訪問看護 DX・訪問介護 ICT 2026 — 令和8年度改定とLIFE移管を Lark で乗り切る記録・多職種連携の一元化ガイド

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訪問看護 DX・訪問介護 ICT 2026 — 令和8年度改定(包括型療養費・記録書Ⅲ)とLIFE国保中央会移管を Lark で乗り切る記録・多職種連携の一元化ガイド

訪問看護 DX の第一歩は、iBowやカイポケのような専用の記録・レセプトシステムを剥がすことではありません。訪問看護 DX・訪問介護 ICTの現実解は、専用システムが担う「保険請求と法定記録」はそのまま活かし、その外側に散らばる「多職種連携・スタッフ間の情報共有・直行直帰の勤怠・加算エビデンスの管理」を Lark でまとめること——これが2026年の答えです。2026年は訪問系にとって制度変化の当たり年でした。令和8年度診療報酬改定(本体は2026年6月施行)で包括型訪問看護療養費と訪問看護記録書Ⅲが新設され記録の粒度が上がり、さらに科学的介護情報システム(LIFE)が国民健康保険中央会へ移管されて事務の段取りが変わりました。「訪問記録はスタッフのスマホメモと紙、事務所で夜に清書」「サ責への申し送りは電話とLINE」「加算の算定根拠が探せない」——こうした訪問看護 DX・訪問介護 ICTの手つかず領域に、厚生労働省の一次情報と実装手順で答えます。人材確保は待ったなしで、介護職員は2040年度に約272万人が必要(2022年度比 約57万人増・厚生労働省 第9期推計)とされ、限られた人手で記録と連携を回す仕組みが経営の生命線になっています。

所要 15 分 / 訪問看護ステーション・訪問介護事業所(職員10〜50名)向け / 2026 年 9 月 8 日公開

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訪問系DXの難所はツール選びではなく、専用の記録・レセプトシステムと Lark の役割をどこで線引きし、加算要件を満たしながらスタッフが訪問を止めずに移行できるかの見極めです。当社は群馬・前橋で自社EC事業を Lark に集約し月 240 時間 → 24 時間(90% 削減/自社EC事業での実証値)を実証した実体験から、御事業所の記録・連携・勤怠を棚卸しし、「訪問業務 × Lark 実装マップ(自事業所版)」を無料相談でお渡しします。iBowやカイポケを残すべきケースは、そう正直にお伝えします。

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目次

この記事でわかること

  • 2026年の訪問系を動かす3つの制度変化 — 令和8年度診療報酬改定(包括型訪問看護療養費・記録書Ⅲ・医療情報連携加算)とLIFEの国保中央会移管を、厚労省の一次情報で整理
  • 訪問看護・訪問介護のDXを「保険請求・法定記録(専用システム)」と「現場運営・多職種連携(Lark)」の二層に分ける設計思想
  • 記録書Ⅲの記録負担・医療情報連携加算の「多職種連携の証跡」・LIFE移行の事務をLark Base/Docs/Chatで受ける実装手順
  • 直行直帰のスタッフをスマホ1台でつなぐ申し送り・勤怠・加算エビデンス管理の作り方
  • 職員30名の事業所でいくらかかるか(料金の一次情報)と、90日で定着させるロードマップ

目次

  1. 結論 — レセプトは専用システムのまま。「連携と記録の周辺事務」を Lark で1つにまとめる
  2. なぜいま訪問看護・訪問介護にDXが要るのか — 2026年の制度変化と人手不足
  3. 令和8年度改定とLIFE移管が現場に効く3つのポイント
  4. 訪問系DXを二層に分ける — 保険請求・記録(専用システム)と運営・連携(Lark)
  5. Lark で組む一元化の設計図 — Base/Docs/Chat/承認/カレンダーの役割分担
  6. 領域別の実装 — 訪問記録・加算エビデンス/多職種連携/直行直帰の勤怠/LIFE移行管理
  7. 専用システムとの線引き — Lark がやること/やらないこと
  8. コスト — 職員30名の訪問看護ステーション・訪問介護事業所でいくらか
  9. 自社事例 — 240h→24h の実証を訪問系の事務に応用する
  10. 90日で「紙とLINE」を「事業所の仕組み」に変えるロードマップ
  11. 訪問系特有のつまずきポイントと回避策
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ

結論 — レセプトは専用システムのまま。「連携と記録の周辺事務」を Lark で1つにまとめる

結論: 訪問看護・訪問介護のDXの正解は、保険請求(レセプト)と法定記録を担う専用システム(iBow・カイポケ・ケアコラボ等)を置き換えることではなく、その外側に散らばる周辺事務——多職種連携・スタッフ間の申し送り・直行直帰の勤怠・シフト・稟議・加算のエビデンス管理・LIFE移行の進捗——を Lark 1つに束ねることです。

訪問看護療養費・介護報酬のレセプト作成、訪問看護記録書、訪問介護計画・実績記録といった制度に紐づく法定記録と請求は、専用の記録・レセプトシステムが強く、様式対応や国保連請求もこなれています。ここを汎用ツールで置き換える合理性はありません。一方で、事業所の労働時間と離職を実際に左右しているのは、請求システムの外側にある現場運営の事務です。電話とLINEで飛び交う申し送り、紙とホワイトボードのシフト、事務所に戻らないと分からない訪問状況、探すのに時間がかかる加算の算定根拠、そして2026年に発生したLIFEの移行作業——これらは専用システムが主戦場としない「ただの事務と連携」であり、いま最も安く・速く仕組み化でき、スタッフの残業と持ち帰りに直結する領域です。

Lark はチャット・業務データベース(Base)・承認・カレンダー・ドキュメント・ビデオ会議が1つのアプリに入った統合ツールで、20名まで無料の Starter プランから始められます(2026年9月時点の公式公開情報)。「申し送り」「シフト」「勤怠」「稟議」「マニュアル共有」「加算エビデンスの台帳」を別々に用意する代わりに、1つの箱の中で訪問チームの業務がつながる——これが本記事で組み立てる訪問看護 DX・訪問介護 ICTの全体像です。業務データベースの基礎はLark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由で詳しく解説しています。

なぜいま訪問看護・訪問介護にDXが要るのか — 2026年の制度変化と人手不足

結論: 訪問系のDXがいま必要な理由は、2026年に記録と連携を重くする制度変化が重なった一方で、人材確保が構造的に厳しく「限られた人手で記録・連携・請求を回す仕組み」が経営の生命線になったからです。

まず人の話。厚生労働省が第9期介護保険事業計画に基づいて2024年7月に公表した推計では、介護職員の必要数は2026年度に約240万人、2040年度に約272万人(2022年度比 約57万人増)とされています。訪問看護ステーション・訪問介護事業所はどこも採用難で、採用しても定着しなければ穴は埋まりません。そしてスタッフが辞める理由の上位には、給与とともに「記録・事務の多さ」「持ち帰り仕事と残業」「連絡の行き違い」が並びます。訪問記録や計画書は専用システムで作れても、その周辺の申し送り・シフト・勤怠・稟議・加算根拠の整理は、多くの事業所で紙・LINE・口頭に散らばったまま残っています。

次に制度の話。2026年は診療報酬・介護報酬の両面で事務が変わりました。令和8年度診療報酬改定(厚生労働省)は薬価が2026年4月1日、診療報酬本体が2026年6月1日という二段階施行で、訪問看護には包括型訪問看護療養費と訪問看護記録書Ⅲの新設、訪問看護医療情報連携加算の新設という大きな変更が入りました(次章で詳述)。介護保険側では、科学的介護情報システム(LIFE)が2026年5月11日から国民健康保険中央会の運用に移管(厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1520)され、LIFE関連加算を算定する事業所は移行作業という新たな事務に対応することになりました。

最後にDXの現在地。中小企業全体でみてもDXの実施率は依然として低く、着手できていない企業が多数という調査が続いています。裏を返せば、記録・連携・勤怠を仕組み化するだけで、周囲の事業所との差がつきやすい局面ということです。中小企業全体のDXの進め方は中小企業 DX 進め方 90日ロードマップで体系的に解説しています。

令和8年度改定とLIFE移管が現場に効く3つのポイント

結論: 2026年の制度変化のうち訪問系の現場事務に直接効くのは、①記録書Ⅲで「記録の粒度」が上がったこと、②医療情報連携加算で「多職種連携を証跡として残す」必要が生まれたこと、③LIFE移管で「介護側の提出事務の段取り」が変わったこと——の3つです。

いずれも厚生労働省の一次情報で確認できる事実です。それぞれが「記録・連携・提出」という、まさに Lark が束ねられる周辺事務に直結します。

2026年の変化 現場への影響 Lark で受ける周辺事務
① 包括型訪問看護療養費・訪問看護記録書Ⅲ 新設(令和8年度改定) 対象利用者について1日ごとの記録が求められ、記録の粒度と件数が増える 記録テンプレの統一・記入漏れの自動チェック・下書き共有・管理者レビュー
② 訪問看護医療情報連携加算 新設(令和8年度改定) 他の医療機関等とオンラインで診療情報を共有・活用した「連携の事実」を残す必要 多職種連携のやり取り・共有日時・相手先を Base に記録し算定根拠として保全
③ LIFE 国保中央会へ移管(2026年5月11日〜) LIFE関連加算を算定する介護事業所は移行作業と提出先の切替が必要 移行タスクの進捗・提出期限・担当をチェックリスト化して取りこぼしを防止

①について。令和8年度改定の訪問看護療養費マスターの新設コード一覧(厚生労働省)には「包括型訪問看護療養費」が新たに収載されました。この包括型の対象利用者については、従来の訪問ごとの記録(記録書Ⅱ)に加えて、1日ごとに作成する訪問看護記録書Ⅲが求められる整理になっています。記録の様式と件数が増えるほど、テンプレートの統一と記入漏れチェックの価値が上がります。

②について。同じマスターに「訪問看護医療情報連携加算」も新設されました。これは他機関とオンラインで診療情報を共有・活用して管理した場合に算定できる新加算で、要は「いつ・誰と・何を連携したか」という証跡が算定の裏付けになります。連携そのものは電話やメールでも起こりますが、その事実を後から探せる形で残しておかないと、算定根拠として弱くなります。金額の水準(月1,000円とされます)や算定要件の細部は令和8年度診療報酬改定(厚生労働省)の告示・通知で必ず最新をご確認ください。なお、医療機関側では従来の「医療DX推進体制整備加算」が廃止され「電子的診療情報連携体制整備加算」が新設されましたが、これは医療機関の施設基準の話で、上記②の訪問看護向け加算とは別項目です(混同しやすいので注意)。

③について。厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1520(令和8年7月2日)によれば、LIFEは2026年5月11日から公益社団法人国民健康保険中央会の運用が開始され、事業所・施設は移行作業が必要です。2026年7月31日までに移行作業を完了しないと、8月1日以降は旧LIFEへデータ提出ができず、7月分以降のLIFE関連加算の算定要件を満たさなくなるとされました(新システムは top.life-kkh.jp)。この種の「期限つき移行事務」は、担当と期限を一覧化しておかないと取りこぼしが起きます。介護事業所のLIFE・加算まわりの周辺事務は介護テクノロジー導入支援事業 令和8年度と Lark Base 活用や介護事業所BCP義務化を Lark で満たすガイドとも地続きです。

訪問系DXを二層に分ける — 保険請求・記録(専用システム)と運営・連携(Lark)

結論: 訪問看護・訪問介護のDXは「保険請求・法定記録の層」と「現場運営・多職種連携の層」に分けて考えるのが正解で、前者は専用の記録・レセプトシステムに任せ、後者を Lark でまとめる——この二層構えなら、制度対応の強い専用システムと正面衝突せず、手つかずの周辺事務を最短で仕組み化できます。

訪問看護・介護向けICT市場では専用サービスが確立しています。訪問看護記録・レセプト・スケジュールを担う iBow やカイポケ、多職種連携に強いケアコラボやMedical Care Stationなど、制度に紐づく記録と国保連請求はこうした専用システムが得意とする領域で、Lark で置き換える合理性はありません。

しかし専用システムの多くは「制度対応の記録と請求」を主戦場としており、「スタッフ同士」「管理者⇔現場」「複数事業所」の横のコミュニケーションと運営事務——申し送り、シフト、直行直帰の勤怠、稟議、事業所マニュアル、加算エビデンスの棚卸し——には手が届きにくい構造です。ここが Lark の主戦場になります。両者は競合ではなく補完関係で、下表のように役割が分かれます。

層 主な業務 担うツール
第1層:保険請求・法定記録 訪問看護記録書・訪問介護計画/実績・レセプト・国保連請求・制度様式対応 専用の記録・レセプトシステム(iBow/カイポケ等)
第2層:現場運営・多職種連携 申し送り・シフト・直行直帰の勤怠・稟議・事業所マニュアル・加算エビデンス台帳・LIFE移行管理・事業所間連携 Lark(Base+Chat+承認+Docs+ダッシュボード)

この線引きは、専用ツールと汎用ツールを比べる本質的な考え方と同じです。専用システムは「制度対応の深さ」を、Lark は「現場のあらゆる運営事務を1箱に束ねる広さ」を提供します。統合型グループウェアの強みはLark vs kintone どっちを選ぶべきかやLark vs Microsoft Teamsでも詳述しています。訪問系と同じ「専用システムの外側を束ねる」構図は、整骨院・接骨院・鍼灸院のDX2026や歯科医院・クリニックのDX2026でも同型で解説しています。

「うちの専用システムと Lark の線引き」を相談したい方へ

iBowやカイポケを使い続けながら、その外側の申し送り・勤怠・加算エビデンスだけ Lark に集約したい——この線引きは事業形態(訪問看護のみ/訪問介護併設/複数拠点)で最適解が変わります。無料相談で現状をうかがい、訪問事業所向け Base テンプレートの構成案をお渡しします。まずは1領域だけ、2週間で試せます。

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Lark で組む一元化の設計図 — Base/Docs/Chat/承認/カレンダーの役割分担

結論: 「利用者マスタ」と「スタッフマスタ」を中心に、訪問記録の補助・多職種連携ログ・加算エビデンス・勤怠を Lark Base の関連テーブルでつなぎ、入口(フォーム/チャット)と出口(ダッシュボード/カレンダー)を Lark の標準機能に任せる——これが訪問系の周辺事務を1つの箱で完結させる設計図です。

具体的には、Lark Base に次のテーブルを作り、利用者IDとスタッフIDでつなぎます(法定記録そのものは専用システムに残し、Lark 側は運営と証跡に絞るのが原則です)。

  • 利用者マスタ — 氏名(または管理番号)・主治医/連携先・保険区分・算定加算・訪問曜日。連携と加算管理のハブ。要配慮情報は最小限に絞る
  • 多職種連携ログ — 主治医・ケアマネ・薬局・他事業所とのやり取りを「日時・相手・手段・内容・共有情報」で記録。医療情報連携加算の算定根拠として保全
  • 加算エビデンス台帳 — 算定中の加算ごとに要件・確認書類・更新期限を一覧化。監査・実地指導への備え
  • 申し送り/勤怠テーブル — 訪問後のひとこと申し送り、直行直帰の勤怠、緊急時の連絡。スマホから数十秒で入力
  • LIFE移行/事業所タスク — 期限つきの移行作業や届出を担当・期限・進捗で管理

この構造の強みは、「連携の証跡」「加算の算定根拠」「未処理タスク」「事業所別の稼働」がロールアップと関数で自動集計されることです。入口は Lark の共有フォーム(申し送り・稟議申請)とチャット、出口はダッシュボード(事業所全体・拠点別)とカレンダー(訪問予定・シフトの重ね表示)、承認機能は稟議・休暇申請に、Docs は訪問手順・緊急時対応・BCPのマニュアル蓄積に使います。承認フローやガントの技術面は承認フロー自動化の実装ガイドと30日で完了する脱Excelロードマップに詳しくまとめています。

領域別の実装 — 訪問記録・加算エビデンス/多職種連携/直行直帰の勤怠/LIFE移行管理

結論: 4領域とも Lark の標準機能(フォーム・Base・承認・自動化・ダッシュボード)だけで組めます。開発会社に発注するコードは1行も要りません。ただしノーコードで「組める」ことと「定着する」ことは別で、最初のテーブル設計(何をどの粒度で記録するか)の判断が、その後の定着率を大きく左右します。

① 記録の補助と加算エビデンス — 「探せる算定根拠」を台帳化する

法定の訪問看護記録書・訪問介護記録は専用システムで作成しつつ、その周辺で発生する「加算の算定根拠」と「記録の下書き・レビュー」を Lark Base で受けます。記録書Ⅲのように1日ごとの記録が増える場面では、記入項目をフォーム化してテンプレートを統一し、必須項目の記入漏れを自動チェック。管理者は1画面で下書きを確認し、専用システムへ転記・確定します。加算エビデンス台帳には、算定中の加算ごとに「要件・確認書類・更新期限」を持たせ、実地指導や監査で根拠をすぐ提示できる状態にします。「加算は取っているが根拠が探せない」を無くすのが狙いです。脱Excel・脱紙の記録一元化の型はHACCP記録を Lark Base でペーパーレス化した実装例がそのまま応用できます。

② 多職種連携 — 「いつ・誰と・何を」を証跡として残す

訪問看護医療情報連携加算のように「連携の事実」が算定の裏付けになる場面では、主治医・ケアマネ・薬局・他事業所とのやり取りを、多職種連携ログに「日時・相手・手段・共有した情報・次アクション」で1行残す運用にします。電話やメールで起きた連携も、後から検索できる記録として事業所に残り、算定根拠にも申し送りにもなります。利用者ごとにログをひも付ければ、担当交代時の引き継ぎも一目瞭然です。関係者間のリアルタイムな連絡は Lark Chat のグループ/スレッドで行い、決定事項だけを Base のログに落とす——この二段構えが「流れて消える」を防ぎます。

③ 直行直帰の勤怠・シフト — 事業所に戻らなくても回る

訪問系はスタッフが事業所に集まらない働き方が基本です。勤怠は Lark のスマホ打刻(GPS/位置情報つき)で直行直帰に対応し、シフト希望はフォームで集めて確定シフトをカレンダーへ自動反映。急な訪問変更やキャンセルの連絡も、利用者担当のチャットで完結します。「今日の訪問が回っているか」「誰が今どこにいるか」を事務所にいなくても把握できるのが、統合型ツールの価値です。打刻・残業集計・シフトの詳細はLark 勤怠管理 完全ガイド2026を参照してください。現場スタッフ中心の定着策は現場DX完全ガイド(Lark Frontline)にまとめています。

④ LIFE移行・期限つき事務 — 取りこぼしをチェックリストで潰す

LIFEの国保中央会移管のような期限つきの移行事務は、担当者の記憶に頼ると必ず取りこぼします。LIFE移行/事業所タスクのテーブルに「作業項目・担当・期限・進捗・完了確認」を並べ、期限前に自動リマインドを飛ばします。移行作業の期限(2026年7月31日)や提出先の切替のように、1回きりだが落とすと加算に響くタスクほど、一覧化と自動リマインドの効果が大きくなります。同じ仕組みは、指定更新・各種届出・研修の受講期限といった事業所の期限管理全般にそのまま使えます。事業所単位の経営数字の見える化はLark Base ダッシュボードで経営数字を可視化する2026に詳しくまとめています。

専用システムとの線引き — Lark がやること/やらないこと

結論: 訪問看護記録書・訪問介護計画/実績・レセプト・国保連請求といった制度に紐づく記録と請求は専用システムに任せ、Lark は現場運営と連携の証跡(申し送り・勤怠・稟議・マニュアル・加算エビデンス台帳・LIFE移行管理)に限定する——この線引きが安全で、費用対効果も最大です。

正直に書きます。Lark は訪問看護・介護の記録レセプトシステムの代替にはなりません。訪問看護記録書Ⅲを含む法定様式の作成、訪問介護計画・サービス提供実績、国保連へのレセプト請求といった機能は、制度改定に追随する専用システムが受け持つべき領域です。Lark 側で法定記録そのものを「正本」として管理しようとすると、様式変更や請求連携で無理が出ます。Lark が担うのは、その専用システムが手を伸ばしきれない運営事務と連携の証跡です。下表が役割分担の目安です。

業務 担うシステム 理由
訪問看護記録書・訪問介護計画/実績 専用システム 法定様式・制度改定への追随が必要
レセプト・国保連請求 専用システム 請求ルール・伝送に紐づく専門機能
多職種連携ログ・加算エビデンス台帳 Lark(Base+Chat) 証跡の蓄積と検索。横のやり取りに強い
申し送り・直行直帰の勤怠・シフト Lark(フォーム+Base+打刻) スマホ完結。事業所に集まらない働き方に適合
稟議・LIFE移行/届出の期限管理・マニュアル Lark(承認+Base+Docs) グループウェア領域。統合型が最も安い

なお、利用者の氏名・病名・ケア内容は要配慮個人情報を含みます。原則として法定記録・詳細な医療情報は専用システム側に置き、Lark には運営に必要な範囲(管理番号・連携相手・加算区分・訪問予定など)に絞って、アクセス権限を事業所・役割単位で設定してください。Lark のセキュリティ体制・権限設計の考え方はLark のセキュリティは中小企業でも安全かで一次情報ベースで整理しています。

コスト — 職員30名の訪問看護ステーション・訪問介護事業所でいくらか

結論: 職員20名以下の単独事業所なら Lark Starter プラン(無料)で申し送り・勤怠・加算エビデンス・LIFE移行管理まで始められ、職員が増える段階でも Pro プラン(1ユーザー月1,420円・税抜・年払い)が上限の目安です。

Lark 公式料金ページ(2026年9月時点)によると:

  • Starter(無料) — 20名まで。ストレージ計100GB、Base はテーブルあたり2,000行、自動化 月1,000回まで。職員20名以下の単独事業所なら、申し送り・勤怠・加算エビデンス・多職種連携ログの試験運用に十分
  • Pro(1ユーザー月1,420円・税抜・年払い) — 500名まで。ストレージ計15TB、Base はテーブルあたり2万行、自動化 月5万回。複数拠点を束ね職員数が20名を超える事業所はこちら
  • Enterprise(要お問い合わせ) — 大規模法人向け(個別見積)

職員30名の事業所で試算すると、Pro で月42,600円(税抜)。Starter は20名上限のため、複数拠点で職員数が20名を超える事業所は Pro が前提になります。申し送りチャット・勤怠・タスク管理・稟議ワークフロー・マニュアル共有を個別のSaaSで契約すれば1つあたり月数千円〜が積み上がることを考えると、「1つの箱にまとめて現場の事務がつながる」統合型のコスト優位は明確です。しかも専用の記録・レセプトシステムの料金はそのまま第1層として活き、Lark 分は第2層の運営コストとして純増ではなく、これまで見えていなかった申し送り・勤怠・加算整理の事務時間の削減で回収する構図になります。ツール別の詳しい比較はLark 料金 完全ガイド2026、無料プランの範囲はLark 無料プラン(Starter)でどこまでできる2026にまとめています。

注意点も正直に。加算エビデンスや申し送りのレコードは運用すると着実にたまるため、Starter の2,000行上限は複数拠点・複数年運用では天井に当たります。無料で単独事業所から始めて、複数拠点へ広げるタイミングで Pro に切り替える——この段階設計を最初から織り込んでおくのが失敗しないコツです。当社に構築を依頼する場合の費用感は料金プランを、テンプレート構築の伴走支援はLark Base 業務システム構築サービスをご覧ください。

自社事例 — 240h→24h の実証を訪問系の事務に応用する

結論: 「散らばった業務を1つのデータベースに集約し、転記と集計を自動化する」型は業種を問わず機能します。当社は自社EC事業でこの型により月240時間の作業を24時間まで削減しました。

当社(アウフヘーベンジャパン・群馬県前橋市)は、自社EC事業の受注管理・在庫・仕入れ・売上集計が複数のツールとExcelに散らばっていた状態を Lark Base 中心に集約し、月240時間かかっていた事務作業を24時間(90%削減)まで圧縮したことを自社で実証しています(詳細は月240時間→24時間にした実録記事)。ECと訪問系は扱う対象こそ違いますが、事務の構造は同じです——「予定(訪問・シフト)が決まる → 担当と情報を割り振る → 現場が動く → 記録して集計・連携・請求する」。この流れの中の転記・確認・集計・連携を自動化する余地は、訪問そのもの(利用者と向き合う時間)以外のほぼ全工程にあります。誠実に付記すると、この240h→24hは自社EC事業での実証値であり、訪問看護・訪問介護という業種そのものでの導入実績値ではありません。だからこそ本記事は「訪問事業所でも同じ効果が出る」と断定せず、構造が同じ事務に同じ型を当てはめる手順として提示しています。

訪問系に当てはめると、削減インパクトが大きい順に (1)加算エビデンスの探索・整理、(2)申し送りの行き違いによる二度手間、(3)直行直帰スタッフとの連絡往復、(4)シフト調整と勤怠集計、です。仮にスタッフ1人の事務が1日15分減れば、10人の事業所で年間600時間超が利用者ケアと休息に戻ります。なお当社は、同じ「現場スタッフ×拠点運営×専用システム併存」構造を持つ歯科医院向け・整骨院・治療院向け・保育園・こども園向けにも同型のテンプレート設計を公開しています。他業種の当てはめ事例は業種別 Lark 導入事例ガイド2026も参考になります。

90日で「紙とLINE」を「事業所の仕組み」に変えるロードマップ

結論: 一気に全部を変えず、30日ごとに「1領域の集約 → データの接続 → 自動化と定着」と進めるのが、訪問を止めずに移行する現実解です。

  1. Day 1–30: 連絡と申し送りを1つにする — 事業所内連絡とLINEを Lark Chat に移行し、スタッフマスタと申し送り/勤怠テーブルを作成。直行直帰のスマホ打刻と、訪問後のひとこと申し送りを運用開始。記録・レセプトは専用システムのまま(並走でよい)
  2. Day 31–60: 連携と加算を証跡にする — 多職種連携ログと加算エビデンス台帳の運用開始。医療情報連携加算など「連携の事実」が要る加算から優先して記録。訪問手順・緊急時対応・BCPを Lark Docs にマニュアル化
  3. Day 61–90: 自動化して定着させる — 稟議・休暇申請を承認フロー化。加算更新・届出・LIFE移行の期限アラートを設定。複数拠点なら本部⇔拠点ダッシュボードで稼働と未処理を常時表示。紙とLINEの並走を終了し、運用ルールを固定

90日の各ステップで「誰が・何を・いつまでに」を決めて回す方法論は中小企業 DX 進め方 90日ロードマップで詳述しています。DXの失敗率は6割超という調査もあり、成否は初動設計に大きく左右されます——先にDX失敗率64%を回避する5ステップにも目を通してください。

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訪問系特有のつまずきポイントと回避策

結論: つまずきの大半は「専用システムまで置き換えようとする」「要配慮情報を Lark に入れすぎる」「入力ルールを決めずに始める」の3つで、いずれも設計段階で回避できます。

  • 記録・レセプトまで Lark に移そうとする — 法定記録と請求は専用システムに任せるのが原則。Lark 側は「運営と連携の証跡」と割り切る(前述の二層表を事業所内に共有する)
  • 要配慮個人情報を Lark に入れすぎる — 病名・詳細な医療情報は専用システム側に置き、Lark は管理番号・連携相手・加算区分など運営に必要な範囲へ絞る。権限は事業所・役割単位で初日に設定
  • 申し送りの入力ルールが曖昧 — 「訪問後に申し送りを1行だけ必ず書く」など最小ルールから始める。完璧な記録を求めるとスタッフが書かなくなる
  • 管理者だけが使う — 全スタッフがスマホで触れる状態が前提。直行直帰で全員が揃わないからこそ、チャットと記録の共有が効く
  • 期限つき事務を記憶で管理する — LIFE移行・指定更新・加算更新は担当と期限をテーブル化し自動リマインド。落とすと加算に響くタスクほど一覧化する

よくある質問(FAQ)

Q1. Lark は iBow やカイポケの代わりになりますか?

なりません。訪問看護記録書・訪問介護計画/実績・レセプト・国保連請求といった制度に紐づく記録と請求は、制度改定に追随する専用システム(iBow、カイポケ等)が受け持つ領域です。Lark が担当するのはその外側——多職種連携ログ・加算エビデンス台帳・申し送り・直行直帰の勤怠・稟議・マニュアル・LIFE移行の期限管理です。両者は競合ではなく補完で、この二層の線引きを守ることが安全で費用対効果も最大になります。

Q2. 令和8年度改定で訪問看護の記録はどう変わりましたか?

令和8年度診療報酬改定(本体は2026年6月施行)で包括型訪問看護療養費が新設され、その対象利用者については1日ごとに作成する訪問看護記録書Ⅲが求められる整理になりました。記録の粒度と件数が増えるため、記入項目のテンプレート統一や記入漏れの自動チェックといった周辺の仕組み化の価値が上がります。加算要件や様式の細部は厚生労働省の改定告示・通知で必ず最新をご確認ください。

Q3. 訪問看護医療情報連携加算のために Lark で何をすればよいですか?

この加算は他機関とオンラインで診療情報を共有・活用した「連携の事実」が算定の裏付けになります。Lark Base の多職種連携ログに「日時・相手・手段・共有した情報・次アクション」を1行残す運用にしておけば、電話やメールで起きた連携も後から検索できる証跡として残り、算定根拠にも申し送りにもなります。金額や算定要件の細部は改定告示・通知をご確認ください。

Q4. LIFEの国保中央会移管で、事業所は何を管理すればよいですか?

LIFEは2026年5月11日から国民健康保険中央会の運用に移管され、LIFE関連加算を算定する事業所は移行作業が必要でした。厚生労働省の案内では、移行作業を2026年7月31日までに完了しないと8月1日以降は旧LIFEへ提出できず加算要件を満たさなくなるとされています。こうした期限つき事務は Lark のタスクテーブルで担当・期限・進捗を管理し、自動リマインドで取りこぼしを防ぐのが有効です。詳細は必ず厚生労働省の一次情報をご確認ください。

Q5. 職員30名の訪問事業所だと費用はいくらですか?

Lark は Starter プランなら20名まで無料ですが、職員が20名を超える事業所は Pro プラン(1ユーザー月1,420円・税抜・年払い、2026年9月時点)が前提です。30名なら月42,600円(税抜)。申し送りチャット・勤怠・タスク管理・稟議ワークフローを別々のSaaSで契約するより低コストに収まるケースが多く、専用の記録・レセプトシステムの料金はそのまま第1層として活きます。

Q6. 直行直帰のスタッフが多くても使えますか?

むしろ直行直帰の事業所ほど効果が大きい領域です。Lark はスマホアプリ中心で、GPS/位置情報つきの打刻・訪問後のひとこと申し送り・利用者担当チャットがスマホで完結します。事業所に集まらなくても「今日の訪問が回っているか」「誰が今どこにいるか」を把握でき、事務所での夜間の清書や電話の往復を減らせます。

Q7. パソコンが苦手なスタッフでも定着しますか?

します。最初の30日は事業所内連絡と申し送りの移行だけに絞り、入力もスマホのフォームや数十秒のチャットからにすれば、PC操作に不慣れなスタッフでも無理なく移行できます。全機能を一度に使わせず、「1行だけ必ず書く」といった最小ルールから始めることが定着のコツです。

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まとめ — 「良いケア」を「スタッフが続けられる仕組み」で支える

人材確保は待ったなし、2026年は令和8年度診療報酬改定(包括型療養費・記録書Ⅲ・医療情報連携加算)とLIFEの国保中央会移管で記録・連携・提出の事務が動きました。訪問看護・訪問介護のDXといっても、記録やレセプトを専用システムから剥がすことではありません。しかし裏を返せば、多職種連携・申し送り・直行直帰の勤怠・加算エビデンス・期限つき事務という「専用システムの外側の運営」は、いま最も安く仕組み化でき、スタッフの残業と持ち帰りに最も直結する領域です。記録とレセプトは専用システムのまま、月0円〜(複数拠点でも Pro)で「紙とLINE」を「事業所の仕組み」に変える。その二層の設計図と90日の手順は、本記事のとおりです。

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Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。iBow はエイチ・エス・ケー株式会社(eWeLL)、カイポケは株式会社エス・エム・エス、ケアコラボはケアコラボ株式会社、kintone はサイボウズ株式会社、Microsoft Teams は Microsoft Corporation、LINE は LINEヤフー株式会社の各商標・サービスです。本記事中の令和8年度診療報酬改定(包括型訪問看護療養費・訪問看護記録書Ⅲ・訪問看護医療情報連携加算等)は厚生労働省「令和8年度診療報酬改定」および同「訪問看護療養費マスターの変更点」、LIFEの国保中央会移管は厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1520」、介護職員の必要数は厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数」(いずれも2026年9月時点で当社確認)に基づく引用です。Lark の料金・機能は同時点の公式公開情報に基づいています。加算の金額・算定要件・様式・提出期限など制度に関わる事項は改定・変更される場合があるため、算定判断・個人情報の取り扱いを含め、必ず厚生労働省の一次ソースおよび所轄の行政・専門家にご確認ください。

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