歯科医院DX / クリニック業務効率化 / 医療現場の人手不足対策
歯科医院・クリニックのDX2026 — 予約・電話対応・スタッフ管理・カルテ周辺記録を Lark で一元化し、受付を患者ケアに戻す実装ガイド
「受付が予約の電話とキャンセル対応に追われ、肝心の患者さんへの声かけまで手が回らない」——多くの歯科医院・クリニックがこの状態のまま、歯科衛生士の求人倍率20倍超という深刻な人手不足に直面しています。高価な専用システムを次々に契約する前に、まず予約・電話メモ・スタッフのシフトと連絡・院内の申し送りという”周辺業務の散らばり”を1つにまとめるだけで、受付の時間は大きく取り戻せます。本記事は、その一元化を Lark の Base(予約台帳・リコール管理・スタッフDB)・Docs(マニュアル)・Chat(院内連絡)・承認(シフト・休暇)で実装する手順を、厚生労働省の公式情報と自社の実証をもとに具体化します。
所要 18 分 / 歯科医院・クリニックの院長・事務長・受付リーダー向け / 2026 年 8 月 6 日更新
御社の受付・スタッフ業務を一緒に棚卸しする無料相談(60分)
人手不足の歯科医院・クリニックで効くのは「高機能な専用システム」より、受付とスタッフが毎日触る周辺業務を1つに集約することです。当社は群馬・前橋で自社EC事業を Lark に集約し、専任エンジニアなしで 月240時間 → 24時間(90%削減)を実証しました。その運用ノウハウをもとに、御院の予約フロー・電話メモ・シフト・申し送りを可視化し、Lark Base/Docs のテンプレートを60分の無料相談でご提供します。
この記事でわかること
- なぜいま歯科・クリニックにDXが必要なのか — 歯科衛生士の求人倍率20倍超の人手不足と、2026年度に本格化する医療DX(電子カルテ情報共有・マイナ保険証)という二重の圧力
- 院内に散らばった業務を可視化する「予約・電話・スタッフ・院内記録」4領域の棚卸し
- 予約台帳・リコール(定期健診の呼び戻し)・スタッフ管理・申し送りを Lark Base/Docs/Chat/承認で一元化する設計図
- Lark は電子カルテ・レセコンではないという線引き — 診療録本体と周辺業務のどこで区切るか、要配慮個人情報の扱いの注意点
- 専用予約システムやツールの積み上げと Lark 一本化のコスト比較(公式料金・プラン別)
- 受付を患者ケアに戻す90日の導入ロードマップと、歯科・クリニック特有のつまずきポイント
目次
- 結論 — 高価な専用システムより先に、周辺業務を Lark で一つにまとめる
- なぜいま歯科・クリニックにDXが要るのか — 人手不足と医療DXの二重の圧力
- 院内の「散らばり」を可視化する — 予約・電話・スタッフ・院内記録の4領域
- Lark で組む一元化の設計図 — Base/Docs/Chat/承認/カレンダーの役割分担
- 領域別の実装 — 予約・リコール/電話対応/スタッフ管理/院内の申し送り
- 電子カルテ・レセコンとの線引き — Lark がやること/やらないこと
- コスト比較 — 専用システムの積み上げ vs Lark 一本化
- 自社事例 — 240h→24h の実証を受付業務へ応用する
- 90日で受付を患者ケアに戻すロードマップ
- 歯科・クリニック特有のつまずきポイントと回避策
- よくある質問(FAQ)
- まとめ — 「システムを増やす」から「業務を一つにまとめる」へ
結論 — 高価な専用システムより先に、周辺業務を Lark で一つにまとめる
結論を先に述べます。歯科医院・クリニックのDXは、いきなり高機能な専用予約システムや高額なグループウェアを契約することではありません。人手不足の現場でまず効くのは、受付とスタッフが毎日触る”周辺業務”の散らばりを1つに集約することです。予約は予約システム、リマインドはLINE、シフトは紙かExcel、申し送りは口頭とホワイトボード、マニュアルは棚のファイル——この分断こそが、少人数の受付を消耗させている最大の原因だからです。
その分断を、多くのスタッフがすでにスマホで使っているチャットの延長線上、つまり Lark の中で解消できます。予約台帳・リコール(定期健診の呼び戻し)・スタッフ連絡先・シフト・備品発注は Lark Base、マニュアルと治療説明の定型文は Lark Docs、院内連絡と申し送りは Lark Chat、シフト希望や休暇の申請は Lark 承認——これらを1つのアプリに集約すれば、紙とExcelとLINEに散らばっていた受付業務が「探さなくても揃っている」状態になります。専用の予約・勤怠・チャットを個別に契約しなくても、人手不足の院内オペレーションを最小コストで整えられる——これが本記事の主張です。
ただし、ひとつ明確な線引きが必要です。Lark は電子カルテ(診療録)やレセコンの代わりにはなりません。診療情報という要配慮個人情報は、認証された医療情報システムと安全管理措置の中で扱うべきものです。本記事で Lark に集約するのは、あくまで予約・スタッフ・院内連絡・マニュアルといった”診療の周辺業務”。この区切りを守ることが、DXを安全に前へ進める前提になります(詳細は第6章)。
読み方のポイント: 本記事の医療DX・電子カルテ・マイナ保険証に関する記述は 厚生労働省「医療DX令和ビジョン2030」推進チームおよび診療報酬改定の公開情報に、歯科医療施設・人材の状況は 厚生労働省 医療施設調査および歯科人材メディア各社の公表値に基づく引用です(2026年8月時点)。制度・要件・数値は改定される場合があります。実際の施設基準・加算・個人情報の取り扱いを判断する際は、必ずリンク先の一次ソースおよび所轄の行政・専門家にご確認ください。また Lark の機能・料金も2026年8月時点の公式公開情報に基づきます。
なぜいま歯科・クリニックにDXが要るのか — 人手不足と医療DXの二重の圧力
結論から言うと、歯科・クリニックは「人が採れない」内側の圧力と「電子化が制度で求められる」外側の圧力を同時に受けており、その板挟みを解く最短ルートが周辺業務のデジタル化です。順番に見ていきます。
圧力①:歯科衛生士・受付が採れない構造的な人手不足
歯科医院の経営を最も圧迫しているのが人材です。歯科人材メディア各社の報道や日本歯科衛生士会の公表値によれば、新卒歯科衛生士の求人倍率は20倍を超える水準(一部調査では23.7倍)とされ、1人の歯科衛生士を20以上の医院が取り合う極端な売り手市場が続いています。さらに、資格を持ちながら働いていない「潜在歯科衛生士」が多く、直近数年で3割前後が離職しているという指摘もあります。受付事務も採用競争が激しく、「今いる少人数で、辞めさせずに、増える業務を回す」ことが経営の最優先課題になっています。
この状況では、受付が予約の電話・変更・キャンセル対応・リマインドに1日中追われ、患者さんへの声かけや院内の連携といった”本来の価値提供”に手が回らなくなります。人を増やせないなら、1人あたりが処理できる業務量を、道具の力で引き上げるしかありません。ここにDXの必然性があります。
圧力②:医療DX(電子カルテ情報共有・マイナ保険証)の制度的な後押し
もう一方の圧力は制度側から来ています。厚生労働省は「医療DX令和ビジョン2030」を掲げ、2030年ごろまでに電子カルテの普及率をおおむね100%とする目標のもと、医療機関の電子化と情報連携を進めています(出典: 厚生労働省「医療DX令和ビジョン2030」推進チーム資料)。その核となるのが、全国の医療機関で診療情報を共有する「電子カルテ情報共有サービス」と、資格確認を電子化するマイナ保険証です。マイナ保険証の利用は月1億件規模まで拡大し、資格確認の電子化が現場に定着しつつあります。
さらに2026年度(令和8年度)診療報酬改定では、医療DX推進体制を評価する加算が「電子的診療情報連携体制整備加算」へと再編され、その要件のひとつとしてマイナ保険証の利用率が一定水準(30%以上)などが求められる方向です。つまり、電子化への対応は「やってもやらなくてもいい取り組み」から、診療報酬にも関わる経営マターへと位置づけが変わりつつあります。歯科診療所は全国で6万を超え(厚生労働省 令和6年医療施設(動態)調査)、その大半が中小規模。多くの院が同じ課題に同時に直面しているということです。
補足: 電子カルテ情報共有サービスやマイナ保険証への対応は、認証された電子カルテ・レセコン・オンライン資格確認端末の領域です。本記事で扱う Lark は、これらの”制度対応システム”を置き換えるものではなく、その周りの予約・スタッフ・院内連絡・マニュアルといった業務を効率化して、受付が制度対応に割ける時間を作る役割だと捉えてください。
中小企業全体で見ても、デジタル化は道半ばです。中小企業庁の資料では、中小企業のDXへの取り組みは大企業に比べて大きく遅れていることが繰り返し指摘されています(出典: 中小企業庁 中小企業白書)。裏を返せば、周辺業務のデジタル化に早く着手した院ほど、人手不足の中でも受付の生産性で差をつけられるということです。中小企業のDXが失敗する典型パターンと回避策もあわせて押さえておくと、着手のつまずきを減らせます。
院内の「散らばり」を可視化する — 予約・電話・スタッフ・院内記録の4領域
結論として、DXの第一歩は「いま、どの業務が、どの道具に、どう散らばっているか」を1枚に書き出すことです。多くの歯科医院・クリニックの周辺業務は、次の4領域に整理できます。
| 領域 | よくある”散らばり”の現状 | 起きている問題 |
|---|---|---|
| ①予約・リコール | 予約システム+紙の予約表+定期健診の呼び戻しは受付の記憶頼み | リコール漏れで来院間隔が空く/ダブルブッキング/担当交代で引き継げない |
| ②電話・問い合わせ | 電話メモは付箋、折り返しは口頭、LINE問い合わせは個人の端末 | 折り返し忘れ/「言った言わない」/受付が電話に張り付いて他が回らない |
| ③スタッフ・シフト・教育 | シフトはExcel、連絡はLINEグループ、マニュアルは棚のファイル | シフト調整に時間/新人教育が属人化/過去の連絡が流れて消える |
| ④院内の申し送り・記録 | 申し送りはホワイトボードと口頭、患者対応メモは紙、備品発注は気づいた人 | 午前と午後で伝達が切れる/クレーム対応の経緯が残らない/欠品に気づけない |
重要なのは、この4領域はどれも「診療そのもの」ではなく「診療の周辺業務」だという点です。だからこそ、認証された電子カルテを触らずに、汎用のグループウェアで安全に効率化できます。そして4領域に共通する問題は「情報が人の記憶と個別の道具に閉じ込められ、探すのに時間がかかり、担当が代わると引き継げない」こと。これを解くのが、次章で示す1つのアプリへの集約です。まずは自院の現状をこの表に沿って書き出すだけでも、削れる時間の当たりがつきます。
Lark で組む一元化の設計図 — Base/Docs/Chat/承認/カレンダーの役割分担
結論として、4領域は Lark の5つの機能に素直にマッピングできます。Lark は、チャット(Messenger)・ドキュメント(Docs)・データベース(Base)・カレンダー・承認(Approval)・ビデオ会議などを1つのアプリ・1つのIDでまとめて使えるグループウェアで、機能ごとに別サービスを契約する必要がありません。役割分担は次のとおりです。
| Lark 機能 | 担当する周辺業務 | 置き換わる従来の道具 |
|---|---|---|
| Lark Base(データベース) | 予約台帳・リコール管理・スタッフ名簿・備品在庫・問い合わせ記録 | Excel・紙台帳・付箋 |
| Lark Docs(文書) | 受付マニュアル・電話応対の定型文・治療説明の共通テンプレ・新人教育資料 | 棚のファイル・個人のWord |
| Lark Messenger(チャット) | 院内連絡・申し送り・折り返し依頼・スレッドでの相談 | 個人LINE・口頭・ホワイトボード |
| Lark 承認(Approval) | シフト希望・休暇申請・備品購入の稟議 | 紙の申請書・口頭承認 |
| Lark カレンダー | 院内の予定共有・面談・研修・機材メンテの予定管理 | 壁掛けカレンダー・個人手帳 |
ポイントは、これらがすべて連動することです。たとえば Lark Base の予約台帳で「明日リコール対象」の患者を抽出したら、その一覧を Messenger のグループに自動で流す。承認された休暇はカレンダーに反映してシフトの重複を防ぐ。マニュアル(Docs)はチャットのプロフィールからワンタップで開ける——このように1つのIDで全部つながるのが、個別ツールの寄せ集めにはない強みです。Lark Base の基礎は Lark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由 で詳しく解説しています。現場スタッフがスマホ中心で動く歯科・クリニックでは、ノンデスクワーカーの現場DX の考え方がそのまま当てはまります。
設計の原則: 最初から全部を作り込まないこと。まず「受付が一番つらい1領域」(多くの場合は①予約・リコール か ②電話対応)だけを Lark に載せ、2週間運用してから次へ広げます。全領域を同時に切り替えると、人手不足の現場では定着せずに元へ戻ってしまいます。
領域別の実装 — 予約・リコール/電話対応/スタッフ管理/院内の申し送り
ここからは、4領域それぞれを Lark でどう組むかの実装イメージです。いずれもノーコードで、専任エンジニアは不要です。
① 予約・リコール管理を Lark Base で”呼び戻せる台帳”にする
予約システムそのものを置き換える必要はありません。多くの院で穴になっているのは、予約システムでは拾いきれない「リコール(定期健診の呼び戻し)」と「キャンセル待ち」「治療途中の中断者」の管理です。ここを Lark Base で台帳化します。フィールド例は、患者管理番号(※氏名等の要配慮情報は最小限に)・最終来院日・次回リコール予定月・担当衛生士・ステータス(来院済/未反応/中断)。Base のビュー機能で「今月リコール対象」「3か月以上未来院」を自動抽出し、受付が朝の5分で当日の架電・SMS対象を把握できます。来院間隔が空きがちな患者を取りこぼさない仕組みは、そのまま予約の埋まり方=医院の売上に直結します。
② 電話・問い合わせ対応を Messenger と Base で”消えない依頼”にする
電話メモの付箋と口頭の折り返し依頼は、必ずどこかで落ちます。これを Lark Base の「問い合わせ・折り返しリスト」に置き換えます。受付が電話を受けたらスマホから1件登録(日時・内容・要折り返しの有無・担当・対応状況)。未対応の件は Messenger のグループに一覧で流れ、「折り返し忘れ」を仕組みで潰します。LINE公式アカウントなど患者接点の道具はそのまま使いつつ、院内側の対応記録だけを Lark に集約するのがコツです。誰がいつ何を約束したかが残るので、「言った言わない」のトラブルも激減します。
③ スタッフ・シフト・教育を Docs+承認で”属人化させない”
シフト希望と休暇申請は Lark 承認で電子化します。スタッフはスマホから希望を申請、院長・事務長はチャットに届いた通知からその場で承認。承認結果はカレンダーに反映され、シフトの重複や連絡漏れを防げます。あわせて、受付マニュアル・電話応対の定型文・器具の準備手順・新人教育のチェックリストを Lark Docs に集約すれば、「先輩に聞かないと分からない」属人化から抜け出せます。人の入れ替わりが避けられない業種だからこそ、ノウハウを人ではなくドキュメントに貯めることが、採用難への最も現実的な備えになります。承認フローの作り方は Lark Base × Workflow で承認フローを自動化する実装ガイド が参考になります。
④ 院内の申し送り・記録を Chat と Base で”午前午後で切らさない”
ホワイトボードと口頭の申し送りは、午前と午後、平日と土曜でスタッフが入れ替わると必ず途切れます。院内連絡は Lark Messenger のトピック(スレッド)で、患者対応で気をつけること・クレームの経緯・在庫の欠品などを流し、あとから検索できる形で残します。備品・薬剤の在庫は Base で管理し、規定数を下回ったらフラグを立てて発注担当に通知。「気づいた人が発注する」から「仕組みが知らせる」へ変えるだけで、欠品による当日の慌ただしさが減ります。他業種でも、飲食店が衛生記録とオペレーションを Lark に載せた HACCP対応のペーパーレス化事例 のように、”現場の記録を消さない”設計は共通して効きます。
御院の「一番つらい1領域」から始める設計を無料で
4領域のうち、どこから着手すれば受付の負担が一番減るかは院によって違います。60分の無料相談で現状をうかがい、御院に合わせた Lark Base の予約・リコール台帳、または折り返しリストのテンプレートをお渡しします。まずは1領域だけ、2週間で試せます。
電子カルテ・レセコンとの線引き — Lark がやること/やらないこと
最重要の注意点です。Lark は電子カルテ(診療録)でもレセコンでも医療機器でもありません。診療情報は個人情報保護法上の「要配慮個人情報」にあたり、医療機関には「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」への準拠が求められます。診療録の作成・保存は、この基準を満たす認証された電子カルテの中で行うべきものです。Lark をその代替に使うことは想定しないでください。
| Lark で扱ってよい(周辺業務) | Lark で扱わない(認証システムの領域) |
|---|---|
| 予約・リコール・キャンセル待ちの管理 | 診療録(カルテ)本体の作成・保存 |
| 院内連絡・申し送り・折り返しリスト | レセプト(診療報酬請求)データ |
| スタッフ名簿・シフト・マニュアル・教育 | マイナ保険証・オンライン資格確認の処理 |
| 備品・薬剤の在庫、機材メンテの予定 | 検査画像・処方の医療データ管理 |
つまり本記事の「カルテ周辺記録」とは、診療録そのものではなく、申し送り・患者対応メモ・治療計画の院内共有といった”運用上の記録”を指します。患者を特定できる情報を Lark 上で扱う場合も、氏名の代わりに管理番号を使う・アクセス権限を担当者に限定する・退職者のアカウントを速やかに無効化するなど、最小限かつ厳格に運用してください。Lark は組織単位で細かな権限管理ができるため、権限とログの設計を最初に固めておくことが、医療機関でのDXでは特に重要になります。診療の中核は認証システムに任せ、その周りをLarkで効率化する——この線引きが、安全と生産性を両立させる鍵です。
コスト比較 — 専用システムの積み上げ vs Lark 一本化
結論として、周辺業務のために予約・勤怠・チャット・文書管理を個別契約すると月額はすぐ膨らみます。一方 Lark は、これらの機能を1つのプランに含むため、少人数の院ほど割安になりやすい構造です。Lark の公式プランは次のとおりです(出典: Lark 公式 料金ページ、2026年8月時点)。
| プラン | 料金 | ユーザー上限 | 主な上限 |
|---|---|---|---|
| Starter | 無料 | 20名まで | ストレージ100GB/Base 1表2,000行/自動化1,000回/月 |
| Pro | 1ユーザー 月1,420円(税抜・年払い) | 500名まで | ストレージ15TB/Base 1表2万行/自動化5万回/月 |
| Enterprise | 要お問い合わせ(個別見積) | 無制限 | Base 1表5万行/自動化50万回/月ほか |
多くの歯科医院・クリニックはスタッフ20名以内に収まるため、まずは Starter(無料)で予約・リコール台帳や折り返しリストを始められます。機能や容量が必要になった段階で Pro に上げても、たとえば15名なら月21,300円、20名でも月28,400円(いずれも1ユーザー1,420円換算・税抜・年払い)です。予約システム・ビジネスチャット・勤怠・文書管理をそれぞれ別契約した場合の合算と比べると、1つにまとめる効果が見えてきます。参考までに、業務データベースの内製で比較されやすい kintone はスタンダードが1ユーザー月1,800円(税抜)、Google Workspace は Business Standard が1ユーザー月1,600円で、いずれも Lark Pro(1,420円)より単価が高く、Lark は Base・チャット・承認・カレンダーまで含む点で守備範囲が広くなります(各社公式料金・2026年8月時点)。
ツール単価だけでなく、「複数サービスを別々に契約・管理する手間」自体がコストだという視点も重要です。ログインが1つ、管理画面が1つ、退職者のアカウント停止が1か所で済むことは、少人数で情報管理まで担う院にとって見えにくいが確実な負担軽減になります。ツール選定で迷ったら Lark vs kintone 徹底比較 や Lark vs Microsoft Teams 比較、料金の全体像は Lark 料金完全ガイド2026 で確認してください。
自社事例 — 240h→24h の実証を受付業務へ応用する
私たちアウフヘーベンジャパンは、群馬・前橋で自社EC事業を運営しており、そのバックオフィス業務を Lark に集約した実体験を持っています。受注処理・在庫・問い合わせ対応・スタッフ連絡が Excel とメールとチャットに散らばっていた状態から、Lark Base(業務データベース)+Docs(手順書)+Messenger(連絡)+承認へ一元化した結果、月240時間かかっていた定型業務を月24時間まで、約90%削減できました。専任のエンジニアを雇わず、ノーコードのまま実現した点が、人を増やせない中小企業にとって重要です。
この「散らばった周辺業務を1つに集約して、少人数のまま処理量を上げる」構造は、歯科医院・クリニックの受付業務にそのまま当てはまります。ECの受注管理は予約・リコール管理に、問い合わせ対応は電話・折り返しリストに、スタッフ連絡と手順書は院内連絡・マニュアルに読み替えられます。業種は違っても、「情報を人の記憶と個別ツールから解放し、探さず引き継げる状態にする」という本質は同じです。詳しい経緯は 自社EC事業を Lark で月240時間→24時間にした実録、他業種での適用は 業種別 Lark 導入事例ガイド にまとめています。
90日で受付を患者ケアに戻すロードマップ
結論として、歯科・クリニックのDXは90日を「1領域ずつ・スモールスタート」で回すのが現実的です。人手不足の現場で全部を同時に変えると必ず失敗します。
| 期間 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 1〜30日目 棚卸しと1領域集約 |
4領域を1枚に書き出し、一番つらい1領域(多くは予約・リコール or 折り返し)を Lark Base 化。全スタッフに Lark アプリを導入し院内連絡を Messenger へ移行 | 受付の”探す時間”が可視化され、1領域が紙・Excelから卒業 |
| 31〜60日目 2領域目とマニュアル |
2領域目を集約。受付マニュアル・電話定型文・新人チェックリストを Lark Docs 化。シフト・休暇を Lark 承認へ | 属人化していたノウハウがドキュメント化され、教育が回り始める |
| 61〜90日目 連動と定着 |
リコール抽出→通知、在庫下限→発注アラートなどの自動化を追加。運用ルールを Docs に明文化し、月次で振り返り | 「仕組みが知らせる」状態が定着し、受付が患者対応に時間を割ける |
90日という時間軸の考え方は、業種を問わず共通です。全社DXへ広げる順序は 中小企業のDXを90日で軌道に乗せる実践ロードマップ で体系的に解説しているので、受付業務の次の一手を考えるときにあわせて読んでください。
歯科・クリニック特有のつまずきポイントと回避策
- 「電子カルテを Lark で置き換えようとする」 → NG。診療録は認証された電子カルテへ。Lark は周辺業務に限定する(第6章の線引きを厳守)。
- 患者の要配慮個人情報を安易に載せる → 氏名ではなく管理番号を使い、権限を担当者に限定。退職者アカウントは即日無効化。安全管理措置を最初に設計する。
- 全領域を同時に切り替える → 人手不足の現場では定着しない。必ず1領域ずつ、2週間ごとに広げる。
- ベテラン受付のやり方を否定して入れる → 反発で形骸化する。まず”探す時間・折り返し忘れ”という共通の痛みから合意を作り、現場に設計を手伝ってもらう。
- 個人LINEのグループ連絡を残す → 情報が二重化し記録が流れる。院内連絡は Lark Messenger に一本化し、退職時に一括で権限を切れる状態にする。
- 作って終わりで振り返らない → 月1回、受付リーダーと「どこが楽になったか/まだつらいか」を5分レビュー。導入の失敗パターンは Lark 導入でありがちな3つの失敗 を参照。
よくある質問(FAQ)
Q1. Lark は電子カルテの代わりになりますか?
いいえ。Lark は電子カルテ(診療録)やレセコン、オンライン資格確認の代替にはなりません。診療情報は要配慮個人情報にあたり、医療機関は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」への準拠が求められます。診療録の作成・保存は認証された電子カルテで行い、Lark は予約・スタッフ・院内連絡・マニュアルといった診療の周辺業務の効率化に使う——この線引きを守ることが前提です。
Q2. スタッフ20名以下の歯科医院なら費用はいくらですか?
Lark は Starter プランなら20名まで無料で、予約・リコール台帳、折り返しリスト、院内連絡、マニュアル共有を無料枠で始められます。機能や容量が必要になれば Pro プラン(1ユーザーあたり月1,420円、税抜・年払い、2026年8月時点)が目安です(Lark 公式 料金ページ)。予約システム・チャット・勤怠・文書管理を個別契約するより、1つに集約するほうが割安になるケースが多くあります。料金は改定される場合があるため契約前に公式でご確認ください。
Q3. 予約システムを使っているのですが、Lark は不要ですか?
予約システムはそのまま使って構いません。Lark が効くのは、予約システムでは拾いきれないリコール(定期健診の呼び戻し)・キャンセル待ち・治療中断者の管理、電話の折り返し、スタッフのシフトと申し送り、マニュアルといった周辺業務です。この”予約システムの外側で散らばっている業務”を一元化することで、受付の負担が最も大きく減ります。
Q4. パソコンが苦手なスタッフでも使えますか?
Lark はスマホアプリ中心で、LINEに近い操作感のチャットを入り口にできます。まずは院内連絡を Messenger に移すところから始め、Base の入力もスマホの簡単なフォームから行えるようにすれば、PC操作に不慣れなスタッフでも無理なく移行できます。いきなり全機能を使わせず、1領域ずつ広げるのが定着のコツです。
Q5. 導入にどれくらいの期間がかかりますか?
1領域だけなら2週間で試験運用を始められます。全体像としては、1〜30日で一番つらい1領域の集約と院内連絡の移行、31〜60日で2領域目とマニュアルのドキュメント化、61〜90日で自動化と定着、という90日のロードマップが現実的です。人手不足の現場では、全部を同時に変えず、必ずスモールスタートで進めてください。
まとめ — 「システムを増やす」から「業務を一つにまとめる」へ
歯科医院・クリニックは、歯科衛生士の求人倍率20倍超という人手不足と、2026年度に本格化する医療DXという二重の圧力に直面しています。この板挟みを解く最短ルートは、高価な専用システムを増やすことではなく、受付とスタッフが毎日触る周辺業務——予約・リコール、電話・折り返し、シフトと申し送り、マニュアル——を Lark の Base/Docs/Chat/承認で1つに集約することです。診療の中核(電子カルテ・レセコン・資格確認)は認証システムに任せ、その周りを Lark で効率化する。この線引きを守れば、要配慮個人情報を安全に扱いながら、少人数のまま受付の処理量を引き上げられます。私たちが自社ECで実証した「240時間→24時間」の構造は、そのまま御院の受付業務に応用できます。人を増やせないなら、業務を一つにまとめて、受付の時間を患者ケアに戻しましょう。
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4領域のどこから着手すれば受付の負担が一番減るかを、御院の現状に合わせて一緒に見極めます。予約・リコール台帳や折り返しリストの Lark Base テンプレート、受付マニュアルの Docs 雛形を、60分の無料相談でお渡しします。まずは1領域だけ、2週間で試せます。無理な営業はいたしません。
オンライン対応可/群馬・前橋を拠点に全国対応・まずは現状をうかがうだけでもOKです。
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- アウフヘーベンジャパン株式会社 会社案内 — 群馬・前橋拠点。Lark 導入を支援する独立系コンサルティング事業者。
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Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。kintone はサイボウズ株式会社、Google Workspace は Google LLC、LINE は LINEヤフー株式会社の各商標・サービスです。本記事中の医療DX・電子カルテ情報共有サービス・マイナ保険証・診療報酬改定に関する情報は、厚生労働省「医療DX令和ビジョン2030」推進チームおよび関連公開資料に、歯科医療施設・人材の状況は厚生労働省 医療施設調査および歯科人材メディア各社の公表値に基づく引用です(2026年8月時点)。Lark の料金・機能は同時点の公式公開情報に基づいています。制度・要件・数値・料金は改定される場合があるため、実際の施設基準・加算・個人情報の取り扱い・導入の判断時には、一次ソースおよび所轄の行政・専門家・自社テナントで最新情報をご確認ください。診療録・レセプト等の診療情報は、認証された医療情報システムと「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に基づき取り扱ってください。