デジタル化・AI導入補助金2026 1次採択結果を読み解く|通常枠43.9%・セキュリティ枠72.7%で逆算する枠選びと8/25締切対策

デジタル化・AI導入補助金2026 / 採択結果データ分析 / 中小企業の枠選び

デジタル化・AI導入補助金2026 1次採択結果を読み解く — 通常枠43.9%・セキュリティ枠72.7%の公式データから逆算する「枠選び」と、次回8/25締切への準備

IT導入補助金の後継らしいが、うちはどの枠で申請すればいいのか」「採択されるのか、落ちるのか——出す前に勝率を知りたい」「初回で落ちたが、次はどう直せば通るのか」————この不安に、他社まとめ記事ではなく 中小企業庁が公表した1次採択結果デジタル化・AI導入補助金2026 事務局の公式サイトの一次情報だけで答えるのが本記事です。採択率の枠別データ → なぜ差が出るのか → 採択率から逆算した枠の選び方 → 通常枠で通る事業計画 → 次回(4次)8/25締切への逆算スケジュールまで一気通貫で整理し、「勘で出して落ちる」を「データで枠を選んで通す」に変えます。自社EC事業を Lark に集約し月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した当社の実装知見も併記します。

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補助金は「申請すれば通る」ものではありません。1次締切の通常枠の採択率は43.9%——約2.3社に1社は落ちています。落ちる会社の多くは「ツールを入れること」だけを書き、入れたツールで業務がどう変わるか(=事業計画の質)を描けていません。当社は群馬・前橋で自社EC事業を Lark に集約し 月 240 時間 → 24 時間(90% 削減)を実証した実体験から、貴社の課題に対して「どの枠で・どの業務プロセスを・どう束ねて申請すれば採択と定着の両方に届くか」を60分の無料相談で棚卸しした 「補助金活用マップ(Lark Docs)」としてお渡しします。補助金ありきではなく「入れて終わりにしない設計」を中立にご提案します。

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目次

この記事でわかること

  • デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)の1次締切の採択結果——枠別の申請数・採択数・採択率を中小企業庁の公式データで確認
  • なぜ「セキュリティ対策推進枠72.7%」と「通常枠43.9%」で採択率に大きな差が出るのか、その構造的な理由
  • 採択率から逆算する「枠の選び方」——通りやすさだけで選ばず、自社の目的と枠の性質を突き合わせる判断軸
  • 通常枠で採択される事業計画の作り方——補助率・補助額(最大450万円)・「4プロセス以上」設計の意味
  • 次回=4次締切(2026年8月25日)に間に合わせる逆算スケジュールと、補助金を「入れて終わり」にしないための注意点

目次

  1. 結論 — 採択率は「枠で選ぶ」ためのデータ。通りやすさだけで選ぶと目的を外す
  2. 1次採択結果の全体像 — 枠別の申請・採択・採択率(公式データ)
  3. なぜ「セキュリティ枠72.7%」と「通常枠43.9%」で差が出るのか
  4. 採択率から逆算する「枠の選び方」— 3つの枠を目的で使い分ける
  5. 通常枠で採択される事業計画の作り方 — 補助率・補助額・4プロセス設計
  6. 次回=4次締切(2026年8月25日)への逆算スケジュール
  7. 自社EC事例 — 補助金を「入れて終わり」にしない業務プロセス設計
  8. 補助金申請でよくある3つの失敗
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ — まず「どの枠で・どの業務を束ねるか」を1枚に描く

結論 — 採択率は「枠で選ぶ」ためのデータ。通りやすさだけで選ぶと目的を外す

結論を先に述べます。デジタル化・AI導入補助金2026の1次締切の採択率は、枠によって大きく異なり、通常枠43.9%・セキュリティ対策推進枠72.7%・インボイス枠(インボイス対応類型)46.9%でした(中小企業庁が2026年6月18日に公表。出典: 中小企業庁「補助事業者を採択しました」)。この数字が意味するのは、「どの枠で出すか」を先に正しく選べば、同じ会社でも採択の確率は変わるということです。

ただし、ここで一番やってはいけないのが「採択率が高いからセキュリティ枠で出す」という通りやすさ優先の選び方です。セキュリティ対策推進枠は補助対象がIPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービス」に限定されており、補助上限も150万円。業務全体をデジタル化したい会社がこの枠を選んでも、そもそも目的を満たせません。逆に、業務プロセスを広く効率化したいなら通常枠(最大450万円)ですが、採択率は43.9%——約2.3社に1社が落ちる競争です。つまり枠は「目的で選び、選んだ枠の中で採択率を上げる」のが正解で、採択率データは「その枠が自社の目的に合うか」を判断し、合った枠での勝ち方を設計するための材料として使うべきものです。

なぜこの見極めが中小企業にとって重要なのか。中小企業白書が繰り返し指摘するとおり、中小企業のDXが進まない最大の要因は「人手不足とコスト負担」です。民間調査(Gron 2026)ではDXの失敗率は 64%、中小企業のDX実施率は わずか4.6% にとどまるとされます(DX推進の全体動向は IPA「DX動向」も参照)。補助金は、この「コスト負担」の壁を下げる数少ない手段です。だからこそ限られた申請機会を「勘で出して落とす」のは大きな機会損失。以下、まず公式の採択結果を正確に押さえ、枠選び・事業計画・次回締切対策の順に具体化します。

読み方のポイント: 本記事は「1次採択結果というデータから、次回どの枠で・どう申請すべきかを逆算する」記事です。制度の全体像(対象・要件・流れ)を先に押さえたい方は デジタル化・AI導入補助金2026 完全ガイド を、加点項目の実態を正確に知りたい方は 「AI加点」は誤解 — 本当に効く5加点 を、設備・省力化投資が中心なら 省力化投資補助金2026 一般型×カタログ型ガイド を合わせてお読みください。

1次採択結果の全体像 — 枠別の申請・採択・採択率(公式データ)

結論として、1次締切には6,440者が応募し、2,982者が採択された(全体採択率46.3%)が、枠別に見ると採択率は72.7%から43.9%まで大きく開いています。まず中小企業庁が公表した数字をそのまま確認します。

申請数 採択数 採択率
通常枠 2,028 者 891 者 約 43.9%
セキュリティ対策推進枠 88 者 64 者 約 72.7%
インボイス枠(インボイス対応類型) 4,324 者 2,027 者 約 46.9%
合計 6,440 者 2,982 者 約 46.3%

出典: 中小企業庁「『デジタル化・AI導入補助金2026』の補助事業者を採択しました」(2026年6月18日公表)。公募期間は令和8年(2026年)5月12日まで。採択率は申請数と採択数から算出した参考値(小数第2位を四捨五入)。インボイス枠には「電子取引類型」も含まれますが、公表資料に内訳数値の記載があるのはインボイス対応類型です。

この表からまず押さえたいのは、「デジタル化・AI導入補助金2026」は、かつての「IT導入補助金」の後継にあたる制度だという点です。名称が変わっても、事務局は引き続きIT導入補助金事務局(it-shien.smrj.go.jp)が運営しており、「IT導入補助金 2026」で検索してたどり着く会社も多いはずです。制度の骨格——中小企業・小規模事業者がITツールを導入する費用の一部を補助する——は変わっていません。

次に目を引くのが、申請数の偏りです。最も多いのはインボイス枠(対応類型)の4,324者で全体の約67%を占め、次いで通常枠2,028者、セキュリティ対策推進枠はわずか88者。つまり「多くの会社が出している枠ほど競争が激しく、採択率が下がる」わけではない——という点が、次章の核心につながります。

なぜ「セキュリティ枠72.7%」と「通常枠43.9%」で差が出るのか

結論として、採択率の差は「枠の性質(対象範囲の広さ・要件の明確さ)」と「申請者の目的の揃い方」から生まれています。通りやすさは運や偶然ではなく、枠の設計に理由があります。3つの要因に分けて説明します。

要因1: 対象範囲が狭く明確な枠ほど、要件を満たしやすい。セキュリティ対策推進枠は、補助対象がIPA(情報処理推進機構)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載され、かつ事務局に登録されたサービスに限定されています(出典: デジタル化・AI導入補助金2026 事務局「セキュリティ対策推進枠」IPA サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト)。対象が「リストに載ったサービスを入れる」という形で明確なため、申請内容が要件から外れにくく、審査で弾かれにくい構造です。

要因2: 申請母数が少ない枠は、目的が揃っている。セキュリティ枠の申請はわずか88者。この枠を選ぶ会社は「セキュリティ対策を強化したい」という目的がはっきりしており、事業計画も枠の趣旨に沿いやすい。一方、通常枠は業務プロセス全般が対象と広いぶん、「とりあえず何か入れたい」という動機の申請も混じりやすく、事業計画の質にばらつきが出ます。審査は事業計画の妥当性を見るため、目的が揃っている枠ほど全体の採択率が上がるのは自然な帰結です。

要因3: 通常枠は「計画の質」で差がつく競争になっている。通常枠43.9%という数字は、裏を返せば「56.1%=約2.3社に1社が落ちている」ということ。ここで落ちる会社と通る会社の差は、多くの場合「導入するツール名」ではなく「そのツールで業務がどう変わり、どれだけの生産性向上につながるか」という事業計画の描写力にあります。通常枠は補助額が最大450万円と大きいぶん、審査も相応に厳しく、数字(工数削減・売上寄与・削減額)で語れているかどうかが採否を分けます。

ここから導かれる実務的な示唆は明快です。採択率が高い枠=あなたが選ぶべき枠、ではない。セキュリティ強化が目的ならセキュリティ枠は通りやすく合理的ですが、業務全体をデジタル化したいなら、採択率が低くても通常枠を選び、そのうえで「落ちる側の56.1%」に入らない計画を作るしかありません。次章で、目的別の枠の選び方を整理します。

💡 中間 CTA: 「うちの目的ならどの枠か」「通常枠で通る計画をどう書くか」を60分で切り分けたい方は、無料相談で目的・業務プロセス・想定効果を棚卸しした補助金活用マップをお渡しします。導入後の業務設計まで見据えた全体像は Lark 導入支援サービス、業務データベースの受け皿は Lark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由 をご覧ください。

採択率から逆算する「枠の選び方」— 3つの枠を目的で使い分ける

結論として、枠は「目的」で選び、「採択率」はその枠での勝ち方の温度感を測る指標として使います。3つの枠を、目的・補助内容・採択率の三点セットで整理したのが次の表です。

向いている目的 補助額 1次採択率
通常枠 販売管理・在庫・会計・人事など業務プロセス全般をソフトで効率化したい 5万〜450万円 43.9%
セキュリティ対策推進枠 EDR・UTM・監視など、登録済みセキュリティサービスを導入したい 5万〜150万円 72.7%
インボイス枠 インボイス制度に対応した会計・受発注ソフト等を導入したい 枠・類型による 46.9%

出典: 補助額・補助対象は 通常枠セキュリティ対策推進枠(事務局公式)。採択率は1次締切の公表値からの参考算出。インボイス枠の補助額・要件は類型により異なるため公式の公募要領をご確認ください。

通常枠——「業務全体を束ねたい」会社の本命。顧客対応・販売支援、決済・債権債務、供給・在庫・物流、会計・財務・経営、総務・人事・給与など、業務プロセスを広くカバーするソフトが対象です。補助率は1/2以内(一定の賃上げ・雇用要件を満たす場合は2/3以内)、補助額は導入する業務プロセス数に応じて1プロセス以上で5万〜150万円未満、4プロセス以上で150万〜450万円と段階的に上がります(出典: 事務局「通常枠」)。採択率は最も低い枠ですが、中小企業のDXの本丸はここです。

セキュリティ対策推進枠——「まず守りを固めたい」会社の堅実枠。補助率は小規模事業者2/3以内・中小企業1/2以内、補助額は5万〜150万円。対象はIPAお助け隊サービスに絞られるため用途は限定的ですが、採択率72.7%と通りやすく、サイバー攻撃対策を後回しにしてきた会社が「確実に一歩進める」枠として有効です。ただし、これで業務効率化まで賄えるわけではない点は誤解しないでください。

枠選びの逆算ロジック。採択率データから導ける実務的な結論は3つです。①セキュリティ強化が主目的なら、セキュリティ枠は通りやすく費用対効果が高い(迷わず狙える)。②業務効率化が主目的なら、通常枠一択。採択率が低くても目的に合う枠を選ばなければ意味がありません。③通常枠を選ぶなら、43.9%を勝ち抜く事業計画の質が全て。次章で、その「通る計画」の作り方に踏み込みます。

通常枠で採択される事業計画の作り方 — 補助率・補助額・4プロセス設計

結論として、通常枠で採択率を上げる鍵は「複数の業務プロセスを一体で束ね、その効果を数字で描く」ことにあります。補助額の設計そのものが、単発導入より業務プロセスの統合を評価する構造になっているからです。

まず補助額の仕組みをもう一度確認します。通常枠は「1プロセス以上で5万〜150万円未満」「4プロセス以上で150万〜450万円」という2段階(出典: 事務局「通常枠」)。ここで言う「プロセス」とは、顧客対応・販売支援、決済・債権債務・資金回収管理、供給・在庫・物流、会計・財務・経営、総務・人事・給与といった業務プロセスの種別を指します。つまり、単に会計ソフトを1つ入れるより、販売管理+在庫+会計+人事のように複数プロセスをまたいで業務を組み替えるほうが、高い補助額帯(最大450万円)に届き、かつ「全社的なDX」として審査でも評価されやすくなります。

そして通常枠のITツール要件は「1種類以上の業務プロセスを保有するソフトウェアを申請すること(汎用プロセスのみは不可)」。汎用・自動化・分析ツールは業務プロセスに付随する形でのみ対象になります(出典: 事務局「通常枠」ITツールの要件)。ここが重要で、「AIツールだから」「便利だから」という理由だけでは対象にならず、具体的な業務プロセスと結びついている必要があるということです。関連して、加点の実態については 「AI加点」は誤解 — 本当に効く5加点 で公募要領ベースに整理しています。

では、通る計画はどう書くか。落ちる計画と通る計画の差は、次の対比に集約されます。

観点 落ちやすい書き方 通りやすい書き方
現状課題 「業務が非効率」と抽象的 「受注入力を月120時間、転記ミス月8件」と数値で特定
導入内容 「◯◯を導入する」だけ 「販売管理+在庫+会計を連携させ、二重入力を撤廃」とプロセス連携で説明
効果 「効率化が期待できる」 「月120時間→24時間(80%減)、人件費換算◯◯円/年」と定量化
継続性 導入時点で完結 「削減した工数を◯◯の付加価値業務へ再配分」と事業成長に接続

要するに、審査官は「ツールの良し悪し」ではなく「このツールで、この会社の生産性が本当に上がるか」を見ています。だからこそ、補助金申請の前段として「どの業務プロセスを、どう束ねるか」の業務設計が決定的に重要になります。そして、この「複数プロセスを1つに束ねる」という要件は、まさに Lark Base のような統合型の業務データベースが得意とする領域です。販売・在庫・顧客・承認を別々のソフトで揃えるより、1つのプラットフォーム上で業務プロセスを連携させたほうが、事業計画としても「二重入力の撤廃」「データの一元化」という効果を描きやすくなります(ツール選定の考え方は Lark vs kintone どっちを選ぶべきか も参照)。

次回=4次締切(2026年8月25日)への逆算スケジュール

結論として、本記事公開時点(2026年8月)で狙える直近の締切は「4次締切:2026年8月25日(火)17:00」です。交付決定は2026年10月7日(水)予定、事業実施期間は交付決定から2027年3月31日までとされています(出典: 事務局「通常枠」スケジュール)。締切まで残り3週間前後——ここから逆算して準備を進めます。

この補助金は、ものづくり補助金のように年数回だけの募集ではなく、交付申請期間(2026年3月30日〜)の中で複数回の締切が設定される通年型です。つまり4次に間に合わなくても次の締切がありますが、事業実施期間には期限(2027年3月31日)があるため、後ろの締切ほど、導入・実績報告の時間が短くなる点に注意が必要です。早い締切で通すほど、余裕を持って導入・定着に取り組めます。

時期の目安 やること
締切の3週間前(=今すぐ) 現状の業務課題を数値で棚卸し。どの業務プロセスを対象にするか、目的から枠を決定
2週間前 導入するITツールと、それを扱うIT導入支援事業者を選定。gBizIDプライムの取得状況を確認(未取得なら即申請)
1週間前 事業計画(課題→導入→効果→継続)を数値で作り込み、支援事業者と共同で交付申請を作成
締切当日まで 申請内容の最終確認・提出。締切前日・当日は事務局の電話が混み合うため前倒しで完了

※ スケジュールは通常枠を想定した一般的な目安です。申請には「gBizIDプライム」「SECURITY ACTION の宣言」等の事前準備が必要な場合があり、IT導入支援事業者との共同申請が前提です。正確な要件・締切・必要書類は必ず 事務局公式サイトと最新の公募要領でご確認ください。5次以降の締切日程も公式の「事業スケジュール」に掲載されます。

ここで見落とされがちなのが、gBizIDプライムの取得に時間がかかる点です。電子申請に必須のIDですが、書類審査を伴うため即日発行とはいきません。締切間際に「IDがなくて出せなかった」という取りこぼしは毎回発生します。まだ持っていないなら、枠を決めるより先にID申請を出すのが安全です。

自社EC事例 — 補助金を「入れて終わり」にしない業務プロセス設計

結論として、補助金の成否を最終的に決めるのは「採択されたか」ではなく「導入したツールで業務が本当に変わったか」です。当社(アウフヘーベンジャパン株式会社/群馬・前橋)が自社EC事業で実証した事例を、補助金申請の文脈で紹介します。

当社は自社EC事業の運営で、受注管理・在庫・顧客対応・社内承認がそれぞれ別のツールとExcelに散らばり、同じ情報を何度も転記する「二重入力」に月あたり膨大な時間を取られていました。これを Lark(チャット+ドキュメント+Lark Base+承認ワークフロー)に集約し、受注から在庫引き当て・顧客連絡・承認までを1つのプラットフォーム上で連携させた結果、関連業務の工数を月240時間から24時間へ、90%削減することができました。

この経験から補助金申請者に伝えたいのは、「4プロセス以上を束ねる」という通常枠の要件は、単に補助額を上げるためのテクニックではなく、実際に効果を最大化する業務設計そのものだということです。販売管理を1つ入れただけでは二重入力は消えません。販売・在庫・顧客・承認を連携させて初めて「転記ゼロ」に届く——だからこそ複数プロセスを一体で設計する必要があり、それが事業計画上も「月◯◯時間削減」という説得力のある数字になります。

補助金でツールを入れること自体はゴールではありません。DX失敗率64%(Gron 2026)という数字が示すのは、「入れたが使われない」「入れたが業務が変わらない」ケースの多さです。補助金を活かすとは、採択後に現場が本当に使い、数字が動く状態まで持っていくこと。その設計思想は 中小企業のDXを90日で軌道に乗せる実践ロードマップ にまとめています。

💡 中間 CTA: 「複数の業務プロセスをどう束ねれば、通る計画と実際の効果の両方に届くか」を設計したい方は、無料相談で業務プロセスの棚卸しから伴走します。業務データベースの設計は Lark Base 業務システム構築、AI活用を含む自動化は AI業務自動化 もご覧ください。

補助金申請でよくある3つの失敗

結論として、採択されない・活かせない会社には共通の失敗パターンがあります。1次採択率43.9%(通常枠)という数字の裏側で起きていることを、3つに整理します。

失敗1: 「通りやすさ」だけで枠を選ぶ。採択率が高いという理由でセキュリティ枠を選んでも、業務効率化という本来の目的は達成できません。逆に、目的が明確なのに「落ちるのが怖い」と申請自体を見送るのも機会損失です。枠は目的で選び、選んだ枠での勝率を上げる——この順番を守ることが第一歩です。

失敗2: 「ツール名」を書いて「業務の変化」を書かない。審査で見られるのは事業計画の妥当性です。「◯◯を導入する」で止まり、「その結果、どの業務が・どれだけ・どう変わるか」を数字で描けていない申請は、通常枠の競争では埋もれます。現状課題を数値で特定し、効果を定量化することが不可欠です。

失敗3: 採択がゴールになり、定着で失速する。補助金はツール導入費の一部を補助する制度であり、導入後の運用・定着は自社の責任です。DX失敗率64%が示すとおり、「入れたが使われない」で終わる会社は少なくありません。申請段階から「誰が・いつ・どう使い、どう効果を測るか」まで設計しておくことが、補助金を投資として回収する条件です。関連ツールの比較検討は Lark vs Microsoft Teams も参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. デジタル化・AI導入補助金2026の採択率はどれくらいですか?

A. 1次締切(2026年5月12日締切、6月18日採択公表)の枠別採択率は、通常枠が約43.9%(申請2,028者・採択891者)、セキュリティ対策推進枠が約72.7%(申請88者・採択64者)、インボイス枠(インボイス対応類型)が約46.9%(申請4,324者・採択2,027者)でした。全体では6,440者中2,982者が採択され、約46.3%です(中小企業庁公表値からの参考算出)。枠によって採択率が大きく異なる点に注意が必要です。

Q2. IT導入補助金となにが違うのですか?

A. 「デジタル化・AI導入補助金2026」は、かつての「IT導入補助金」の後継にあたる制度です。名称は変わりましたが、事務局は引き続きIT導入補助金事務局が運営し、中小企業・小規模事業者がITツール導入費用の一部の補助を受けられるという制度の骨格は共通しています。「IT導入補助金 2026」で検索してたどり着く会社も多く、実質的に同じ枠組みの継続と捉えて差し支えありません。

Q3. 採択率が高いセキュリティ枠で出せば通りやすいのでは?

A. セキュリティ対策推進枠は採択率72.7%と通りやすいですが、補助対象がIPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」掲載サービスに限定され、補助上限も150万円です。業務全体を効率化したい会社がこの枠を選んでも、目的を満たせません。枠は「通りやすさ」ではなく「目的」で選び、業務効率化が目的なら採択率が低くても通常枠を選ぶのが正解です。

Q4. 通常枠で採択率を上げるにはどうすればいいですか?

A. 通常枠は「4プロセス以上で150万〜450万円」という補助額設計になっており、複数の業務プロセスを一体で束ねる計画ほど評価されやすくなります。ポイントは、①現状課題を数値で特定する、②複数プロセスの連携で「二重入力の撤廃」など具体的な変化を描く、③効果を「月◯時間削減・◯円削減」と定量化する、④削減した工数を付加価値業務に再配分すると事業成長につなげる、の4点です。ツール名の羅列ではなく「業務がどう変わるか」を数字で語ることが採否を分けます。

Q5. 次回の締切はいつですか?

A. 事務局公式サイトによると、通常枠・セキュリティ対策推進枠の4次締切は2026年8月25日(火)17:00、交付決定は2026年10月7日(水)予定です。この補助金は交付申請期間(2026年3月30日〜)の中で複数回の締切が設定される通年型のため、4次に間に合わなくても5次以降の締切があります。ただし事業実施期間は2027年3月31日までと期限があり、後ろの締切ほど導入・報告の時間が短くなります。正確な日程・要件は公式サイトと最新の公募要領で必ずご確認ください。

まとめ — まず「どの枠で・どの業務を束ねるか」を1枚に描く

結論を改めて。デジタル化・AI導入補助金2026の1次採択率は、通常枠43.9%・セキュリティ対策推進枠72.7%・インボイス枠46.9%と枠で大きく異なります。採択率は「通りやすさ」ではなく「その枠が自社の目的に合うかを判断し、合った枠での勝ち方を設計するためのデータ」です。セキュリティ強化ならセキュリティ枠は堅実、業務効率化なら採択率が低くても通常枠一択——そして通常枠で43.9%を勝ち抜く鍵は、「複数の業務プロセスを一体で束ね、その効果を数字で描く」事業計画の質にあります。

大切なのは、補助金を「入れて終わり」にしないこと。まず 「自社のどの業務プロセスを、どう束ねて、どれだけの効果を出すか」を1枚に描くだけで、選ぶべき枠と、通る計画の骨子は驚くほど明確になります。当社は群馬・前橋で自社EC事業を Lark に集約し月240時間→24時間(90%削減)を実証した実体験から、この設計に中立に伴走します。次回4次締切は2026年8月25日——動くなら、今です。

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Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。kintone はサイボウズ株式会社、Microsoft 365・Teams は Microsoft Corporation の商標です。本記事中のデジタル化・AI導入補助金2026に関する採択結果・補助率・補助額・スケジュール等の情報は、2026年8月4日時点で中小企業庁および同補助金事務局(IT導入補助金事務局)が公開している公式ページに基づいています。採択率は公表された申請数・採択数からの参考算出値です。補助金の要件・締切・対象は変更される場合があり、申請にあたっては必ず公式サイトおよび最新の公募要領でご確認ください。本記事は特定の採択・給付を保証するものではありません。

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