Slack 値上げ / 中小企業のSaaSコスト見直し / Lark 移行ガイド
Slack 値上げ2026で中小企業のコストはどう変わるか — ビジネスプラス改定・AI標準化と、Lark 統合への乗り換え判断基準・移行3ステップ
「Slack がまた値上げしたらしい」「ビジネスプラスの料金が変わったのに、うちのプランが勝手に新バージョンに切り替わるって本当か」「AI がバンドルされるのはいいが、使わない機能にお金を払わされている気がする」————この Slack 値上げをめぐる不安に、他社まとめ記事ではなく Slack 公式料金ページと Slack 公式のプラン変更告知、Lark 公式プランページの一次情報だけで答えるのが本記事です。何が・いくら変わったか → 中小企業への影響 → Lark との総額比較 → 乗り換え/継続の判断基準 → 移行3ステップまで一気通貫で整理し、経営者が「値上げを受け入れるか、この機会にツールを見直すか」を最短で判断できる状態にします。自社 EC 事業を Lark に集約し月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した当社の実装知見も併記します。
所要 15 分 / 10〜100名規模の経営者・情シス向け / 2026 年 7 月 31 日公開
「Slack 値上げを機に SaaS を束ね直すべきか」を診断する無料相談(60 分)
Slack は「チャット専用」ツールです。多くの中小企業は Slack に加えて Web 会議・ドキュメント・業務データベースを別々に契約しており、値上げ通知が来ても「乗り換えが怖い」で結局そのまま更新——という会社は少なくありません。ですが、いま払っているツールを 1 枚に棚卸しすれば、「本当に必要な機能」と「重複して払っている機能」がはっきり分かれます。当社は群馬・前橋で自社 EC 事業を Lark に集約し 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した実体験から、貴社の現行ツールとコストを棚卸しした 「SaaS コスト見直しマップ(Lark Docs)」を 60 分の無料相談でお渡しします。乗り換えありきではなく「残す判断」も含めて中立にご提案します。
この記事でわかること
- Slack の現行料金(フリー/プロ/ビジネスプラス/Enterprise+)と、2025年6月発表の改定で何が・どう変わったか — 公式ページの一次情報で確認
- 「ビジネスプラスの値上げ」と「AI・セキュリティ機能の全プラン標準化」がセットで、Web 購入者は契約更新時に新バージョンへ自動で切り替わるという中小直撃の論点
- Slack(チャット専用)と Lark(チャット+会議+文書+DB+承認の統合型)を、同じ機能帯・実際のツールスタックで並べた総額比較(10名/30名/50名)
- 値上げを受け入れて継続すべき会社/この機会に乗り換えを検討すべき会社の判断基準
- 会話ログを失わず Lark へ移行する現実的な3ステップと、移行前に必ず押さえる注意点
目次
- 結論 — Slack 値上げの本質は「ビジネスプラスの底上げ+AI標準化」。チャット単機能に固定費が積み上がる
- 何が・どう変わったのか — 公式料金と2025年6月改定の中身
- なぜ「ビジネスプラス改定」と「自動切替」が中小企業に効くのか
- Slack vs Lark 総額比較 — 単価とツールスタックの二軸で見る
- 乗り換えるべきか、継続すべきか — 5つの判断基準
- Lark への移行3ステップ — 会話ログを失わず段階移行する
- 自社 EC 事例 — 「チャットの外側」を束ねると固定費と工数が同時に減る
- 移行前に押さえる3つの注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ — まず「Slackの外で払っている金額」を1枚に並べる
結論 — Slack 値上げの本質は「ビジネスプラスの底上げ+AI標準化」。チャット単機能に固定費が積み上がる
結論を先に述べます。Slack の 2026 年の値上げは、全プラン一律のアップではなく「ビジネスプラスを新バージョンとして料金改定し、AI・セキュリティ・Salesforce 連携を各プランに標準化した」再編です。2025 年 6 月、Slack はビジネスプラスの料金を変更し、高度な AI 機能をそのプランに組み込み、新たに上位の Enterprise+ プランを導入しました。そして Web サイトでビジネスプラスを契約している場合、2025 年 8 月 17 日より後の最初の契約更新時に、自動で新バージョンのプランへ切り替わります(出典: Slack 公式「プランごとの利用できる機能と料金に関する最新情報」)。
ここから導かれる中小企業にとっての要点は 1 つです。Slack はあくまで「チャット」を核にしたツールであり、値上げで単価が上がっても、Web 会議・ドキュメント・業務データベース・承認といった業務の残り半分は別ツールで払い続ける構図は変わらないということ。AI をフル活用する会社にとっては「AI 込みで妥当」でも、AI をほとんど使わない会社にとっては「使わない機能のためにチャット代が上がった」だけに見えます。つまり、値上げをそのまま受け入れるべきかどうかは、「自社が Slack の AI をどれだけ使うか」「Slack の外でいくつのツールに払っているか」で答えが変わります。使わない/束ねられるなら、この更新はツール全体を見直す絶好のタイミングです。以下、まず公式料金で事実を確認し、Lark との総額比較・判断基準・移行手順の順に具体化します。
なぜ今この見直しが必要か。中小企業白書が繰り返し指摘するとおり、中小企業の DX が進まない大きな要因は「人手不足とコスト負担」です。民間調査(Gron 2026)では DX の失敗率は 64%、中小企業の DX 実施率は わずか 4.6% にとどまるとされます(DX 推進の全体動向は IPA「DX 動向」も参照)。チャット・会議・文書・DB を別々に契約するほど固定費は積み上がり、DX への投資余力は削られます。値上げを「仕方ない」で流さず、Slack と、その外で払っている金額を突き合わせることが、中小企業のコスト最適化の第一歩です。
読み方のポイント: 本記事は「2026年の Slack 値上げイベントを起点に、乗り換えるべきかを判断する」記事です。機能・料金をフラットに比較したい方は Lark と Slack の違いを徹底比較【2026年版】 を、5年総保有コスト(TCO)で突き合わせたい方は Lark vs Slack 中小企業のTCO比較 を、他の SaaS(Google Workspace 等)の値上げも含めた全体像は Google Workspace 値上げ2026 の乗り換え判断 を合わせてお読みください。
何が・どう変わったのか — 公式料金と2025年6月改定の中身
結論として、現行の Slack の料金は、プロ ¥925/ビジネスプラス ¥1,920(いずれも 1 ユーザー月額・税別・年払い換算)、Enterprise+ は要問い合わせです。まずは公式ページに掲載されている現行価格を正確に押さえます。
| プラン | 月払い(税別) | 年払い換算(税別) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| フリー | ¥0 | ¥0 | メッセージ履歴90日、連携アプリ10個、ハドル/会議は1対1のみ |
| プロ | ¥1,050 | ¥925 | 履歴・連携無制限、会話/ハドルのAI要約、追加セキュリティ |
| ビジネスプラス | ¥2,160 | ¥1,920 | 検索/まとめ/翻訳などフルAI、SAML SSO、Salesforce自動化 |
| Enterprise+ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | エンタープライズ検索、高度なガバナンス |
出典: Slack 公式料金ページ(2026 年 7 月 31 日確認)。表示は 1 ユーザーあたり・税別。プロは月払い ¥1,050/年払い換算 ¥925、ビジネスプラスは月払い ¥2,160/年払い換算 ¥1,920。新規向けに「最初の3か月50%オフ」の導入割引が案内される期間があります。
この現行価格の背景にあるのが、2025 年 6 月に Slack が発表したプラン変更です。公式告知によると、改定の中身は大きく 3 つ。第一に、高度な AI 機能を導入するためにビジネスプラスプランの料金を変更し、新たに上位の Enterprise+ プランを導入したこと。第二に、フリー・プロにも追加のセキュリティ機能と基本的な Salesforce 連携を拡大し、会話・スレッドの要約とハドルミーティング議事録という 2 種類の AI 機能を全有料プランで使えるようにしたこと。第三に、単体で購入できた「Slack AI アドオン」を新規販売終了し、AI を各プランに組み込む形へ再編したことです(出典: Slack 公式告知)。
ポイントは、「AI 込みで実質お得」と読むか「使わない AI のために値上げ」と読むかが、会社によって正反対になることです。検索・まとめ・翻訳・ファイル要約・ワークフロー自動化といったフル AI 機能はビジネスプラス以上に組み込まれており、これらを日常的に使う会社なら、AI を個別に買っていた頃より合理的です。一方、チャットを普通に使うだけの会社にとっては、使う予定のない AI のためにビジネスプラスの単価(年払い ¥1,920)が上がっただけに見えます。しかも、プロのままでは会話要約とハドル議事録は使えても、まとめ・翻訳などを使うにはビジネスプラスへのアップグレードが必要——「AI をちゃんと使いたければ、実質2倍近い単価のプランへ」という誘導が、この見え方の差を生みます。
なぜ「ビジネスプラス改定」と「自動切替」が中小企業に効くのか
結論として、今回の改定が中小企業に効くのは、Web でビジネスプラスを契約している会社が、2025 年 8 月 17 日より後の最初の契約更新時に自動で新バージョンへ切り替わるからです。すでに Slack AI アドオンを個別購入していた会社も、同じく更新日を境に新しいプランのバージョンへ移行し、そのプランに含まれる AI 機能へアクセスする形になります(出典: Slack 公式告知。正確な適用時期はご自身の契約更新日・契約形態により異なるため、必ずワークスペースの「料金・お支払い」ページでご確認ください)。
なぜこれが「効く」のか。大企業なら 1 ユーザー数百円の単価変動は全体予算の中で吸収できますが、10〜30 名規模の中小企業では、固定費の差がそのまま利益を圧迫します。たとえば 20 名でビジネスプラス(年払い ¥1,920)を使う会社は、年額で ¥1,920×20×12=¥460,800。もし「AI をフルに使いたい」という理由でプロ(年払い ¥925)からビジネスプラスへ上げると、20 名で年額 ¥1,920×20×12 − ¥925×20×12=約 ¥238,800 の増になります。これは中小企業にとって「気づいたら上がっていた」で済ませられない金額です。
そして重要なのは、この改定を「通知が来たから払う」で流すのか、「使い方を見直す起点」にするのかという姿勢の差です。Slack は優れたチャットツールですが、あくまでコミュニケーションの1機能に特化しています。Web 会議・カレンダー・ドキュメント・業務データベース・申請承認は Slack の外にあり、多くの会社が Zoom・Google Workspace・Notion・kintone などを併用して追加コストを払い続けています。値上げ通知は、普段は面倒で先送りにしがちな「ツールの棚卸し」を強制的に考えさせてくれる貴重な機会でもあります。同様の構図は他の SaaS でも同時進行しており、Google Workspace の 2026 年値上げでも「乗り換えか継続か」の判断が中小企業に迫られています。
💡 中間 CTA: 「うちは Slack 値上げを受け入れるべきか、束ね直すべきか」を 60 分で切り分けたい方は、無料相談で現行ツールとコストの棚卸しマップをお渡しします。乗り換え先の全体像は Lark 導入支援サービス、業務データベースの受け皿は Lark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由 をご覧ください。
Slack vs Lark 総額比較 — 単価とツールスタックの二軸で見る
結論として、「AI・会議・文書・DB まで含めた同じ機能帯」で比べると、Lark Pro(月額 ¥1,420)は Slack ビジネスプラス(年払い ¥1,920)より 1 ユーザーあたり安く、しかもチャット・ビデオ会議・ドキュメント・データベース・承認まで 1 つに含むのが要点です。まず Lark の現行料金を公式で確認します。
| Lark プラン | 月額(税抜・年払い) | ユーザー上限 | ストレージ |
|---|---|---|---|
| Starter | ¥0(無料) | 20 名まで | 100 GB(全社合計) |
| Pro | ¥1,420 | 500 名まで | 15 TB(全社合計) |
| Enterprise | 要問い合わせ | 無制限 | 15 TB+1名につき 30 GB |
出典: Lark 公式プランページ(2026 年 7 月 31 日確認)。年間プランで 16.6% オフ。Lark はチャット・ビデオ会議(Pro は500名まで)・ドキュメント・カレンダー・データベース(Base)・承認ワークフローを 1 プランに含みます。
軸1: 単価(1ユーザーあたり)で見る。「AI を含む実用機能帯」を揃えると、Slack はビジネスプラス(年払い ¥1,920)、Lark は Pro(¥1,420)が対応します。この単価で規模別の年間総額を並べたのが次の表です。
| 人数 | Slack ビジネスプラス 年額 (¥1,920×人数×12) |
Lark Pro 年額 (¥1,420×人数×12) |
Lark の年間差額 |
|---|---|---|---|
| 10 名 | ¥230,400 | ¥0(Starter で可)〜¥170,400 | 最大 ¥230,400 減 |
| 30 名 | ¥691,200 | ¥511,200 | ¥180,000 減 |
| 50 名 | ¥1,152,000 | ¥852,000 | ¥300,000 減 |
いずれも税別/税抜・年払い換算の単純比較。10 名は Lark なら 20 名まで無料の Starter で運用できるケースがあり、その場合は年額 ¥0。導入割引や個別見積は含みません。Slack はプロ(¥925)なら単価は Lark Pro より安い一方、フル AI 機能や高度なセキュリティはビジネスプラス以上に限られます。
ただし、ここで誠実に補足すべき点があります。もし「チャットさえ使えれば十分、AI もフル機能は不要」なら、Slack の プロ(年払い ¥925)のほうが Lark Pro(¥1,420)より 1 ユーザー単価は安くなります。純粋にチャットの最安値だけを求めるならプロが勝つケースはあります。にもかかわらず Lark が中小企業に効くのは、次に示す「ツールスタック(実際に払っている合計)」で見たときです。
軸2: ツールスタック(Slackの外を含む合計)で見る。Slack はチャット専用のため、実際の業務では Web 会議・文書・DB を別ツールで補います。代表的な組み合わせを、各社の公式料金で 1 ユーザー月額に揃えて並べると次のようになります。
| 用途 | Slack を軸にした併用例 | 月額/人(税別・年払い換算) |
|---|---|---|
| チャット | Slack プロ | ¥925 |
| Web 会議 | Zoom プロ | ¥2,124 |
| 文書・DB | Notion プラス | ¥1,650 |
| 3ツール合計 | Slack+Zoom+Notion | ¥4,699 |
| 統合型 | Lark Pro(1本で完結) | ¥1,420 |
出典: Zoom 公式料金(プロ 年払い ¥2,124/月・税別)、Notion 公式料金(プラス ¥1,650/月)、Slack・Lark は前掲。あくまで代表的な併用例で、実際の構成は会社ごとに異なります。用途を Lark 1 本に束ねると、1 ユーザー月額で 約 ¥3,279 の差(Lark が安い)、30 名なら年間 約 ¥1,180,000 の削減に相当します。
つまり、「Slack 単体は安い」は正しいが、「Slack を使う会社の実際の支払い」で見ると割高になりやすい——これが値上げ局面で見落とされがちな論点です。ツールを束ねる考え方は Lark vs Slack 中小企業のTCO比較 と Lark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由 に詳しくまとめています。
乗り換えるべきか、継続すべきか — 5つの判断基準
結論として、「Slack 単体で完結していて外部連携アプリに深く依存」なら継続、「Slack の外で会議・文書・DB に何本も払っている/AI をフルに使いたい」なら乗り換え検討が基本線です。「Slack が高い」と感じ始めたら、そのまま代替を探すのではなく、まず次の 5 つで自社を診断してください。感覚ではなく基準で判断することが、値上げ局面で失敗しないコツです。
基準① Slack の AI 機能(要約・翻訳・検索)を日常業務で使っているか
会話・ハドルの要約、まとめ、翻訳などを毎日のように使っているなら、ビジネスプラスへの改定は「AI 込みで妥当」。ほとんど使っていないなら、使わない AI のためにチャット代が上がった状態で、見直しの筆頭候補です。
基準② Web会議・文書・業務DBを別ツールで払っているか
Slack に加えて Zoom・Google Workspace・Notion・kintone などを併用しているなら、それらを 1 本に束ねられる Lark への統合で総額が大きく下がる可能性が高い。ツール数が多い会社ほど乗り換えメリットが出ます(前掲のスタック比較参照)。
基準③ 20名以下の小規模組織か
20 名以下なら Lark Starter(無料)で、チャットに加えてビデオ会議・ドキュメント・カレンダー・Base・承認までまかなえるケースが多く、値上げの影響を実質ゼロにできます。「有料化していく Slack +別ツール」と「20名まで無料の Lark」の差は、小規模ほど大きくなります。
基準④ 外部連携アプリ(Slack App)への依存度
大量の Slack ワークフロー、業務システムとの Bot 連携、Slack を起点にした通知・承認フローに深く作り込んでいるなら、移行コストが乗り換えメリットを上回ることもあります。この場合は継続、または段階移行が現実的です。
基準⑤ 現場スタッフ(PCを持たない従業員)が多いか
店舗・工場・現場スタッフが多い会社は、全員分の有料チャットライセンスを配るとコストが重くなりがち。Lark は現場スタッフ向けの巻き込み設計があり、職種で席を分けてコストを抑えられます(詳細は Lark Frontline とは — 現場スタッフの DX ガイド)。チャット中心の他ツールとの比較は Lark vs Microsoft Teams 比較 も判断材料になります。
Lark への移行3ステップ — 会話ログを失わず段階移行する
結論として、移行は「いきなり全部乗り換える」のではなく、①並行運用で検証 → ②会話・データ移行 → ③切り替えの 3 ステップで進めるのが失敗しないコツです。値上げの更新日をゴールに逆算して計画します。
ステップ① 並行運用でチャット・会議から試す(2〜4週間)
まずは Lark の無料 Starter で、チャットとビデオ会議など「切り替えても業務が止まらない領域」から並行運用します。既存の Slack は当面残したまま、新しいプロジェクトや一部の部署だけ Lark に寄せて使用感を検証。Slack で Zoom を別途立ち上げていた会議も、Lark なら同じアプリ内で完結する——この一体感を現場に体感してもらうのが定着の近道です。
ステップ② 重要チャンネルの会話・ファイルと業務データを移行する(2〜4週間)
過去ログをすべて移すと疲弊するため、「今も動いている生きたチャンネル」の共有ファイルと、意思決定に必要な会話だけを Lark へ移します。Slack でスプレッドシートや Notion に散らばっていた業務データは、この機会に Lark Base へ載せ替えると、単なる表が検索・自動化・承認と連動する業務データベースに進化します。作り込み方は Lark Base の3つの理由 を参照してください。過去のアーカイブは、契約が切れる前に Slack のエクスポート機能で書き出して保管します。
ステップ③ 全社を切り替え、Slack(と重複ツール)を解約する(更新日に合わせる)
最後に全社のコミュニケーションを Lark へ切り替え、動作確認後に Slack を解約します。解約は必ず契約更新日の直前に行い、二重課金を避けます。あわせて、Slack の外で払っていた Zoom・文書ツールなどの重複契約も同時に整理すると、削減効果が最大化します。全社 DX を 90 日で軌道に乗せる進め方は 中小企業の DX を 90 日で軌道に乗せる実践ロードマップ にまとめています。業務データベースの選定は Lark vs kintone 比較 も参考になります。
自社 EC 事例 — 「チャットの外側」を束ねると固定費と工数が同時に減る
当社アウフヘーベンジャパンは、群馬・前橋で自社 EC 事業を運営しており、その業務を Lark に集約することで 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証しました。この経験から断言できるのは、コスト削減の本丸は「チャットツールの単価」ではなく「チャットの外側で払っているツールの数を減らすこと」だということです。
私たちも以前は、チャット、Web 会議、ファイル共有、表計算、タスク管理、申請承認を別々のサービスで回していました。個々の単価は数百〜千円台でも、合算すると固定費は膨らみ、さらに「どのツールに情報があるか分からない」という探索コスト(工数)が積み上がっていました。チャットで「あの件どこだっけ」と聞き、会議ツールを別に立ち上げ、決定事項を別のドキュメントに書き写す——この分断そのものが時間を溶かしていたのです。これを Lark に束ねた結果、固定費が下がっただけでなく、情報が 1 か所に集まり、検索と自動化で 月 240 時間かかっていた定型業務が 24 時間に圧縮されました。値上げをきっかけに「Slack を 1 つ乗り換える」だけでなく「Slack とその周辺を 1 つに束ねる」視点で見直すと、削減効果は単価差の何倍にもなります。
移行前に押さえる3つの注意点
Lark への移行は固定費削減の有力な選択肢ですが、乗り換えありきで進めると失敗します。移行前に必ず確認すべき点が 3 つあります。
注意点① 「安いから」だけで決めない — 使い方の適合を先に見る
チャット単価だけなら Slack プロが Lark Pro より安いケースもあります。大事なのは「自社の業務がどちらに合うか」。会議・文書・業務データベース・承認まで 1 つにしたいなら Lark、Slack App の作り込みが多いなら継続、と使い方から逆算してください。
注意点② 会話ログとデータは「生きた分」に絞り、アーカイブは書き出す
過去数年分のチャットをすべて移そうとすると、移行だけで疲弊します。今も動いているチャンネルだけを移し、過去ログは Slack のエクスポートで保管するのが現実的。並行運用期間を設けて、切り替えても業務が止まらないことを確かめてから解約しましょう。
注意点③ 解約タイミングは契約更新日から逆算する
Slack の解約は、次の更新日の直前に行うのが鉄則です。とくにビジネスプラスは更新時に新バージョンへ自動切替されるため、更新日を把握しないと想定外の課金が発生します。移行の 3 ステップは 更新日をゴールに逆算して計画してください。判断や段取りに迷う場合は、次の無料相談で自社に合わせた移行計画をご提案します。
よくある質問(FAQ)
Q1. Slack は2026年にいくら値上げされましたか?
A. 現行の年払い換算料金は プロ ¥925/ビジネスプラス ¥1,920(1 ユーザー月額・税別)、Enterprise+ は要問い合わせです。2025 年 6 月に Slack が発表した改定で、高度な AI 機能を導入するためにビジネスプラスの料金が変更され、上位の Enterprise+ が新設されました。あわせて会話・ハドルの要約 AI が全有料プランに、追加セキュリティと基本 Salesforce 連携がフリー・プロにも拡大されています。正確な適用時期は契約更新日により異なるため、ワークスペースの「料金・お支払い」ページでご確認ください。
Q2. ビジネスプラスを使っていますが、勝手に新プランへ切り替わりますか?
A. Slack のウェブサイトでビジネスプラスを契約している場合、公式告知によると 2025 年 8 月 17 日より後の最初の契約更新時に、自動で新バージョンのプランへ切り替わります。Slack AI アドオンを個別購入していた会社も、更新日を境に新しいプランのバージョンへ移行する形です。更新日と適用内容は必ず「料金・お支払い」ページで確認してください。
Q3. Slack と Lark はどちらが安いですか?
A. チャット単体なら Slack プロ(年払い ¥925)が Lark Pro(¥1,420)より単価は安いです。ただし Slack はチャット専用のため、実際には Zoom や文書・DB ツールを併用するのが一般的で、たとえば Slack プロ+Zoom プロ+Notion プラスの合計は 1 ユーザー月額 約 ¥4,699 になります。会議・文書・DB・承認まで 1 本に含む Lark Pro(¥1,420)と比べると、用途を束ねた総額では Lark が大きく安くなり、30 名なら年間 約 118 万円の差に相当します。判断は「Slack の外でいくつ払っているか」次第です。
Q4. 値上げされても Slack を使い続けたほうがよい会社は?
A. Slack の AI 機能をフル活用している会社、Slack App や外部システム連携・ワークフローを深く作り込んでいる会社は、継続または段階移行が現実的です。移行コストが乗り換えメリットを上回るケースがあるためです。逆に、Slack 単体に加えて会議・文書・DB を別々に払っている会社は、乗り換えで総額を下げられる余地が大きいと言えます。
Q5. Lark へ移行するとき、Slack の会話ログは失われますか?
A. 適切に進めれば失われません。①チャット・会議から並行運用 → ②生きたチャンネルの会話・データを移行し、過去ログは Slack のエクスポート機能で書き出して保管 → ③全社を切り替えて解約、という 3 ステップで段階移行すれば、業務を止めずに移せます。解約は契約更新日の直前に行い、Slack の外で払っていた重複ツールも同時に整理するのが安全かつ効果的です。
まとめ — まず「Slackの外で払っている金額」を1枚に並べる
結論を改めて。Slack の 2026 年値上げは「ビジネスプラスの料金改定+AI・セキュリティの全プラン標準化+Enterprise+ 新設」であり、Web でビジネスプラスを契約している会社は更新時に新バージョンへ自動で切り替わります。AI をフル活用する会社には妥当な改定、AI をほぼ使わない会社には使わない機能へのチャット代の上乗せ——この見え方の差が、継続か乗り換えかの分岐点です。チャット単体なら Slack プロは安い一方、Slack はチャット専用のため会議・文書・DB を別ツールで払う構図が残ります。同じ用途を束ねると Lark Pro(¥1,420)1 本のほうが総額で大きく下がり、20 名以下なら Lark Starter が無料です。
大切なのは、値上げ通知を「仕方ない」で流さないこと。まず 「Slack で払っている金額」と「Slack の外(会議・文書・DB)で払っている金額」を 1 枚の表に並べるだけで、残すべきか束ね直すべきかは驚くほど明確になります。当社は群馬・前橋で自社 EC 事業を Lark に集約し月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した実体験から、この棚卸しから中立に伴走します。
自社の現行ツールとコストを棚卸しする「SaaSコスト見直し診断」無料相談(60 分)
「Slack 値上げを受け入れるか、この機会に束ね直すか」を 60 分で切り分け、SaaS コスト見直しマップ(Lark Docs)をお渡しします。乗り換えありきではなく「残す判断」も含めて中立にご提案。群馬・前橋拠点、全国オンライン対応。
まず「Slackの内と外で払っている金額」を1枚にする(無料 60 分)→
乗り換え先の全体像は Lark 導入支援サービス、コスト最適化を含む DX 全般は DX コンサルティング もご覧ください。
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- Lark 導入支援サービス — 見直しから移行・定着までの伴走メニュー。
- アウフヘーベンジャパン株式会社 会社案内 — 群馬・前橋拠点。Lark 導入を支援する独立系コンサルティング事業者。
本サイトは アウフヘーベンジャパン株式会社 が運営しています。
Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。Slack は Slack Technologies, LLC(Salesforce, Inc.)の商標です。Zoom は Zoom Communications, Inc.、Notion は Notion Labs, Inc.、Google Workspace は Google LLC、kintone はサイボウズ株式会社、Microsoft 365・Teams は Microsoft Corporation の商標です。本記事中の Slack・Lark・Zoom・Notion の料金/機能に関する情報は、2026 年 7 月 31 日時点で各社が公開している公式料金ページおよび公式告知に基づいています。料金・プラン内容は変更される場合があり、値上げ・プラン切替の適用時期は契約更新日・契約形態により異なります。最新情報は各公式ページおよびご契約の請求情報でご確認ください。