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Lark と Slack を 2026 年版で徹底比較 — 中小企業 30 名のTCOで「フルスイート」と「チャットハブ」のどちらを選ぶべきか
「Slack Pro は年払い 925 円/月で Lark Pro 1,420 円より安い」 — 単純な価格比較ではそう見えます。しかし Slack は『チャットハブ』、Lark は『フルスイート』。中小企業 30 名で実運用するには Slack の他に Google Workspace(カレンダー・メール・Docs)、Zoom(会議)、Notion(業務DB/Wiki)を組み合わせる必要があります。本記事では 2026 年 6 月時点の各社公式料金 をもとに 30 名規模の TCO(総保有コスト)を試算し、構成パターンに応じて Lark 1 本のほうが 年間約 70 万〜175 万円安くなる ことを実証します。あわせて「Slack を選ぶべき 3 パターン」「Lark を選ぶべき 3 パターン」と、Slack から Lark へ移行する 30/60/90 日ロードマップも示します。
所要 14 分 / 中小企業経営者・情シス担当者向け / 2026 年 6 月 29 日更新
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「Slack で何年も使ってきたが値上げが続き Lark へ乗り換えを検討」「Slack のチャンネル文化を捨てたくないが業務 DB を Lark Base に集約したい」「30 名規模で年間どのくらい変わるか具体額を出してほしい」というご相談を急増中で受けています。当社は群馬・前橋で自社 EC 事業を Lark に統合し 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減) を実証した実体験から、貴社の従業員数・現用 SaaS・部門構成に合わせた TCO シミュレーションをその場でお出しします。Lark vs Slack TCO 比較シート (Lark Base 雛形 / Excel 版) もお渡しします。
この記事でわかること
- Lark と Slack の 本質的な違い — 「フルスイート」と「チャットハブ」というプロダクト思想の差
- 2026 年 6 月時点の 両社公式料金 ─ Slack プロ年払い 925 円・Lark Pro 1,420 円という表面価格と、無料プラン縮小の最新動向
- 30 名規模 TCO 試算 — Slack+Google Workspace+Zoom+Notion の合算月額と Lark Pro 1 本の差額を 12 項目で比較
- 機能マトリクス 12 項目 — チャット履歴・グループ会議・ドキュメント・表計算・業務 DB・自動化・承認・カレンダー・メール・Wiki・モバイル・連携の対応比較
- Slack を選ぶべき 3 パターン、Lark を選ぶべき 3 パターン — 業種・規模・既存資産別の意思決定マトリクス
- Slack から Lark への 30/60/90 日移行ロードマップ — チャンネル棚卸し → 並行運用 → 切替完了まで
- 当社自社 EC 事業の Lark 統合実例 ─ 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)の内訳と Slack 時代との比較
目次
- 結論 — Lark と Slack の本質的な違いは「フルスイート」と「チャットハブ」
- 2026 年 6 月公式料金プラン徹底比較
- 機能マトリクス 12 項目 — どこまでカバーできるか
- 30 名規模 TCO 試算 — Slack+Google+Zoom+Notion vs Lark 1 本
- Slack を選ぶべき 3 パターン
- Lark を選ぶべき 3 パターン
- Slack → Lark 30/60/90 日移行ロードマップ
- 自社 EC 事業 240h → 24h を Slack 時代と比較する
- よくある質問 (FAQ)
結論 — Lark と Slack の本質的な違いは「フルスイート」と「チャットハブ」
結論を先に出します。Lark と Slack は同じカテゴリの製品ではありません。Slack は「チャットを中心としたコラボレーションハブ」であり、ドキュメント・カレンダー・会議・業務 DB は外部 SaaS との連携で補う設計です。一方 Lark は「メッセンジャー・Docs・Sheets・Base(業務 DB)・カレンダー・ビデオ会議・承認・メール・Wiki・OKR」を 1 アカウントに統合した「業務スイート」です。
この差は「単価比較」では見えません。Slack プロ年払い 925 円/月だけを見ると Lark Pro 1,420 円より安く感じますが、Slack を中心に業務基盤を組むと、Google Workspace(カレンダー・メール・Docs・Sheets)+ Zoom(会議)+ Notion(Wiki・業務 DB)を併用するのが定石です。これら 4 つを合計した月額を 30 名で算出すると、Lark Pro 1 本の月額より明らかに高くなります(後述の TCO 試算で詳述)。
| 比較軸 | Slack | Lark |
|---|---|---|
| プロダクト思想 | チャットハブ(外部連携前提) | フルスイート(1 アカウント完結) |
| 標準で含む機能 | チャット / Canvas / ハドル / Lists / Workflow | チャット / Docs / Sheets / Base / VC / カレンダー / メール / 承認 / Wiki / OKR |
| 必要な外部 SaaS(30 名想定) | Google Workspace / Zoom / Notion ほか | 基本的に不要(freee 等の業務系のみ) |
| 無料プランの位置付け | 90 日メッセージ履歴・連携 10 個まで | 20 名まで・チャット履歴 18 ヶ月・100GB |
| 外部連携の数 | 2,600 超(業界最大級) | 公式連携 + AnyCross によるノーコード自動化 |
| 日本市場での成熟度 | 10 年以上、コミュニティ豊富 | 2022 年本格参入、近年急成長 |
つまり「比較すべき軸」が違います。Slack を選ぶなら「すでに Google Workspace / Microsoft 365 / Zoom / Notion のどれかを使い続けるエコシステム」を維持する判断であり、Lark を選ぶなら「業務基盤の中心を 1 つにまとめる」判断です。本記事はこの判断を「30 名規模の TCO」と「業務統合の効果」という 2 軸で実証していきます。
2026 年 6 月公式料金プラン徹底比較
まず両社の 2026 年 6 月時点の公式料金を整理します。本記事執筆にあたり Lark 公式料金ページ と Slack 公式料金ページ を当日(2026/6/29)に再取得して検証しています。
Slack の 2026 年 6 月時点プラン
| プラン | 月払い (税別) | 年払い (税別) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| フリー | ¥0 | ¥0 | メッセージ履歴 90 日 / 外部連携 10 個 / 1 対 1 ハドル |
| プロ | ¥1,050 | ¥925 | 履歴・連携無制限 / グループハドル / Slack コネクト |
| ビジネス+ | ¥2,160 | ¥1,920 | SSO / 法令遵守エクスポート / 99.99% 稼働 SLA |
| Enterprise+ | 営業相談 | 営業相談 | 無制限ワークスペース / HIPAA / EKM |
※ 単位は 1 ユーザー/月、税別。プロ・ビジネス+ は 3 か月間 50% オフキャンペーンあり (2026 年 6 月確認時点)。出典: Slack 公式料金ページ。
Lark の 2026 年 6 月時点プラン
| プラン | 月額 (税抜・年払い) | ユーザー上限 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Starter | ¥0 | 20 名まで | 100GB / Base 2,000 行 / 1 対 1 ビデオ会議 / チャット履歴 18 ヶ月 |
| Pro | ¥1,420 | 500 名まで | 15TB / Base 2 万行 / 500 名 VC / 履歴無制限 / 5 万回自動化 |
| Enterprise | 個別見積 | 無制限 | 15TB+30GB/u / Base 5 万行 / SSO / 監査 / 50 万回自動化 |
※ 単位は 1 ユーザー/月、税抜・年払い。年間プランは月払いより 16.6% オフ。出典: Lark 公式料金ページ。
表面価格の罠 — Starter / フリーの上限改定に注意
表面価格を比較すると Slack プロ年払い 925 円のほうが Lark Pro 1,420 円より約 500 円安く見えます。しかし Slack を中心に業務基盤を組むには、ドキュメント・カレンダー・会議・業務 DB を別 SaaS で補う必要があります。さらに 無料プランの上限は両社とも 2025 年以降に縮小 しているため、「無料で始めて様子見」も難しくなっています。
- Slack フリー: 過去は 10,000 メッセージまで遡及可能でしたが、現在は 過去 90 日のメッセージ履歴のみ しか参照できません。中小企業のナレッジ蓄積には致命的な制約です。
- Lark Starter: 2025 年 3 月 1 日改定で ユーザー上限が 50 名 → 20 名に縮小 されました。21 名以上は Pro プラン (¥1,420/u/月) が必須です(出典: Lark 料金プランの紹介)。
つまり「無料で始める」戦略はどちらも限界があり、本格運用には Slack プロまたは Lark Pro 以上の有料契約が前提になります。ここから先は 30 名規模の有料運用 を前提に比較していきます。
機能マトリクス 12 項目 — どこまでカバーできるか
結論 — Slack は「チャット + α」、Lark は「業務スイート」。12 項目中 8 項目で Lark が標準カバーし、Slack は外部 SaaS が必要 です。
| 機能 | Slack プロ | Lark Pro | Slack を補う外部 SaaS |
|---|---|---|---|
| ① チャット (履歴・チャンネル) | ◎ 業界標準 | ◎ 履歴無制限 | 不要 |
| ② ビデオ会議 | △ ハドル (50 名) | ◎ 500 名 VC / 録画 / 字幕 | Zoom 等 |
| ③ ドキュメント (共同編集) | △ Canvas (簡易) | ◎ Docs (フル機能) | Google Docs / Notion |
| ④ 表計算 (共同編集) | × 非対応 | ◎ Sheets | Google Sheets / Excel |
| ⑤ 業務 DB (ノーコード) | △ Lists (簡易) | ◎ Base (2 万行) | Notion / Airtable / kintone |
| ⑥ カレンダー | × 非対応 | ◎ 全機能 | Google Calendar / Outlook |
| ⑦ メール | × 非対応 | ○ Lark Mail | Gmail / Outlook |
| ⑧ Wiki / ナレッジ | △ Canvas で代替 | ◎ Wiki (階層・権限) | Notion / Confluence |
| ⑨ 承認ワークフロー | △ Workflow Builder | ◎ 承認 (テンプレ豊富) | kintone / freee 等 |
| ⑩ 自動化フロー | ○ Workflow Builder | ◎ AnyCross (Pro 5 万回/月) | Zapier / Make |
| ⑪ OKR / 目標管理 | × 非対応 | ◎ Lark OKR | Resily / HiManager |
| ⑫ 外部連携の総数 | ◎ 2,600 超 | ○ 公式 100 超 + AnyCross | ─ |
Slack が唯一明確に勝る項目は ⑫ 外部連携の総数 です。Slack は 10 年以上の歴史で世界中の SaaS・PaaS・ツールとの公式連携が 2,600 を超え、これは Lark の追随を許しません。GitHub・Salesforce・Jira・PagerDuty・DataDog などの DevOps/営業/監視系を Slack に通知集約する用途は Lark では再現が難しいケースがあります。
一方で Lark は ②〜⑪ の 10 項目で「外部 SaaS なしで完結」できます。これが中小企業 30 名規模で TCO が逆転する根本理由です。
30 名規模 TCO 試算 — Slack+Google+Zoom+Notion vs Lark 1 本
結論 — 30 名規模で年間約 70 万円、Lark Pro 1 本のほうが安くなります。前提は すべて年払い・税抜、各社 2026 年 6 月公式料金、30 名×12 ヶ月で算出。
Slack 中心構成の月額(30 名想定)
| サービス | 単価 (税抜) | 30 名月額 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Slack プロ (年払い) | ¥925 | ¥27,750 | チャット |
| Google Workspace Business Standard | ¥1,600 | ¥48,000 | メール / カレンダー / Docs / Sheets / Drive 2TB |
| Zoom プロ (年払い) | ¥2,124 | ¥63,720 | ビデオ会議 |
| Notion Plus | ¥1,650 | ¥49,500 | Wiki / 業務 DB |
| 合計 (月額) | ¥188,970 | ||
| 合計 (年額) | ¥2,267,640 |
※ 全て年払い前提・税抜。Zoom プロは 100 名定員・録画 5GB/u 含む。Notion Plus はゲスト 100 名・履歴 30 日。出典: Slack・Google Workspace・Zoom・Notion 各公式料金 (2026 年 6 月確認)。
Lark Pro 1 本構成の月額(30 名想定)
| サービス | 単価 (税抜) | 30 名月額 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Lark Pro (年払い) | ¥1,420 | ¥42,600 | チャット / Docs / Sheets / Base / VC / カレンダー / メール / 承認 / Wiki / OKR / AnyCross |
| 合計 (月額) | ¥42,600 | ||
| 合計 (年額) | ¥511,200 |
年間差額 — 約 175 万円
30 名規模で年間 ¥2,267,640 − ¥511,200 = ¥1,756,440 の差。Slack 中心構成と比べて Lark 1 本のほうが 約 1,756,440 円 / 年(約 77% 削減) 安くなります。
ポイント: ただしこの数字は「Slack+Google+Zoom+Notion すべてを有料運用する場合」の上限値です。実際には Google Workspace の Business Starter (¥800/u) で十分なケースや、Zoom を月数回しか使わず Google Meet で代替するケースもあります。「同等の機能性を維持する場合」の参考上限額として理解してください。下表は構成を簡素化した場合の差額です。
| 構成パターン | 30 名月額 | Lark Pro との年間差額 |
|---|---|---|
| A: Slack プロ + Google Workspace Business Standard + Zoom + Notion | ¥188,970 | +¥1,756,440 (Slack 構成のほうが高い) |
| B: Slack プロ + Google Workspace Business Starter + Notion | ¥101,250 | +¥703,800 |
| C: Slack プロ + Google Workspace Business Starter のみ | ¥51,750 | +¥109,800 |
| D: Lark Pro 1 本 | ¥42,600 | 基準値 |
最も簡素な C パターン(Slack + Google Workspace Business Starter のみ)でも、Lark Pro 1 本より年間約 11 万円高くなります。Wiki / 業務 DB / 承認ワークフロー / OKR を社内に導入する必要が出てくると、すぐに B〜A パターンに移行し、年間差額は数十万〜数百万円に拡大します。「将来的に業務統合を進める可能性がある」中小企業ほど、Lark の TCO 優位は大きくなります。
貴社の現在の SaaS 構成を踏まえた TCO 試算をその場でお出しします
「Slack だけでなく Microsoft 365 や Zoom も併用していて、何をどう乗せ換えるのが最適か分からない」というご相談も増えています。60 分のオンラインヒアリングで現用 SaaS リストをいただければ、その場で 3 パターンの試算をご提示します。
Slack を選ぶべき 3 パターン
Lark の TCO 優位を示しましたが、Slack のほうが優れる用途も明確にあります。以下の 3 パターンに該当する場合は無理に Lark へ乗り換える必要はありません。
① エンジニア組織で 2,600 超の DevOps 連携を活用している
GitHub・GitLab・Jira・PagerDuty・DataDog・New Relic・Sentry など、DevOps / SRE / プロダクト開発の通知集約に Slack を使い切っている場合、Lark への乗り換えは連携の再構築コストが大きすぎます。エンジニア組織が中心の企業はそのまま Slack 継続が合理的です。
② Slack コネクトで社外パートナーと密に連携している
Slack コネクトを使って外部企業・代理店・クライアントと専用チャンネルで日々やり取りしている場合、相手側も Slack を使っている前提が崩せません。「業務基盤を全て自社内で完結させたい」中小企業 と 「外部との横連携を重視するエージェンシー的中小企業」 では選択が変わります。
③ すでに Google Workspace を全社で有効活用している
Google Workspace(Gmail・Calendar・Docs・Sheets・Drive)を既に全社員が使い込んでおり、ナレッジが Google Drive 上に積み上がっている場合、Lark への移行は「データ移行コスト」が大きく出ます。Google Workspace を中心に置きつつ、チャットを Slack で補う構成が現実解です。
Lark を選ぶべき 3 パターン
逆に以下のパターンでは Lark 1 本に統合するほうが圧倒的に効率的です。当社が支援している中小企業の大半はこの 3 パターンのいずれかに該当します。
① 「脱 Excel」と「業務 DB 化」を本気で進めたい
受発注管理・顧客台帳・案件管理・在庫管理を Excel で運用しており「属人化・ファイル散在・同時編集不可」に困っているなら、Lark Base 2 万行/テーブル + 自動化 5 万回/月 はそのまま業務 DB として機能します。Slack 中心構成で同等を組むには Notion + Airtable + Zapier の組み合わせが必要となり、TCO が一気に膨らみます。詳細は Lark Base が中小企業の業務効率を変える 3 つの理由 を参照。
② 全社員が日常的にビデオ会議を使う
営業 1on1・採用面接・顧客打合せ・社内ミーティングなど、日常的にビデオ会議を使う中小企業は Zoom プロ ¥2,124/u/月 × 30 名 = 月 ¥63,720 が固定費として乗っています。Lark Pro なら 500 名 VC・録画・字幕・AI ノート(追加課金)が含まれており、別途 Zoom を契約する必要が消えます。
③ 5〜100 名の単一テナントで運用したい
従業員 5〜100 名の中小企業で「全社員が同じツールセットで動く」運用設計を望む場合、Lark Pro は 1 アカウントで全機能カバー という最大の強みを発揮します。情シス担当が不在 / 兼任の中小企業ほど、「契約・請求・サポート窓口が 1 社に集約される」運用負担軽減の効果が大きくなります。当社の支援先でもこのパターンが最多です。
Slack → Lark 30/60/90 日移行ロードマップ
結論 — チャット移行は「3 ヶ月の並行運用」を経て完了させるのが安全。以下が当社が支援先で使っている標準ロードマップです。
0〜30 日: 棚卸し + Lark テナント立ち上げ
- Day 1-7: Slack の全チャンネル一覧をエクスポートし、Lark Base「チャンネル棚卸し」テーブルに移行優先度(A: 必須・B: 任意・C: アーカイブ)を付ける
- Day 8-14: Lark Pro テナント発行・管理者設定・ドメイン認証・SSO(任意)設定
- Day 15-21: 全社員のアカウント発行・初期ログイン・モバイルアプリ導入
- Day 22-30: A 優先度のチャンネル(10〜20 個)を Lark 側に再構築。グループチャット権限・通知ルール・カスタム絵文字を設定
30〜60 日: 並行運用フェーズ
- Day 31-40: A チャンネルの全メッセージを Lark 側でも投稿(社内告知は Lark を一次に切り替え)
- Day 41-50: Slack ハドル → Lark VC への切替。会議の予約は Lark カレンダー側で発行
- Day 51-60: B 優先度のチャンネルを Lark 側に移行。Slack 側は読み取り専用にする社内ルールを徹底
60〜90 日: 切替完了 + Lark 固有機能の展開
- Day 61-70: Slack アーカイブ(C 優先度)を Slack エクスポート機能で書き出し、Lark Drive に保管。Slack 契約は読み取り専用プラン(フリー)に降格
- Day 71-80: Lark Base に最初の業務 DB(顧客台帳・案件管理)を構築。Sheets で運用していた管理表を順次 Base 化
- Day 81-90: 承認ワークフロー(経費精算・有給申請)を Lark 承認に移行。Lark Wiki に社内ナレッジを整理
注意: Slack 履歴の完全エクスポートはプロ以上のプランで標準機能として利用可能ですが、ファイルアップロード履歴と DM の扱いには制約があります。重要な DM ログは個別にエクスポートを依頼するか、移行前に Lark 側へ手動でコピーする必要があります。詳細は Slack 公式ヘルプの「データのエクスポート」セクションを必ず確認してから移行を開始してください。
当社では 導入事例 でこの 90 日ロードマップの実例を順次公開しています。具体的なチャンネル数・社員数・既存連携の条件を踏まえた個別ロードマップをご希望の方は無料相談からご連絡ください。
自社 EC 事業 240h → 24h を Slack 時代と比較する
当社(アウフヘーベンジャパン株式会社)は自社で EC 事業を運営しており、Lark 統合前は Slack + Google Workspace + Zoom + Notion + Airtable + freee + Asana という「7 つのツールを行き来する」運用でした。経理・受発注・顧客対応・在庫管理に 月 240 時間 を費やしていたものを、Lark 1 本に集約することで 月 24 時間(90% 削減) まで圧縮しました。
削減内訳(月次工数)
| 業務領域 | Slack+他 SaaS 時代 | Lark 統合後 | 削減効果 |
|---|---|---|---|
| 受発注 / 在庫管理 | 80h (Airtable + Slack 通知 + 手動更新) | 6h (Lark Base + AnyCross 自動化) | −74h / 92% |
| 顧客対応 (問合せ → 出荷) | 60h (Slack DM + Gmail + Notion) | 8h (Lark Base 統一窓口) | −52h / 87% |
| 経理 (請求 / 入金照合) | 50h (freee + Sheets + 手動転記) | 5h (Lark Base + freee 連携) | −45h / 90% |
| 社内会議 / 議事録 | 30h (Zoom + Notion 議事録) | 3h (Lark VC + Minutes 自動) | −27h / 90% |
| タスク管理 / 進捗報告 | 20h (Asana + Slack) | 2h (Lark タスク + 自動リマインド) | −18h / 90% |
| 合計 | 240h / 月 | 24h / 月 | −216h / 90% |
※ 当社自社実証値。業種・組織規模・既存業務設計により再現性は変動するため、貴社個別の効果は無料診断にてご試算します。
Slack 時代の最大ボトルネック — 「ツール横断の情報分断」
Slack 時代は「顧客から問い合わせが Slack に流れ着く → Airtable の在庫を確認する → Notion の納期テーブルを見る → freee で請求書を起こす → Asana で出荷タスクを立てる」という流れで、1 件の対応に 5 つのツールを横断 していました。それぞれにログインし、コピー&ペーストし、状態を手動同期する作業に月 60 時間以上を費やしていたのが Lark 統合後は Lark Base 1 つで完結します。
これは「Slack が悪い」という話ではありません。Slack は『チャットハブ』の役割を果たしているだけで、業務 DB・受発注・経理・タスク管理は『Slack の責任範囲ではない』 のです。それぞれを別ツールに振り分けると、必然的に情報分断が起き、運用工数が膨らみます。当社の場合は中小規模で全機能を 1 本にまとめる Lark のフルスイート思想が刺さりました。
業務統合の具体的な手順は 中小企業の DX を 90 日で軌道に乗せる実践ロードマップ と Lark Base が中小企業の業務効率を変える 3 つの理由 に詳述しています。
よくある質問 (FAQ)
Q1. Slack の長年蓄積したチャット履歴は Lark に移行できますか?
A. メッセージ本文は Slack の標準エクスポート機能(プロプラン以上で利用可能)でJSON / HTML 形式に書き出せますが、Lark への直接インポートは現状ありません。重要なナレッジは Lark Wiki に再整理する形が現実解です。当社の支援先では「過去 3 ヶ月のアクティブチャンネル」だけを手動で再投稿し、それ以前は Lark Drive にアーカイブ ZIP を保管する運用にしています。
Q2. Lark に乗り換えた後に「やっぱり Slack に戻す」ことは可能ですか?
A. Lark のチャット履歴も標準エクスポートが可能です。Lark Wiki・Docs・Base のデータは個別エクスポート(PDF・HTML・CSV)に対応しています。ベンダーロックインのリスクは Slack と Lark でほぼ対等と考えてよく、「片方向にしか戻せない」状況にはなりません。ただし業務基盤統合後にバラすコストは大きいため、移行判断は慎重に。
Q3. Slack の Slack コネクトで外部企業と密に連携しています。Lark にも同等機能はありますか?
A. Lark には「外部チャット」機能があり、別テナントの Lark ユーザーや E メールアドレスを持つ外部メンバーをグループチャットに招待できます。ただし普及度では Slack コネクトに分があり、相手企業が Slack を使い続けている限りはコネクト機能の代替は難しいのが現状です。社外連携が業務の中心の場合は Slack 継続を推奨します。
Q4. Lark Pro 1,420 円は税抜年払いとのことですが、月払い契約は可能ですか?
A. 可能ですが、月払いは年払いより 16.6% 割高になります(公式ページの年払い割引が 16.6%)。月払いだと約 1,704 円/u/月相当です。当社の支援先は基本的に年払いを選択しています。詳細は Lark 公式料金ページ をご確認ください。
Q5. Lark Starter (無料) で 20 名以下なら永久無料で使えますか?
A. ユーザー数が 20 名以下に収まる限りは Starter プランで継続利用可能です。ただし Base のテーブル行数 2,000 行、ストレージ 100GB、ビデオ会議が 1 対 1 のみという制約があるため、本格的な業務基盤としての利用には早期に Pro 契約への移行が必要になります。また 2025 年 3 月 1 日の改定で Starter は 50 名 → 20 名に縮小されており、今後さらなる改定の可能性もあります。
Q6. Slack の Workflow Builder と Lark の AnyCross はどちらが強力ですか?
A. ノーコード自動化の柔軟性は Lark AnyCross が現状優位です(多分岐条件・複数アプリ間連携・ループ処理に対応)。Slack Workflow Builder はチャット内アクションの自動化(フォーム送信 → チャンネル投稿 → DM 送信)に特化しており、業務 DB 横断の自動化には外部 Zapier / Make の併用が前提になります。Lark Pro は月 5 万回・Enterprise は月 50 万回の AnyCross 実行が標準で含まれます。
Q7. 自社のような中小企業で Lark へ移行するにはどのくらいの期間と費用がかかりますか?
A. 当社の標準パッケージでは「30〜100 名規模 / 3 ヶ月で移行完了」を目安としています。初期費用は組織規模・既存資産(Excel ファイル数・既存 SaaS 連携数)により変動するため、無料診断ヒアリング 60 分にて貴社個別の見積をお出しします。Lark Pro のライセンス費(30 名なら月 ¥42,600)は移行完了後すぐに発生しますが、上述の通り Slack 中心構成と比べて 6〜12 ヶ月で TCO 差額が初期投資を回収するケースが大半です。
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本サイトは アウフヘーベンジャパン株式会社 が運営しています。Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。Slack は Slack Technologies, LLC(Salesforce の子会社)の登録商標です。本記事に記載した料金・機能は 2026 年 6 月 29 日時点の各社公式情報をもとに作成しており、最新情報は各公式ページをご確認ください。