「kintone を 7 人で 4 年間使ってきたのに、来年 11 月から 10 人分の料金になるって本当ですか?」──ここ 2 週間、群馬・前橋の経営者から最も多く受けるのがこの相談です。サイボウズ公式『クラウドサービスの価格改定に関するご案内』によれば、kintone の最小契約ユーザー数は 2024 年 10 月 1 日以降の新規契約で 5 → 10 名に引き上げ、既存契約も 2026 年 11 月 1 日以降は自動的に新最小契約数 10 名が適用されます。同時に、ライトコース ¥780 → ¥1,000、スタンダードコース ¥1,500 → ¥1,800 (税抜・月額) への価格改定も完了しています。つまり、5-9 名規模で kintone を運用してきた事業者は、5 ヶ月後の 2026 年 11 月までに『10 名分を払い続ける』か『他ツールに移る』かの判断を迫られている──これが本記事の出発点です。
本記事では、サイボウズ公式の価格改定情報を一次ソースとして、kintone と Lark を 5 / 10 / 30 名規模で試算し、乗り換え判断基準 5 項目、30 日移行 3 ステップ、データエクスポートからの具体手順までを、当社アウフヘーベンジャパン株式会社が自社 EC 事業で月 240h → 24h (-90%) を実証した経験から逆算して解説します。読了後には「自社が乗り換えるべきか、留まるべきか」「乗り換えるなら何から始めるか」が判断できる状態を目指します。お急ぎの方は Lark 導入支援サービス または お問い合わせフォーム から、5 ヶ月で間に合わせるための移行設計を 60 分で見立てる無料相談もご利用ください。
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相談内容の例: 5-9 名で運用していて 11 月期限が迫っている / 既存アプリの移植コストが見通せない / 並走運用の社内合意形成に悩んでいる / 補助金活用と移行を同時並行で進めたい 等
📌 この記事でわかること
- kintone 価格改定の事実: 公式情報に基づくライト/スタンダード/ワイド各プランの旧価格・新価格と最小契約 10 名化のスケジュール
- 5/10/30 名規模のコスト試算: kintone と Lark で同じ規模を運用した場合の月額・年額の比較表
- 乗り換え判断基準 5 項目: 自社が「乗り換えるべき」か「留まるべき」かを判断するチェックリスト
- 30 日移行 3 ステップ: Day 1-10 棚卸し・Day 11-20 並走運用・Day 21-30 切替の具体手順
- データ移行の具体的手順: kintone CSV エクスポートから Lark Base への取込み、添付ファイル・コメント履歴の扱い
目次
- kintone 価格改定の事実 (公式情報まとめ)
- なぜ「5-9 名」の中小事業者が最も困るのか
- kintone vs Lark — 5/10/30 名規模のコスト試算
- 業務 DB 機能比較 — kintone と Lark Base はどこが違うか
- 乗り換え判断基準 5 項目チェックリスト
- 自社 EC 事例 — 月 240h → 24h (-90%) を実証した Lark 集約
- 30 日移行 3 ステップ — 棚卸し・並走・切替
- データ移行の具体的手順 — エクスポートから取込みまで
- 残り 5 ヶ月で判断するためのタイムライン
- よくある質問
1. kintone 価格改定の事実 (公式情報まとめ)
結論: 価格改定と最小契約 10 ユーザー化は確定事項で、既存契約への完全適用は 2026 年 11 月 1 日。サイボウズ公式の改定告知を 1 次ソースに、本セクションでは「いつ・何が・どう変わるか」を客観的にまとめます。
1-1. 改定後の価格 (税抜・1 ユーザー月額)
| プラン | 改定前 | 改定後 (現行) | 差額/月 |
|---|---|---|---|
| ライト | ¥780 | ¥1,000 | +¥220 (+28.2%) |
| スタンダード | ¥1,500 | ¥1,800 | +¥300 (+20.0%) |
| ワイド (新設) | — | ¥3,000 | 新プラン |
1-2. 最小契約ユーザー数の変更
| プラン | 改定前 | 改定後 (現行) |
|---|---|---|
| kintone ライト/スタンダード | 5 ユーザー | 10 ユーザー |
| ワイド (新) | — | 1,000 ユーザー |
| Mailwise (参考) | 2 ユーザー | 5 ユーザー |
1-3. 適用スケジュール
- 新規契約への適用: 月額契約は 2024 年 11 月請求分から、年額契約は 2024 年 10 月 1 日以降の注文から既に適用済み
- 既存契約への猶予期間: 現在のユーザー数を変更しなければ 2026 年 10 月 31 日までは現行契約を維持できる
- 既存契約への完全適用: 2026 年 11 月 1 日から自動的に新最小契約数 10 ユーザーが適用される (5-9 名で利用中の場合は 10 名分の請求に切替)
本記事公開時点 (2026 年 6 月 1 日) で、既存契約への完全適用まで残り 約 5 ヶ月 (153 日)。判断のタイムリミットは明確です。
2. なぜ「5-9 名」の中小事業者が最も困るのか
結論: 利用人数が最小契約 10 名を下回る事業者は、使わない 3-5 席分を払い続ける構造になる。規模別の影響を実数で見ます。
2-1. 7 名でスタンダードを使ってきた事業者の場合 (実例パターン)
| 項目 | 2024 年 9 月以前 | 2026 年 11 月以降 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 契約ユーザー数 | 7 名 (実利用通り) | 10 名 (強制) | +3 名 |
| 単価/月 | ¥1,500 | ¥1,800 | +¥300 |
| 月額合計 | ¥10,500 | ¥18,000 | +¥7,500 (+71%) |
| 年額合計 | ¥126,000 | ¥216,000 | +¥90,000 |
| 3 年合計 | ¥378,000 | ¥648,000 | +¥270,000 |
つまり 7 名で運用してきた事業者は、業務の中身が変わらないのに 月 ¥7,500、年 ¥9 万、3 年で 27 万円の追加負担を背負うことになります。これは「価格改定 (+¥300/席)」と「最小契約変更 (+3 席分)」が同時に効いた結果で、後者の影響の方が大きいことに注意が必要です。
2-2. ライトコースでも影響は同じ構造
- 5 名利用: 旧 ¥780 × 5 = ¥3,900/月 → 新 ¥1,000 × 10 = ¥10,000/月 (+¥6,100/月、+157%)
- 7 名利用: 旧 ¥780 × 7 = ¥5,460/月 → 新 ¥1,000 × 10 = ¥10,000/月 (+¥4,540/月、+83%)
- 9 名利用: 旧 ¥780 × 9 = ¥7,020/月 → 新 ¥1,000 × 10 = ¥10,000/月 (+¥2,980/月、+42%)
利用人数が少ないほど「払って使わない席の比率」が上がり、コスト効率が劣化します。5 名規模の事業者にとっては実質 2.5 倍超の値上げに等しい影響です。
3. kintone vs Lark — 5/10/30 名規模のコスト試算
結論: 20 名以下なら Lark Starter が圧倒的にコスト優位、30 名規模でも Lark Pro が kintone より月 ¥11,400 安い。同じ業務 DB / プロセス管理を担わせる前提で、規模別に試算します。
3-1. 5 名規模 (小規模事業者) の比較
| ツール | プラン | 月額計算 | 月額合計 | 年額合計 |
|---|---|---|---|---|
| kintone (新) | ライト最小契約 | ¥1,000 × 10 | ¥10,000 | ¥120,000 |
| kintone (新) | スタンダード最小契約 | ¥1,800 × 10 | ¥18,000 | ¥216,000 |
| Lark Starter | 無料 (20 名まで) | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
| Lark Pro | 5 名分 | ¥1,420 × 5 | ¥7,100 | ¥85,200 |
5 名規模では Lark Starter が圧倒的に有利です。年額換算で kintone ライト ¥120,000、スタンダード ¥216,000 と比較して Lark Starter は ¥0。ただし Base 1 表あたり 2,000 行を超える業務 (1 年超の受発注台帳など) を扱う場合は Pro プランの検討が必要です。
3-2. 10 名規模の比較
| ツール | プラン | 月額計算 | 月額合計 | 年額合計 |
|---|---|---|---|---|
| kintone (新) | ライト | ¥1,000 × 10 | ¥10,000 | ¥120,000 |
| kintone (新) | スタンダード | ¥1,800 × 10 | ¥18,000 | ¥216,000 |
| Lark Starter | 無料 (20 名まで) | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
| Lark Pro | 10 名分 | ¥1,420 × 10 | ¥14,200 | ¥170,400 |
10 名規模も Starter プラン内で運用可能なら年 ¥216,000 (スタンダード比較) の削減効果。Pro プランに上げても kintone スタンダードより年 ¥45,600 安く済みます。
3-3. 30 名規模 (Starter プラン上限超え) の比較
| ツール | プラン | 月額計算 | 月額合計 | 年額合計 |
|---|---|---|---|---|
| kintone (新) | ライト | ¥1,000 × 30 | ¥30,000 | ¥360,000 |
| kintone (新) | スタンダード | ¥1,800 × 30 | ¥54,000 | ¥648,000 |
| Lark Pro | 30 名分 | ¥1,420 × 30 | ¥42,600 | ¥511,200 |
30 名規模では Lark Pro が kintone スタンダードより月 ¥11,400・年 ¥136,800 安く済みます。さらに Lark は同じ単価でチャット / 会議 / Docs / Wiki / 承認 / 動画通話までフル機能が含まれるため、Microsoft Teams や Zoom、Notion といった追加 SaaS の解約余地も生まれます (この観点は Lark vs Microsoft Teams 比較 で詳述しています)。
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4. 業務 DB 機能比較 — kintone と Lark Base はどこが違うか
結論: 業務 DB 単体機能なら kintone がやや厚いが、チャット・会議・Docs・自動化まで含めた『業務基盤』として Lark が圧倒的に広い。主要項目を並べます。
| 項目 | kintone スタンダード | Lark Starter | Lark Pro |
|---|---|---|---|
| アプリ / Base テーブル数上限 | 1,000 個 | 制限内 | 制限内 |
| 1 表あたりのレコード上限 | 明示なし (アプリ単位) | 2,000 行 | 20,000 行 |
| ストレージ | 5GB × ユーザー数 | 100GB 全体 | 15TB 全体 |
| プロセス管理 / 承認 | ○ (プロセス管理) | ○ (自動化 + 承認) | ○ (自動化月 50,000 回 + 承認) |
| 外部 API / Webhook | ○ | ○ | ○ |
| チャット | × | ○ (フル機能) | ○ (フル機能) |
| Web 会議 / 動画通話 | × | ○ (100 名・60 分) | ○ (500 名・24h) |
| ドキュメント (共同編集) | × | ○ (Docs) | ○ (Docs) |
| Wiki / ナレッジ蓄積 | × | ○ | ○ |
| AI アシスタント | 追加オプション | 標準搭載 (制限内) | 標準搭載 |
| ゲスト共有 | ○ | 制限あり | ○ |
| プラグイン / マーケットプレイス | ○ (豊富) | 限定的 | 限定的 |
4-1. kintone が依然有利な領域
- プラグイン / マーケットプレイス: サードパーティ製プラグインが豊富で、独自業務 (車検期日管理・保険代理店・不動産仲介など) に特化したアドオンが充実
- ゲストスペース: 取引先との外部共有が標準機能としてシンプル
- 1 アプリのレコード上限: アプリ単位の上限が緩く、大量データを 1 アプリに集約しやすい
4-2. Lark が圧倒的に有利な領域
- 業務基盤の統合度: チャット・会議・Docs・Wiki・Base・承認・タスク管理が 1 つのアカウントで完結 (kintone は別途 Slack/Teams/Zoom が必要)
- 20 名以下の無料運用: Starter プランで業務 DB + 統合機能をフル提供 (kintone は 10 名最小契約・有償)
- AI 統合: 議事録自動生成・翻訳・要約が標準搭載
- モバイル UX: スマートフォンでのチャット + Base 編集 + 会議参加が 1 アプリで完結
「業務 DB 機能だけで比較すると kintone が一日の長」ですが、「業務基盤としての総合価値」を測ると Lark の優位が際立ちます。詳細は Lark vs kintone どっちを選ぶべきか【中小企業向け徹底比較】 も併せてご覧ください。
5. 乗り換え判断基準 5 項目チェックリスト
結論: 以下 5 項目のうち 3 つ以上が当てはまる事業者は Lark への乗り換え検討を強く推奨。逆に該当が 2 つ以下なら kintone 継続が合理的です。
- ① 現契約ユーザー数が 15 名以下 — 10 名最小化と単価値上げのダブルパンチが効くゾーン。20 名以下なら Lark Starter で完全代替可能
- ② アクティブに使い込んでいるアプリが 10 個以下 — 移行コストが現実的。30 個以上動いている環境は段階移行 (90 日以上) を推奨
- ③ チャット・Web 会議・Docs を別 SaaS (Slack/Teams/Zoom/Notion) で運用している — Lark に統合すれば追加 SaaS の解約余地が生まれる
- ④ 独自プラグインや外部 API 連携が「無い」か「2 個以下」 — kintone プラグイン依存度が高い環境は移行ハードルが急上昇する
- ⑤ AI 活用 (議事録自動生成・翻訳・要約) を検討している — Lark は標準で AI 統合済み、kintone は別途 AI ツール契約が必要
該当数の目安: 0-2 個 = kintone 継続が無難 / 3-4 個 = Lark 検討 / 5 個 = Lark への乗り換えを 5 ヶ月以内に決断すべきタイミング。
6. 自社 EC 事例 — 月 240h → 24h (-90%) を実証した Lark 集約
結論: 当社アウフヘーベンジャパン株式会社は自社の EC 事業を Lark に集約し、月の業務工数を 240 時間 → 24 時間 (-90%) に圧縮した。抽象論ではなく、実際に試した結果として共有します。
- 事業内容: 楽天・Yahoo・Amazon 3 モール展開の EC 事業 (中国・東南アジアからの輸入販売、商品点数 200 点超)
- 移行前: 受発注 Excel・在庫スプレッドシート・顧客 CSV・経費 PDF・連絡 Chatwork + Slack + メールに分散
- 移行後: Lark Base (受発注 / 在庫 / 顧客 / 商品マスタ) + Lark Chat (社内コミュニケーション) + Lark Docs (マニュアル) + Lark Approval (経費承認) に集約
- 効果: 月 240 時間 → 24 時間 (-90%)、二重入力ゼロ化、属人化解消、深夜の在庫確認連絡を撲滅
kintone でも同じことは可能ですが、「業務 DB + チャット + 会議 + Docs」を別 SaaS で組み合わせる構成になり、SaaS の数だけ ID 管理・課金管理・ナレッジ分散が発生します。Lark に集約することでこの「SaaS 散らかり」コストが消えました。詳細な構築の進め方は Lark Base が中小企業の業務効率を変える 3 つの理由 でも解説しています。
7. 30 日移行 3 ステップ — 棚卸し・並走・切替
結論: 上位 80% の業務を担う 5-10 アプリに絞り込み、Day 1-10 棚卸し → Day 11-20 並走 → Day 21-30 切替の 3 段で進める。全件一斉移行は必ず失敗するため、必ず段階移行で組み立てます。
7-1. Step 1: 業務棚卸しと kintone エクスポート (Day 1-10)
- Day 1-3: 既存アプリを『毎日触る』『週次』『月次以下』『眠っている』の 4 階層に分類。「眠っている」と「月次以下」は原則移行対象から外す (棚卸しで気付けば移行コストの半分が消える)
- Day 4-6: 残った『毎日触る』『週次』のアプリの「フィールド・ステータス・通知条件・関連アプリ」を一覧化
- Day 7-10: アプリ単位で CSV / Excel エクスポートを実施 (添付ファイルは別途『ファイルのまま書き出す』を選択)。並行して Lark Base に対応するテーブルの設計図を作成
7-2. Step 2: Lark Base への移植と並走運用 (Day 11-20)
- Day 11-13: Lark Base に同一構造のテーブルを作り、CSV インポートでデータを取り込む。マスタ系 (取引先・商品・社員) から先に入れる
- Day 14-15: 自動化 (Automation) で kintone のプロセス管理を再現。承認ルートは Lark Approval を組み合わせる (実装例は Lark Base × Workflow で承認フローを自動化する実装ガイド 参照)
- Day 16-20: kintone と Lark Base の両方に同じ情報を二重入力する並走期間。現場が新システムに慣れる期間で、ここで欠落フィールドや追加要件を洗い出す
7-3. Step 3: 切替・kintone 解約 (Day 21-30)
- Day 21: 切替日。kintone への新規登録を停止し Lark Base 単独運用に移行 (重要: 当日朝に経営者から「今日から Lark に一本化する」アナウンスを必ず実施)
- Day 22-25: トラブル対応窓口を設置 (Lark Chat 内に専用グループを作る等)。発生した問題は 48 時間以内に解決
- Day 26-29: 過去データの参照ニーズを確認。読み取りだけなら kintone をしばらく残しても OK (月額契約の解約は月単位、年額は次回更新月で停止)
- Day 30: kintone を月次解約 (年額契約の場合は次回更新月で停止予約)。データの読み取り権限のみは 3-6 ヶ月残しておくと安心
30 日プランは「5-10 アプリ・10-20 名規模」の中小企業の標準パターンです。50 アプリ以上・基幹会計と密結合の環境は、当社の 中小企業の DX を 90 日で軌道に乗せる実践ロードマップ をベースに段階移行を設計してください。
8. データ移行の具体的手順 — エクスポートから取込みまで
結論: kintone からのエクスポートは管理権限があるユーザーが「アプリ単位」で CSV / Excel を出力。Lark Base 側は CSV インポートで同一構造に取り込める。注意点は 4 つあります。
8-1. エクスポートの流れ (kintone 側)
- kintone 管理画面 → 対象アプリ → 右上『アプリ設定』からエクスポート画面に進む
- 『ファイルに書き出す』を選択し、文字コード (UTF-8 推奨) / 区切り文字 (カンマ) / 出力対象フィールドを指定
- 添付ファイルは『ファイルのまま書き出す』をチェックすると ZIP で一括取得できる
- レコード件数が多い場合は分割書き出し (1 万件単位など) で確実性を上げる
8-2. インポートの流れ (Lark Base 側)
- Lark Base で対象テーブルを開き、右上メニューから『インポート』を選択
- CSV ファイルをアップロードし、フィールド対応を確認 (文字コードは UTF-8 推奨)
- 添付ファイル列は、Lark Base 側で別途『添付ファイル型』フィールドを作り、エクスポートした ZIP から手動でアップロード
- 初回インポート後にダブルチェック (件数一致・主要フィールド抜粋確認) を実施
8-3. 4 つの注意点
- 注意 1 — コメント履歴は移行不可: kintone のレコードコメントはエクスポート対象外。重要なコメントは事前に PDF 出力で保存しておくと安心
- 注意 2 — プラグイン依存ロジックは再設計: kintone プラグインで動いていた処理は Lark Base の自動化で「同等のことを別実装」する必要あり
- 注意 3 — 通知 / メール飛ばしの再設定: kintone の通知条件は Lark Base 側で自動化トリガー + Lark Chat / Lark Mail への通知に置き換える
- 注意 4 — ゲストスペースは別設計: kintone のゲストスペースで外部共有していた業務は、Lark Base の共有リンク (権限制御付き) または ゲストアカウントで再構築
Excel ベースのデータを Lark Base に整理し直す方法論は Lark Base 脱 Excel 30 日チャレンジ — 中小企業の Excel→Base 置換マップ でフィールド設計の具体例まで踏み込んでいます。kintone 移行でも基本のフィールド対応設計は流用できます。
9. 残り 5 ヶ月で判断するためのタイムライン
結論: 2026 年 11 月 1 日の自動切替まで残り約 5 ヶ月。逆算スケジュールはこうなる。
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 2026 年 6 月 (今) | 本記事の判断基準 5 項目で自社の立ち位置を確定。乗り換え検討の意思決定を経営者と擦り合わせる |
| 2026 年 7 月 | Lark Starter / Pro の無料トライアル開始。1-2 アプリで PoC (受発注 or 顧客管理など 1 業務) |
| 2026 年 8 月 | PoC 結果を経営判断。Go なら移行計画を確定 (30 日 or 90 日)、No Go なら kintone 10 名契約への移行準備 |
| 2026 年 9 月 | 30 日プラン着手 (Day 1-10 棚卸し → Day 11-20 並走 → Day 21-30 切替) |
| 2026 年 10 月 | Lark 本格運用開始。10 月末で kintone を解約 (月額) または次回更新月で停止予約 (年額) |
| 2026 年 11 月 1 日 | kintone 既存契約の自動切替日。判断・移行が間に合えば影響なし、間に合わなければ 10 名分の請求開始 |
今 (6 月) 動き始めると 5 ヶ月で完全移行が間に合います。7 月以降にずれ込むと並走期間が圧迫されるため、判断のタイムリミットは 2026 年 7 月末が現実的なデッドラインです。
📍 5 ヶ月で間に合わせたい方へ: 「自社の現契約 → Lark 移行 30 日設計」のたたき台を 60 分で作ります。検討初期段階のお問い合わせも歓迎です。
10. よくある質問
Q1. kintone の最小契約 10 ユーザー化はいつから適用されますか?
新規契約は 2024 年 10 月 1 日以降の申込分から既に 10 ユーザー以上が必須です。既存契約は『現在のユーザー数のまま 2026 年 10 月 31 日まで』利用可能で、2026 年 11 月 1 日からは新最小契約数 10 ユーザーが自動適用されます。サイボウズ公式『クラウドサービスの価格改定に関するご案内』に明記されており、2026 年 11 月以降に契約変更を行わない場合は強制的に 10 名分の料金請求に切り替わります。
Q2. 5-9 名で使ってきた事業者の実質的な値上げ幅はいくらですか?
スタンダードコース 7 名利用の場合、現状 7 名 × ¥1,500 = 月 ¥10,500 (旧価格) から、2026 年 11 月 1 日以降は 10 名 × ¥1,800 = 月 ¥18,000 (新価格・新最小契約) に変わります。月額換算 ¥7,500 増、年額 ¥90,000 増、3 年合計で ¥270,000 増です。使わない 3 席を払い続ける構造になるため、特に 5-7 名規模の小規模事業者ほど影響が大きくなります。ライトコースなら 7 名利用で月 ¥5,460 (旧) → 月 ¥10,000 (新) の +¥4,540 です。
Q3. Lark Starter プランは本当に無料で kintone 代替になりますか?
はい、20 名以下なら Lark Starter プランで kintone Base 相当の業務 DB 機能を無料で利用できます。Lark 公式『プラン一覧』(2025 年 3 月改定後) によれば、Starter プランは 20 名まで・ストレージ 100GB・Base テーブル 1 表あたり 2,000 行・自動化月 1,000 回が含まれ、業務 DB / チャット / カレンダー / Docs / 会議までフル機能で無料です。ただし Base 1 表あたり 2,000 行を超える業務 (受発注台帳・1 年超の案件履歴等) を扱う場合は Pro プラン (¥1,420/ユーザー/月・税抜・年払い) が必要になります。
Q4. kintone の自動化 (プロセス管理) を Lark に移行する場合どう設計しますか?
Lark Base の『自動化 (Automation)』機能で kintone のプロセス管理は基本的に置き換え可能です。Pro プランは月 50,000 回まで自動化実行が可能で、Starter の月 1,000 回でも 1 日 30 件程度の承認 / 通知フローは充分まかなえます。kintone のステータス遷移は Lark Base の単一選択フィールド + 自動化トリガーで再現でき、決裁ルートは Lark Approval (承認) と組み合わせるのが最適解です。詳細は Lark Base × Workflow で承認フローを自動化する実装ガイド をご参照ください。
Q5. kintone からのデータエクスポートは管理者でないとできませんか?
アプリ管理権限を持つユーザー (管理者または個別権限付与済みユーザー) がアプリ単位で CSV / Excel エクスポートできます。サイボウズ公式ヘルプに手順が明示されており、添付ファイルもアプリ設定で『ファイルのまま書き出す』を選べば一括取得可能です。ただしコメント履歴・通知設定・プラグイン依存ロジックはエクスポート対象外のため、Lark Base 側で再設計する必要があります。移行前に『どのアプリのどの情報まで持っていくか』を必ず合意してから着手してください。
Q6. 30 日で kintone から Lark に移行するのは現実的ですか?
上位 80% の業務を担う 5-10 アプリに絞り込めば 30 日で移行は現実的です。当社の自社 EC 事業では受発注 / 在庫 / 顧客 / 経費 / 案件管理を Lark Base に集約し、月 240 時間の業務工数を 24 時間 (-90%) に圧縮しました。一方、全社で 50 アプリ以上動いている・基幹会計と密結合しているような環境は 30 日では完了せず、90 日プランで段階移行する設計が妥当です。30 日で無理に押し込むと『現場が新システムに慣れる前に切替日が来る』失敗パターンになりやすく、並走期間を 10-14 日確保する設計が安全です。
Q7. 乗り換えではなく kintone に留まる判断はどんな場合ですか?
以下のいずれかに該当する場合は kintone を継続するのが合理的です。①既に 30 名以上で運用している (10 名最小化の影響が無い)、②会計・販売管理など外部システムと kintone API で密結合しており移行コストが大きい、③ゲストスペースで取引先と日常的にデータ共有している、④独自プラグイン (自社開発含む) を 3 つ以上組み込んでいる、⑤現場の習熟度が高く新システム学習コストの方が大きい。逆に①〜⑤に該当しない 5-15 名規模なら、2026 年 11 月期限を機に Lark への乗り換えを検討する経済合理性が出てきます。
Q8. 乗り換えに補助金は使えますか?
2026 年度『中小企業省力化投資補助金』『デジタル化・AI 導入補助金』の各スキームで、業務効率化に資する SaaS 導入は対象になり得ます。ただし補助対象の最新条件・対象事業者・採択条件は事務局公募要領が一次情報で、年度ごとに頻繁に変わるため、必ず公募要領を確認してから申請してください。Lark のように『チャット + 業務 DB + 会議 + Docs』を統合するツールは『複数 SaaS を 1 つに集約する省力化』の文脈で説明しやすく、申請ストーリーが組み立てやすい傾向があります。詳細は 2026 年度 デジタル化・AI 導入補助金 完全ガイド を参照してください。
Q9. 自社で移行設計するか不安です。相談だけでも可能ですか?
60 分の無料相談を実施しています。検討初期段階のお問い合わせも歓迎で、相談だけで契約を強制することはありません。当社アウフヘーベンジャパン株式会社は群馬・前橋を拠点に、自社 EC 事業で月 240 時間 → 24 時間 (-90%) を実証した実体験から、中小企業の Lark 導入と業務システム移行を伴走しています。Lark 導入支援サービス または お問い合わせフォーム からご相談ください。
まとめ — 2026 年 11 月までに「使わない 3 席分を払い続ける」か「他に移る」かを決める
- 事実: kintone の最小契約は 5 → 10 ユーザーに変更、既存契約への完全適用は 2026 年 11 月 1 日 (残り約 5 ヶ月)
- 影響: 5-9 名で運用する事業者ほど『使わない 3-5 席を払い続ける』構造になり、7 名規模で年 9 万円 / 3 年 27 万円の追加負担
- 選択肢: ①10 名契約に上げて kintone 継続 ②Lark に移行 (5-15 名規模なら経済合理性が出る) ③別ツール検討 (Notion / Airtable など) ④紙 / Excel 運用に戻す (推奨しない)
- 判断軸: 本記事の乗り換え判断基準 5 項目で 3 つ以上当てはまるなら Lark 検討、5 個全部なら 7 月末までに意思決定
- 移行: 上位 80% の業務に絞れば 30 日 3 ステップで完了。50 アプリ超は 90 日プラン
📍 自社の判断を 60 分で固めたい方へ: 現契約・現アプリ構成をヒアリングし、「kintone 継続コスト vs Lark 移行コスト」の比較表と「30 日 / 90 日のどちらが妥当か」のたたき台をお渡しします。検討初期段階のお問い合わせも歓迎で、相談だけで導入を強制することは一切ありません。
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※ 本記事は アウフヘーベンジャパン株式会社 が運営する lark-dx.jp の公開記事です。kintone は サイボウズ株式会社 の登録商標、Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、サイボウズ社・ByteDance 社の公式機関ではありません。掲載の料金・プラン仕様は 2026 年 6 月 1 日時点で公式ページから確認した内容で、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
