化 (AnyGen + Base + Docs)

同じような提案書を顧客ごとに個別作成する工数は、AnyGen の活用で大きく削減できます。

  • 「提案書テンプレ」を Lark Docs で標準化 — 価値訴求・サービス内容・実績・料金・期間 の 5 セクション構成で雛形化。
  • 顧客マスタの「業種」「規模」「課題」を AnyGen に渡して下書き生成 — Lark Base 上で AnyGen を呼び出し、顧客に合わせた提案書のセクション本文を AI が下書き。
  • 営業担当が下書きを Docs にコピー → 編集 → 上長レビュー → 顧客送付 — 「白紙から書く」がなくなる。

1 件の提案書作成が 4 時間 → 1.5 時間に短縮されます。月 4 件の提案がある営業担当なら月 10 時間の削減。

営業 3 テンプレの月間削減レンジ:

顧客カルテ・案件管理(間接効果含む) 2〜3 時間 + 議事録自動化 10〜12 時間 + 提案書下書き 8〜10 時間 = 月 20〜25 時間削減(担当 1 名あたり)。営業 3 名のチームなら月 60〜75 時間規模の削減ポテンシャル。

経理テンプレ集 — 請求書 / 経費 / 帳簿前段 を Lark で月 8〜15 時間削減

経理は当社が自社 EC で月 240 時間→24 時間(216 時間削減・90%)を達成した実証部門です。 中小機構調査では経営・企画部門の AI 導入率は 58.5% で、経理を含む管理系部門は AI との相性が良い領域です。

経理テンプレ 1 — 請求書発行・入金管理 (Base + AnyCross + freee/MF API)

請求書発行と入金消し込みは経理の月次最大業務です。 Lark Base 単独でなく、freee / マネーフォワード(MF)などの会計 SaaS API と連携することで、二重入力を撲滅します。

  • Base「請求書マスタ」テーブル — 請求先・件名・金額・発行日・支払期限 を管理。レコード作成で AnyCross が走る。
  • AnyCross が請求書 PDF を AnyGen で生成 → 添付フィールドに自動格納 — テンプレ Docs から金額・宛先を差し込んだ PDF を生成。
  • 同時に freee/MF API に請求書データを POST — Lark Base と会計 SaaS の二重入力をなくす。AnyCross の HTTP リクエスト機能で REST API を直接叩く設計。
  • 入金確認は銀行明細を MF/freee 経由で取得 → Base にステータス反映 — 入金日と消し込みステータスが Base に自動反映され、未入金リストはダッシュボードで一目瞭然。

請求書発行 1 件 = 15 分 → 2 分、入金消し込み 1 件 = 5 分 → 1 分。月 50 件の請求書がある企業なら月 10 時間以上の削減です。会計 SaaS 連携の詳細は freee / MF と Lark Base 連携で経理を統合 をご覧ください。

経理テンプレ 2 — 経費精算 (Approval + Base + OCR + freee/MF 連動)

レシート画像をスマホで撮るだけで経費申請が完了する仕組みを、Lark で組みます。

  • Lark Approval で経費申請フォームを公開 — 申請者はスマホで Lark を開き、レシート写真をアップロード + カテゴリ選択。
  • AnyGen で OCR + 金額抽出 — レシート画像から日付・店名・金額を自動抽出し、申請フォームに自動入力。
  • 承認ルート(上長 → 経理)を金額レンジで自動分岐 — Approval の自動分岐機能で承認者を切り替え。
  • 承認完了で Base「経費台帳」に記録 → freee/MF へ仕訳データ送信 — 経理担当は最終確認のみ。月末の精算作業が「ボタン 1 つ」になる。

経費申請 1 件 = 申請者 5 分 + 経理確認 3 分 → 申請者 1 分 + 経理確認 30 秒。月 100 件の経費申請がある企業なら月 12 時間以上の削減です。

経理テンプレ 3 — 帳簿仕訳の前段処理 (Base + AnyCross + 電子帳簿保存法対応)

2024 年 1 月から電子帳簿保存法が完全義務化された影響で、紙の領収書を電子保存する運用が中小企業に必須となりました。Lark Base 上で電帳法 3 要件(真実性・可視性・検索性)を満たす仕組みは以下です。

  • Base「電帳法書類」テーブル — 取引日・取引先・金額・書類区分(請求書/領収書/契約書) + ファイル添付。
  • レコード履歴で改ざん防止(真実性) — Lark Base はレコードの変更履歴を保持する仕組みがあるため、訂正履歴の透明性が確保される。
  • 3 要件の検索性 — 取引日・取引先・金額の 3 項目で AND 検索できれば電帳法の検索要件を満たす。Lark Base のフィルター機能で対応。
  • 会計 SaaS とのデータ連携で仕訳前段を自動化 — AnyCross で Base のレコードを freee/MF の仕訳データに変換 → 経理は確認 → 仕訳確定。

仕訳前段の準備工数が月 6〜8 時間削減できます。電帳法対応の最新動向は別記事で詳述予定ですが、Lark Base は「電帳法対応の追加コストゼロで対応できる」という強みがあります。

経理 3 テンプレの月間削減レンジ:

請求書・入金 10 時間 + 経費精算 12 時間 + 帳簿仕訳前段 7 時間 = 月 25〜30 時間削減(経理担当 1 名あたり)。当社自社 EC では同じ仕組みで月 240 時間→24 時間(216 時間削減・90%)を実証済み。

自社 EC 月 240h→24h を 3 部門に分解した実証データ

当社アウフヘーベンジャパン株式会社では、自社 EC 事業の経理工数を Lark 集約で月 240 時間 → 24 時間(216 時間削減・90%)に圧縮しました。 この実証データを 3 部門に分解すると、本記事のテンプレ集と矛盾しないことが分かります。

削減前の状態(月 240 時間の内訳)

業務 月間時間(削減前) ボトルネック
受注処理(EC モール → 出荷指示) 80 時間 楽天・Amazon・自社 EC 3 サイト分の CSV を毎日手動マージ
請求書発行と入金消し込み 60 時間 Excel テンプレで個別作成 → PDF 化 → メール送信を 1 件ずつ
経費精算と仕訳前段 40 時間 紙レシート手入力 + 仕訳科目の都度判断
在庫棚卸し 30 時間 月末に各倉庫で実数カウント → Excel に転記
月次レポート作成 30 時間 各種データを集めて Excel グラフを毎月作り直し
合計 240 時間 5 業務すべてが Excel と手作業に依存

削減後の状態(月 24 時間の内訳)

Lark 集約後は以下の構成で月 24 時間まで圧縮しました。

  • 受注処理: 80h → 4h — 3 サイトの CSV を AnyCross で自動マージ → 出荷指示が Base から自動発出 → 担当者は例外処理のみ確認。
  • 請求書発行と入金消し込み: 60h → 6h — Base レコード作成で AnyGen が PDF 生成 + freee API へ自動投入。入金消し込みは MF 連携で自動。
  • 経費精算と仕訳前段: 40h → 4h — レシート撮影 → OCR → 仕訳科目を AnyGen が提案 → 担当者は最終承認のみ。
  • 在庫棚卸し: 30h → 6h — Base の在庫テーブルに各倉庫担当がスマホから入力 → ダッシュボードに自動集計。月次の Excel 転記が消滅。
  • 月次レポート作成: 30h → 4h — Base のダッシュボードを月次でスクリーンショット → コメントを追加するだけ。

3 部門への分解

この削減を本記事のテンプレ集の「総務・営業・経理」に分解すると以下になります。受注処理は営業部門の「案件管理」に近く、請求書・経費・在庫・月次レポートは経理部門に該当します。総務領域は EC 事業では小さく、別途自社の管理部門で同様の仕組みを横展開しています。

部門 対応する業務 削減時間 削減率
営業領域 受注処理(案件パイプライン代替) 80h → 4h -95%
経理領域 請求書・入金・経費・在庫・月次 160h → 20h -88%
合計 EC 事業バックオフィス 240h → 24h -90%

本記事のテンプレ集の月間削減レンジ(総務 14〜16h + 営業 20〜25h + 経理 25〜30h = 月 60〜70h/担当者)は、当社実証の「特定業務に絞れば 90% 削減可能」と「3 部門平均では 60〜70% 削減」の中間値として整合性があります。EC 事業 90% 削減の詳細は 自社 EC 月 240h→24h の Lark 集約事例 をご覧ください。

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90 日実装ロードマップ — 1 部門ずつ「型」を作ってから横展開

9 つのテンプレを一気に立ち上げようとすると必ず破綻します。 1 部門ずつ「型」を作って横展開する 90 日プランが現実解です。

0〜30 日 — 総務部門の「型」を作る

  • Day 1〜7: Lark 契約と全社アカウント発行。総務部門メンバーに 1on1 オンボーディング(30 分 × 人数分)。
  • Day 8〜14: 入退社テンプレを Base + Wiki + Approval で構築。実在の入社予定者で 1 件試走。
  • Day 15〜21: 備品申請テンプレを Approval で構築。社内に運用切り替えアナウンス → 実申請で運用開始。
  • Day 22〜30: 社内通知を Wiki + IM に集約。Slack/メールでの社内通知は段階廃止。総務部門の月間削減時間を Base で計測開始。

31〜60 日 — 営業部門の「型」を作る

  • Day 31〜37: 営業部門に Lark Base「顧客マスタ」「案件パイプライン」「商談履歴」を構築。既存 Salesforce/Excel から段階的にデータ移行。
  • Day 38〜45: Lark Minutes 導入 → 1 商談で試走 → 議事録自動投入の AnyCross 設定 → 営業全員に展開。
  • Day 46〜55: 提案書 AnyGen 下書きテンプレを Docs で標準化 → 営業マネージャーが品質基準をレビュー。
  • Day 56〜60: ダッシュボードで営業数値を可視化。週次の営業会議で「Lark Base を見ながら話す」運用に切り替え。

61〜90 日 — 経理部門の「型」を作る

  • Day 61〜70: 請求書テンプレを Base + AnyCross + freee/MF 連携で構築。当月分から並行運用 → 翌月から完全切替。
  • Day 71〜80: 経費精算テンプレを Approval + AnyGen で構築。OCR の精度を実データで検証 → 必要に応じてプロンプト調整。
  • Day 81〜90: 帳簿仕訳前段の AnyCross を構築 → 電帳法 3 要件の検索性をテスト。経理部門の月間削減時間を Base で計測 → 90 日振り返り会議で次の 90 日プランを設計。

90 日終了時点で 3 部門それぞれに「型」ができ、追加の部門・支社・関連会社への横展開フェーズに入れます。AI 業務効率化の 90 日プランは 中小企業 AI 業務自動化 90 日プラン も併せて参照ください。

AnyGen で「人がやらなくていい仕事」を見極める 3 基準

AnyGen(Lark の AI 機能群)を効かせるには、何を AI に任せ、何を人が判断するかの線引きが重要です。 3 つの基準で見極めます。

基準 1 — 「定型 + 反復」業務は AI に任せる

議事録の要約、レシートの金額抽出、見積書の項目分類、メールの下書きなど、フォーマットが決まっていて毎回似た判断をする業務は AnyGen に任せます。AI の精度は完璧でなくても、人が最終確認する設計にすれば実用に耐えます。

基準 2 — 「最終判断」は必ず人が押す

請求書送付、経費承認、顧客への提案メール送信など、対外的な責任が生じる業務の「送信ボタン」は人が押します。AI が下書き → 人が確認 → 送信、という構成にすることで、AI の誤りが顧客や取引先に直接届くリスクを排除します。

基準 3 — 「例外検知」は AI で広げ、対応は人が深掘る

「通常と違うパターンの取引」「異常値」「コンプライアンスリスクの兆候」など、例外検知は AI が広く拾い、人が深掘りする分業が効きます。AnyGen を Base のレコード追加トリガーで動かし、IM チャットにアラートを出す設計が中小企業でも実装可能です。

AI 業務効率化を深掘りしたい方は AI 導入率 20.4% の中小企業が次に取るべき一手 も参照してください。

Lark プラン別実装可否と 30 名規模の月額目安

本記事の 9 テンプレが Lark のどのプランで実装できるかを整理します。 中小機構公式の料金情報および当社調査結果は以下のとおりです (出典:Lark 公式料金ページ、2026 年 5 月確認)。

機能 Starter(無料・20 名上限) Pro(¥1,420/月・税抜・年払い) Enterprise(¥1,820/月・税抜・年払い)
Wiki / Docs / Sheets / IM
Base 1 テーブル行数上限 2,000 行 20,000 行 50,000 行
Approval ワークフロー ○(基本) ○(条件分岐含む) ○(高度な分岐)
AnyCross(自動化)月実行回数 1,000 回 50,000 回 500,000 回
Minutes(議事録 AI) ○(時間上限あり)
AnyGen(AI 機能群) ○(基本)
合計ストレージ 100 GB 15 TB 15 TB + ユーザ × 30 GB
30 名月額目安 不可(20 名上限) ¥42,600 ¥54,600

本記事の 9 テンプレを本格運用するには Pro プラン以上を推奨します。 20 名以下の零細企業なら Starter で試行 → 成長に応じて Pro へ移行、というステップが現実的です。Lark プラン比較の詳細は Lark vs kintone 中小企業視点比較Lark vs Google Workspace 中小企業比較 も参照してください。

競合 SaaS との総コスト比較(30 名想定)

3 部門統合を別 SaaS で組むと月額がどれくらいになるかを整理します。すべて 2026 年 5 月時点の公式公表価格に基づきます。

構成 月額(30 名) 3 部門統合度
Lark Pro ¥42,600 ◎ (Wiki/Base/Minutes/AnyCross/AnyGen 一体)
Microsoft 365 Business Standard + Power Automate ¥56,220 + 別料金 △ (議事録 AI と業務 DB は別途必要)
Google Workspace Business Standard ¥48,000 △ (業務 DB は AppSheet 別途、AI は Gemini 別料金)
kintone スタンダード ¥54,000 △ (業務 DB のみ、IM/議事録/AI は別 SaaS)
Notion Plus ¥49,500 △ (Wiki/DB はあるが議事録 AI/承認は別途)
Slack プロ(年払い) ¥27,750 × (IM のみ)

30 名規模で 3 部門統合を 1 ライセンスでまかなえるのは Lark Pro が現状ほぼ唯一の選択肢です。 競合 SaaS の組合せでは、業務 DB・議事録 AI・自動化・AI 機能を別々のサブスクで揃える必要があり、総コストは ¥80,000〜¥150,000/月に膨らみます (出典:LarkMicrosoft 365Google WorkspacekintoneNotionSlack、いずれも 2026 年 5 月時点)。

よくある質問(FAQ)

Q1. AI 導入率 20.4% は本当に「低い」のですか?

中小機構 2026 年 3 月調査では中小企業の AI 導入率は 20.4%、検討中を含めると 39.0% です。大企業との格差は依然として大きい一方、1 年前と比較すると確実に上昇しています。問題は「率」ではなく「導入したのに業務時間が減っていない」企業が多いことです。本記事はその実装ギャップを Lark 集約で埋める方法論として書いています(出典:中小機構 中小企業の AI 等利活用に係る実態調査)。

Q2. 9 テンプレを全部一度に始めるべきですか?

絶対に避けてください。1 部門ずつ「型」を作って横展開するのが定着率を高める王道です。90 日ロードマップでは総務(0〜30 日) → 営業(31〜60 日) → 経理(61〜90 日)の順を推奨しています。理由は (1) 総務は AI 導入率が最も高く(68.3%)現場の抵抗が少ない、(2) 営業は売上直結で投資効果が見えやすい、(3) 経理は精度要求が高いため最後に着手するのが安全、の 3 点です。

Q3. 30 名以下なら Lark Starter(無料)で十分ですか?

20 名以下なら Starter プラン(無料)で試行できます。ただし Lark Base の行数上限が 1 テーブル 2,000 行、AnyCross の月実行回数が 1,000 回という制約があるため、本格運用は Pro プラン(¥1,420/ユーザ/月・税抜・年払い)を推奨します。Starter プランは 2025/3/1 改定で 50 名 → 20 名に上限縮小されたため、21 名以上なら自動的に Pro 必須です(出典:Lark 公式料金ページ)。

Q4. freee や マネーフォワード とは具体的にどう連携するのですか?

Lark AnyCross の HTTP リクエスト機能で freee/MF の REST API を直接呼び出す構成が一般的です。請求書発行や仕訳データの登録、入金消し込みの取得などを Lark Base のレコード操作と双方向で同期します。実装の詳細は freee / MF と Lark Base 連携で経理を統合 をご覧ください。

Q5. 月 数十時間削減という数字の根拠は何ですか?

本記事の月間削減レンジは、当社が自社 EC 事業で経理工数を月 240 時間→24 時間(216 時間削減・90%)にした実証データを、本記事のテンプレ集の 3 部門(総務・営業・経理)に分解した参考値です。業種・規模・現状業務量で前後しますが、特定業務に絞れば 90% 削減、3 部門平均では 60〜70% 削減が一つの目安となります。中小機構 2026 調査でも「AI 導入の目的の 87% が業務効率化」であり、効果測定の見える化を伴えば月数十時間規模の削減は中小企業でも現実的です。

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本サイトは アウフヘーベンジャパン株式会社 が運営しています。Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。記事中の料金・プラン名・上限値は 2026 年 5 月時点の公式公表情報を基にしており、最新情報は各サービスの公式ページをご確認ください。

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