Lark AI 完全整理 / 中小企業のAI活用ガイド 2026
Lark AI でできること全整理2026 — 標準AI機能・AnyGen・AnyCross の使い分けと中小企業の導入手順
「Lark AI って、結局うちの会社では何ができるのか」「AnyGen とか AnyCross とか名前は聞くが、標準機能と何が違うのか」「どこまで無料で、どのプランで使えるのか」— この 3 つに、他社まとめ記事ではなく Lark 公式サイトの一次情報だけで答えるのが本記事です。Lark AI とは何か → 組み込みの標準AI/AnyGen/AnyCross の役割の違い → できること全整理 → 使い分けと料金 → 導入 4 ステップまでを一気通貫でまとめ、非エンジニアの経営者が「うちなら、どの AI 機能から使えばいいか」を最短で判断できる状態にします。自社 EC 事業を Lark に集約し 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した当社の一次体験も併記します。
所要 20 分 / 中小企業の経営者・DX 推進担当向け / 2026 年 7 月 23 日公開
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議事録に毎回 1 時間、日報の集約に毎週数時間——こうした「痛い定型業務を 1 つ AI に渡す」ことから始めるのが失敗しないコツです。AI 活用は「全部を一気に自動化」ではありません。どの業務が Lark の組み込み標準 AI(無料〜プラン内)で足り、どこに AnyGen や AnyCross が効くか— この線引きが決まれば、余計なコストと学習をかけずに始められます。当社は群馬・前橋で自社 EC 事業を Lark に集約し 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証しました。その実体験から、貴社の業務を棚卸しした 「Lark AI 活用マップ(Lark Docs)」を 60 分の無料相談でお渡しします。
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この記事でわかること
- Lark AI とは何か — 「組み込みの標準AI機能」「AnyGen(連携型の生成AIアシスタント)」「AnyCross(ノーコード連携基盤)」の役割の違いで全体像を整理
- Lark AI でできること全整理 — 翻訳・議事録・会議AI要約・レポート生成・Base のデータ生成まで、実務で効く機能を一覧化
- 標準AI・AnyGen・AnyCross の使い分け早見表 — どこまでプラン内で足り、どこから追加設定・追加課金が要るか
- プラン別に使える範囲と料金(Starter / Pro / Enterprise)と、「lark ai model(どのAIモデルを使っているか)」への公式回答
- 中小企業が Lark AI を導入する 4 ステップと、導入前に必ず押さえる 3 つの注意点
目次
- 結論 — Lark AI は「組み込み標準AI・AnyGen・AnyCross」の役割分担で理解する
- Lark AI とは — 3 つの構成要素でわかる全体像
- Lark AI でできること全整理 — 機能別マップ
- 標準AI・AnyGen・AnyCross の使い分け早見表
- プラン別に使える範囲と料金/「lark ai model」への公式回答
- 中小企業が Lark AI を導入する 4 ステップ
- 自社 EC 事例 — 240h→24h を支えた「標準機能ファースト」の AI 活用
- 導入前に押さえる 3 つの注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ — まず「AI に任せる定型業務」を 1 つ決める
結論 — Lark AI は「組み込み標準AI・AnyGen・AnyCross」の役割分担で理解する
結論を先に述べます。「Lark AI」は単一の機能ではなく、役割の違う 3 つの構成要素で理解するのが最短です。① Lark に最初から組み込まれている標準 AI 機能(会議の自動文字起こしの Lark Minutes、リアルタイム翻訳、会議を要約する「AI ノート」、Lark Base 内でのデータ生成など)、② Lark アカウントに連携して使う生成 AI アシスタント「AnyGen」(日報・レポート・スライドを自動生成)、③ 外部の業務システムをノーコードで Lark に束ねる連携基盤「AnyCross」——この 3 つです。③ AnyCross は厳密には AI そのものではなく、AI で作った成果物や自動化を外部システムとつなぐ”配管”にあたりますが、AI 活用を実務で広げるときに必ず関わるため、本記事では 3 点セットで整理します。
中小企業がまず押さえるべき順序は明快で、「まず無料〜プラン内の組み込み標準 AI で足りるか試し、生成物づくりが要れば AnyGen を連携し、外部 SaaS との連携が要れば AnyCross」です。なぜこの整理が必要か。中小企業白書が繰り返し指摘するとおり、中小企業の DX が進まない最大の要因は「人手不足で着手できない」こと。民間調査では中小企業の DX 実施率は わずか 4.6%、DX の失敗率は 64% にのぼるとされます(Gron 調査 2026)。一方 Salesforce の調査では、AI を導入した企業の 88% が収益増を実感したという結果もあります。「どの Lark AI 機能を、どの業務に、いくらで使うか」を選べないと、AI を触ったのに現場の手作業が減らない——本記事はこの選定ミスを防ぐための地図です。
読み方のポイント: 本記事は「非エンジニアの経営者が Lark AI の全体像をつかむ」ためのハブ(総合ガイド)です。生成 AI「AnyGen」の実装パターンは Lark AnyGen で社内 AI エージェントを内製する 7 パターン、外部 SaaS を束ねる「AnyCross」の詳細は Lark AnyCross 完全ガイド2026 に、それぞれ深掘り記事があります。本記事で全体像 → 各記事で実装、の順に読むと理解が早いです。
Lark AI とは — 3 つの構成要素でわかる全体像
ひとことで言えば、Lark AI とは「Lark(グループウェア)の中で、AI が情報を読み・書き・つなぐ」ための機能とサービスの総称です。チャット・ドキュメント・カレンダー・表計算・データベースが 1 つに統合された Lark を土台に、AI が情報を扱います。非エンジニアが理解するうえで欠かせないのは、次の 3 つの違いだけ。
| 構成要素 | 正体(非エンジニア向けの説明) | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| ① 組み込み標準AI | Lark に最初から搭載されている AI。会議の自動文字起こしの Lark Minutes、リアルタイム翻訳、会議要約の AI ノート、Base AI など。 | 議事録、翻訳、会議の要約、表データの生成 |
| ② AnyGen(連携型の生成AI) | Lark アカウントに連携して使うオールインワンの生成 AI アシスタント。ワンクリック導入・最短 1 分のノーコード設計。 | 日報・レポート・スライドの自動生成、情報の統合・要約・優先順位付け |
| ③ AnyCross(ノーコード連携) | AI そのものではなく、Salesforce・freee 人事労務などの外部の業務システムを Lark に束ねる iPaaS。ドラッグ&ドロップで連携を組む。 | 外部 SaaS のデータ同期、承認・通知・勤怠の連携 |
この 3 つの関係を一文にすると、「Lark 内の作業(議事録・翻訳・要約・生成)は組み込み標準AI と AnyGen、Lark の外の SaaS をつなぐのは AnyCross」——これが Lark AI の全体像です。① は無料〜プラン内で今すぐ、② はワンクリック連携で、③ は外部連携が必要になった段階で。いきなり全部を使う必要はなく、痛い業務から 1 つずつ足していくのが中小企業の現実解です(出典: Lark AnyGen 公式、Lark AnyCross 公式・いずれも 2026 年 7 月 23 日確認)。Lark という土台そのものの基礎は Lark Base が中小企業の業務効率を変える 3 つの理由 をどうぞ。
Lark AI でできること全整理 — 機能別マップ
実務目線で言えば、Lark AI が最も効くのは 「Lark に貯まった情報を横断して読み、成果物にまとめる定型作業」を AI に渡す場面です。ここでは中小企業で実際に痛みが大きい順に、機能を構成要素とひも付けて全整理します。各項目に「どこで実現できるか」の目安を添えました。
① 会議の議事録を自動で作る(標準AI: Minutes)
ビデオ会議を自動で文字起こしし、閲覧・検索できる会話記録に変換します。議事録はワンクリックで複数言語に翻訳でき、動画は最大 3 倍速再生・無音スキップに対応(公式は「30 分の会議を 10 分でキャッチアップ」と案内)。これは Lark Minutes(組み込み標準 AI)だけで完結するため、追加設定は不要です(出典: Lark Minutes 公式)。議事録運用の型は AI議事録 Lark Minutes × AnyGen で会議を再設計する 30日プラン に詳しくまとめています。
② 会議を AI が要約し、議事録・ToDo を自動作成する(標準AI: AI ノート)
会議中に AI が内容をリアルタイムで要約し、議事録ドキュメントや ToDo リストを自動作成します。これは Lark プラン表に載る「AI ノート」機能で、Pro / Enterprise では「制限付きの無料体験」として使え、必要に応じて追加購入できます(出典: Lark 公式プランページ)。Minutes(文字起こし)と AI ノート(要約・ToDo)はセットで会議業務を圧縮します。
③ チャット・会議のリアルタイム翻訳(標準AI)
チャットの入力内容や会議の字幕を、日本語・英語・中国語などへリアルタイムに翻訳します。公式プラン表では、リアルタイム翻訳は全プランで無制限に使える標準機能として案内されています(出典: Lark 公式プランページ)。海外取引や多言語の現場でも、翻訳を挟む手間を大きく減らせます。
④ Lark Base のデータを AI で生成・補完する(標準AI: Base AI)
Lark Base(多維表格)の中で、AI がフィールドの内容を生成・補完します。要約や分類、下書き生成などをレコード単位で任せられ、OpenAI アカウントを連携して生成を動かす方式も公式に案内されています(出典: Lark ヘルプセンター(Base AI))。Base AI はプランにより使える範囲が段階的に異なります(後述)。Base 設計そのものの基礎は Lark Base が中小企業の業務効率を変える 3 つの理由 をご覧ください。
⑤ 日報・週報・定例レポートを自動生成する(AnyGen)
チャット・ドキュメント・タスク・議事録といった Lark 内の情報を横断し、日報・レポート・スライド・分析結果といった「すぐ使える成果物」に自動生成します。AnyGen は権限内の情報を統合し、要約・優先順位付け・異常検知に対応、成果物の自動配信やリマインドまで行えます(出典: AnyGen 公式)。AnyGen は Lark アカウントに連携して使うノーコードのアシスタントで、ワンクリック・最短 1 分で使い始められます。
⑥ 社内ナレッジ・FAQ の問い合わせに答えさせる(AnyGen)
Lark Docs や Lark Base に貯めた社内情報を AnyGen が統合し、質問に回答します。「就業規則の該当箇所は?」「この製品の仕様は?」といった問い合わせを AI に一次対応させ、人は確認だけにする使い方です。権限内の情報を横断して回答を組み立てられます。
⑦ 外部 SaaS のデータを Lark に連携する(AnyCross)
Salesforce・freee 人事労務といった社外の業務システムを、コードを書かずにドラッグ&ドロップで Lark に束ねます。AnyCross はノーコードの API 連携・ワークフロー自動化基盤(iPaaS)で、SSO やオンプレミス送信の暗号化にも対応します(出典: Lark AnyCross 公式)。たとえば freee 人事労務との勤怠連携が公式ブログで紹介されています。具体的なレシピは Lark AnyCross テンプレ10選 にまとめました。
⑧ 独自の定型ワークフローを自動化する(AnyGen+AnyCross)
「毎朝、前日の受注を Base から読み取り、要約して担当チャットに送る」といった、自社固有の繰り返し作業を AI と連携で自動化します。生成は AnyGen、外部データの取り込みは AnyCross、と役割を分けて組み合わせるのが定石です。次章の使い分け表と、後述の自社事例が、まさにこの⑧を実運用した例です。
💡 中間 CTA: 「①〜⑧のうち、うちはどれから始めるべきか」を 60 分で棚卸ししたい方は、無料相談で Lark AI 活用マップをお渡しします。AI を軸にした業務自動化の全体設計は AI 業務自動化サービス、Base を軸にした業務システム構築は Lark Base 業務システム構築サービス をご覧ください。
標準AI・AnyGen・AnyCross の使い分け早見表
結論から言うと、「Lark の中の作業」なら組み込み標準AI と AnyGen、「Lark の外の SaaS 連携」なら AnyCrossです。3 者は競合ではなく担当が違います。まず追加設定のいらない標準 AI で組めないかを検討し、生成が要れば AnyGen を連携、外部連携が要れば AnyCross を足す——この順序が、費用と学習の両面で合理的です。
| 観点 | ① 組み込み標準AI | ② AnyGen(連携型生成AI) | ③ AnyCross(連携基盤) |
|---|---|---|---|
| 得意領域 | 議事録・文字起こし・翻訳・会議要約・Base データ生成 | 日報/レポート/スライドの生成、情報の統合・優先順位付け | 外部SaaSのデータ同期・承認や通知の連携 |
| 始めやすさ | 追加設定なしでプラン内ですぐ | ワンクリック連携・最短1分(ノーコード) | 連携設計が必要(ノーコードだが要検討) |
| AIか連携か | Lark 内蔵の AI 機能 | 連携して使う生成 AI | AI ではなく連携(iPaaS)基盤 |
| 向くケース | 議事録・翻訳・会議要約を今すぐ任せたい | 日報・レポート作成を丸ごと自動化したい | Salesforce や freee を Lark に集約したい |
1 点だけ正直な注意を添えます。AnyGen の料金・プランへの内包可否、そして AnyCross の位置づけは、契約前に必ず公式で確認してください。AnyGen は Lark の公式プラン表(Starter / Pro / Enterprise)に項目として登場せず、プラン内で使えるか・別課金かは公式ページに明記がありません(要問い合わせ)。AnyCross は連携の実行回数に応じたオプション課金があります(後述)。「無料で無制限に使える」と思い込まず、範囲と費用を事前に押さえるのが安全です。
プラン別に使える範囲と料金/「lark ai model」への公式回答
料金面から整理すると、Lark 本体の料金は Starter(無料)/ Pro / Enterprise の 3 プランで、リアルタイム翻訳などの標準 AI はプラン内で使え、会議要約の「AI ノート」や「Base AI」はプランごとに使える範囲が段階的に異なります。まず本体の料金を押さえます。
| プラン | 料金(1名/月) | 人数 | AI・自動化の目安 |
|---|---|---|---|
| Starter | ¥0(無料) | 20 名まで | リアルタイム翻訳 無制限/Base AI は制限トライアル/オートメーション 1,000 回/月 |
| Pro | ¥1,420(税抜・年払い) | 〜500 名 | Base AI は拡張トライアル/AI ノート 制限付き無料体験/オートメーション 5 万回/月 |
| Enterprise | 要お問い合わせ(個別見積) | 無制限 | Base AI 拡張トライアル/AI ノート 制限付き無料体験/オートメーション 50 万回/月 |
表示価格はすべて税抜で、年間プランは約 16.6% オフ。たとえば 30 名なら Starter の上限(20 名)を超えるため Pro が必要で、¥1,420 × 30 = 月額 ¥42,600 が目安です(出典: Lark 公式プランページ・2026 年 7 月 23 日確認)。会議 AI 要約の追加購入は「¥270,000 / 1,800 件」、AnyCross の連携フロー実行は「¥154,400 / 20 万回」といった従量オプションが公式プラン表に記載されています。使い込む前提なら、この従量部分まで含めて総額を見積もるのが大切です。プラン選定の詳しい考え方は Lark 料金 完全ガイド2026、他社 SaaS との総額比較は 中小企業 SaaS コスト見直しガイド にまとめています。
「lark ai model」— Lark AI はどの AI モデルを使っているのか? よくある疑問ですが、正直にお答えします。Lark は標準 AI や AnyGen が内部で使用する具体的な AI モデル名(ChatGPT / Claude 等の別)を、公式ページ上では公開していません(2026 年 7 月 23 日時点)。例外的に Lark Base では「自分の OpenAI アカウントを連携して AI 生成を動かす」方式が公式に案内されていますが、これはユーザーが外部モデルを持ち込む仕組みであって、Lark 標準 AI 全体の基盤モデルが公表されているわけではありません(出典: Lark ヘルプセンター(Base AI))。中小企業にとって実務上重要なのは「どのモデルか」よりも「自社のどの業務が、いくらで、どこまで自動化できるか」です。モデル名で選ぶのではなく、後述の導入手順に沿ってまず 1 業務で効果を検証するアプローチを推奨します。Lark AI と Microsoft 365 Copilot などを比較する際の選定基準は Microsoft 365 Copilot vs Lark AI — 中小企業の AI ツール選定基準 を参考にしてください。
中小企業が Lark AI を導入する 4 ステップ
進め方はシンプルで、Lark AI の導入は 「痛い業務を 1 つ選ぶ → 組み込み標準AIで試す → AnyGenで生成を任せる → 必要ならAnyCrossで外部連携」の 4 ステップで進めるのが失敗しません。全社一斉ではなく、小さく始めて効果を見てから広げます。
ステップ1|一番痛い定型業務を 1 つ選ぶ
「毎週の定例レポート」「会議のたびの議事録」「日報の集約」など、時間がかかり・繰り返し発生し・成果物が定型の業務を 1 つ選びます。ここを外すと効果を実感できず定着しません。DX 全体を軌道に乗せる進め方は 中小企業の DX を 90 日で軌道に乗せる実践ロードマップ を参照してください。
ステップ2|組み込み標準AI(Minutes・AI ノート等)で足りないか試す
選んだ業務が「議事録」なら、まず Lark Minutes と AI ノートだけで完結するか試します。追加設定なしでプラン内で使えるため、追加コストを増やさずに効果を検証できます。標準 AI で足りるなら、ここで完了です。
ステップ3|生成が要るなら AnyGen をワンクリック連携
「議事録から決定事項を抽出してレポート化」「日報を自動生成」など成果物づくりが要るなら、AnyGen を連携します。ワンクリック・最短 1 分で使い始められるため、情シスがいなくても現場主導で試せます。実装の型は Lark AnyGen で社内 AI エージェントを内製する 7 パターン が参考になります。
ステップ4|外部 SaaS 連携が要るなら AnyCross を検討
Salesforce や freee など外部システムのデータを Lark に取り込む必要が出た段階で、AnyCross を検討します。ここは連携設計と実行回数の従量費用を伴うため、最初の 1 本は伴走支援を受けると立ち上がりが速くなります。当社の AI 業務自動化サービス では、この 4 ステップ設計から実装まで支援しています。
自社 EC 事例 — 240h→24h を支えた「標準機能ファースト」の AI 活用
率直に振り返ると、当社が自社 EC 事業で月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実現できた最大の理由は、いきなり AI で全部を自動化しようとせず「まず Lark の標準機能で組めないか」を徹底し、そのうえで届かない部分だけ AnyGen や連携に任せたからです。魔法の一手ではなく、無料〜プラン内で使える標準の自動化を最大限に使い、生成や横断が要る箇所だけを AI に渡した結果です。
具体的には、受注・在庫・問い合わせのデータを Lark Base に一元化し、日次の集計とレポートづくりを自動化。会議は Minutes と AI ノートで議事録化し、定例の報告資料は AnyGen で下書きを生成。人が判断すべき工程(価格判断・クレーム対応・最終確認)だけを残し、それ以外の「読む・集める・まとめる」を AI と標準自動化に寄せました。ポイントは「AI に任せる前に、そもそも人手が要らない仕組みにできないか」を先に問うこと。この順序を守ると、AI のコストも学習も最小で済みます。テンプレート化した業務の型は 総務・営業・経理から始める Lark 業務テンプレ集 にまとめました。
どの業務を、どの構成要素に寄せたか。実際の割り振りは次のとおりです。「読む・集める・まとめる」を機械と AI に渡し、判断だけを人に残す——この線引きが 90% 削減の中身です。
| 業務 | Before(手作業) | 寄せた先 | After |
|---|---|---|---|
| 受注・在庫の集計 | Excel を毎日手集計 | Lark Base + 標準の自動化 | 日次で自動集計、人は確認だけ |
| 会議の議事録 | 会議後に手で書き起こし | Minutes + AI ノート | 文字起こし・要約・ToDo を自動化 |
| 定例レポート | 担当が毎回ゼロから作成 | AnyGen で下書き生成 | AI が下書き、人は仕上げのみ |
| 価格判断・クレーム対応 | 人が対応 | 人に残す(AI 化しない) | 判断業務に時間を集中 |
「なぜ Microsoft 365 Copilot などではなく Lark AI なのか」とよく聞かれます。理由は 1 つ、Lark はチャット・ドキュメント・カレンダー・データベースが最初から統合されているため、「AI にデータを渡すための連携作業」がそもそも要らないから。他社の AI アドオンは、まず各 SaaS をつなぐところで手間とコストが積み上がりがちです。統合基盤の上で AI を動かせることが、中小企業にとっての立ち上がりの速さにつながります。もっとも、すでに Microsoft 365 の資産(Excel・Teams・SharePoint)が社内に厚く根づいている企業では、Copilot を足すほうが合理的な場合もあります。「今ある基盤に足すか、Lark に集約して統合の恩恵を取るか」で判断が分かれます(詳しい比較は Microsoft 365 Copilot vs Lark AI)。
中小企業の AI 導入率はまだ 20.4% にとどまるとされますが(中小企業 AI導入率20.4% から見える「次の一手」 参照)、裏を返せば「今きちんと選んで始めた企業」が抜きん出るタイミングです。全部を一度にやる必要はありません。まず 1 業務、標準機能ファーストで。
導入前に押さえる 3 つの注意点
Lark AI を過大評価せず、着実に効果を出すために、導入前に必ず押さえておきたい注意点が 3 つあります。
注意点1|AnyGen はプラン内包・料金が公式に明記されていない(要問い合わせ)
生成 AI「AnyGen」は Lark アカウントに連携して使うアシスタントですが、Lark の公式プラン表(Starter / Pro / Enterprise)に項目として登場せず、プラン内で使えるか・別課金かは公式ページに明記がありません(出典: Lark 公式プランページ)。導入前に費用体系を必ず確認しましょう。まずは無料〜プラン内の組み込み標準 AI で検証し、AnyGen は「標準 AI で届かない生成業務がある」と分かってから、費用を確認して足すのが安全です。
注意点2|AI ノート・Base AI・AnyCross は使える範囲・上限がプランや従量で変わる
会議要約の「AI ノート」や「Base AI」はプランごとに使える範囲が段階的で、追加購入(AI ノート ¥270,000 / 1,800 件)や AnyCross の実行回数課金(¥154,400 / 20 万回)といった従量オプションがあります。「無料で無制限」と思い込まず、契約前に必ず公式の料金・機能ページで最新の条件を確認してください。本記事の数値も 2026 年 7 月 23 日時点の公式情報に基づくものです。
注意点3|判断が重要な工程は AI に任せきりにしない
AI は「読む・集める・まとめる」を高速化しますが、価格判断・与信・クレーム対応・公開前のファクトチェックなど、間違えると事業リスクになる工程は人が最終確認する運用を推奨します。当社自身、記事公開前の事実確認は必ず人が公式ソースで検証しています。便利さと正確さのバランスを設計に織り込むことが、AI 活用を長続きさせる鍵です。ツール選定で迷う場合は Lark vs kintone 徹底比較、Lark vs Microsoft Teams 比較 も判断材料になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. Lark AI とは、一言でいうと何ができますか?
A. Lark の中で AI が情報を「読む・書く・つなぐ」機能とサービスの総称です。会議の自動議事録(Minutes)、会議要約(AI ノート)、リアルタイム翻訳、Base のデータ生成といった組み込みの標準 AIに加え、日報やレポートを自動生成するAnyGen(連携型の生成 AI)、外部 SaaS を束ねるAnyCross(ノーコード連携基盤)で構成されます。統合されたグループウェアの内側で動くのが特徴です。
Q2. Lark AI は無料で使えますか?
A. Lark 本体は Starter プランが 20 名まで無料で、リアルタイム翻訳などの標準 AI はプラン内で使えます。21 名以上や容量を増やす場合は Pro(¥1,420/名・月、税抜・年払い)が必要です。会議要約の AI ノートや Base AI はプランで使える範囲が段階的に異なり、AnyGen のプラン内包可否は公式に明記がないため、契約前に公式ページで条件を確認してください。
Q3. AnyGen と AnyCross は何が違いますか?
A. AnyGen は「Lark 内の情報から日報・レポート・スライドを自動生成する生成 AI」、AnyCross は「Salesforce や freee など外部の業務システムを Lark にノーコードで束ねる連携基盤(iPaaS)」です。AnyGen は”生成 AI”、AnyCross は AI そのものではなく”連携の配管”。まず生成なら AnyGen、外部連携が要れば AnyCross、と役割で使い分けます。
Q4. Lark AI はどの AI モデルを使っていますか?
A. Lark は標準 AI や AnyGen が内部で使用する具体的な AI モデル名を公式ページ上では公開していません(2026 年 7 月 23 日時点)。例外的に Lark Base は「自分の OpenAI アカウントを連携して AI 生成を動かす」方式が案内されていますが、これは外部モデルの持ち込みで、全体の基盤モデル公表ではありません。実務ではモデル名より「どの業務がいくらでどこまで自動化できるか」で選ぶのを推奨します。
Q5. Lark AI の導入は情シスがいなくても回せますか?
A. 標準 AI(Minutes・AI ノート等)は追加設定なし、AnyGen もワンクリック連携・最短 1 分で使えるため、非エンジニアでも現場主導で始められます。外部連携の AnyCross は連携設計と従量費用を伴うため、最初の 1 本は伴走支援を受けると立ち上がりが速くなります。「まず標準AI → AnyGen → 必要ならAnyCross」の順序が安全です。
まとめ — まず「AI に任せる定型業務」を 1 つ決める
結論を改めて。Lark AI は、① 組み込みの標準 AI 機能(Minutes・AI ノート・リアルタイム翻訳・Base AI)、② 連携型の生成 AI「AnyGen」、③ ノーコード連携基盤「AnyCross」で構成されます。できることは、議事録の自動作成、会議の要約、リアルタイム翻訳、日報やレポートの自動生成、社内ナレッジ問い合わせ対応、Base のデータ生成、外部 SaaS 連携、独自ワークフローの自動化まで多岐にわたります。中小企業にとって最重要なのは、全部を一度にやろうとせず「痛い業務を 1 つ、標準機能ファーストで」始めることです。
当社は群馬・前橋で自社 EC 事業を Lark に集約し、月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証しました。その実体験から、「どの業務に、どの Lark AI が効くか」の線引きから伴走します。まずは無料相談で、貴社の業務を棚卸しした Lark AI 活用マップをお受け取りください。
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本サイトは アウフヘーベンジャパン株式会社 が運営しています。
Lark および AnyCross は ByteDance Ltd. の製品・登録商標です。AnyGen は Lark と連携して利用する生成 AI アシスタントです。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。kintone はサイボウズ株式会社、Salesforce は Salesforce, Inc.、Microsoft 365・Copilot は Microsoft Corporation、freee は freee株式会社、OpenAI は OpenAI OpCo, LLC の各商標です。本記事中の Lark AI・AnyGen・AnyCross・各サービスの機能/料金/利用範囲に関する情報は、2026 年 7 月 23 日時点で各社が公開している公式情報に基づいています。AI 機能の提供範囲・仕様・料金は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページでご確認ください。