スプレッドシート戦略 / Lark Sheets × Excel / 中小企業のクラウド化
Lark Sheets vs Excel 徹底比較【2026年版】— 共同編集・関数・料金で見直す中小企業のスプレッドシート戦略
「Lark Sheets vs Excel」——表計算の乗り換えを検討するとき、多くの方は「脱Excel」と聞いて、いきなりデータベース(Lark Base や kintone)への全面移行を思い浮かべます。しかし現場の表計算業務のかなりの部分は、データベースにするほどではないが、Excelファイルをメールで送り合う運用には限界がある——という中間地帯にあります。「最新版はどれ?」「上書き保存で誰かの入力が消えた」「関数が壊れた」。この記事では、その中間地帯を埋める選択肢として Lark Sheets(Lark のクラウド表計算)を取り上げ、Excel と共同編集・関数・料金・権限の4軸で公式情報をもとに比較します。自社EC事業のバックオフィスを月240時間から24時間(90%削減)まで圧縮した現役事業者の視点で、「表計算のままクラウド化する」か「Base まで上げる」か「Excelを残す」かの実務的な判断基準まで示します。
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この記事でわかること
- Lark Sheets と Excel の違いが4軸で分かる — 共同編集・関数(500以上)・料金・権限/データ保護を、Lark公式ヘルプと Microsoft 公式ドキュメントの一次情報で比較
- 「共同編集」の実態の差 — Excel も共同編集はできる。ただし OneDrive/SharePoint 保存・.xlsx・権限設定という前提がある。Lark Sheets は既定でクラウド共同編集という違いを正確に整理
- 料金の「無料の範囲」と「有料の壁」 — Lark Starter(20名無料)、Excel for the web(無料)、デスクトップExcel(M365有料)、Google Sheets の位置づけを公式料金で確認
- Sheets で足りる業務 / Base に上げる業務 / Excelを残す業務の仕分け基準 — 「脱Excel=いきなりデータベース」ではない、中小企業の現実的なスプレッドシート戦略
- Excel → Lark Sheets 移行の実務ステップと当社の実証 — インポート・並走・関数の再現・注意点と、自社EC(240h→24h)で Sheets が担った役割
目次
- 結論 — 「脱Excel=Base移行」の前に、”表計算のままクラウド化”という中間解がある
- Lark Sheets とは — Excelと同じ表計算を、クラウドで(500関数・共同編集・履歴)
- Lark Sheets vs Excel 徹底比較 — 4軸+一覧表
- 料金で比較 — 「無料の範囲」と「有料の壁」はどこにあるか
- 中小企業のスプレッドシート戦略 — Sheets/Base/Excel の仕分け基準
- Excel → Lark Sheets 移行の実務ステップ
- 当社の実証 — 240時間→24時間のなかで Sheets が担った役割
- よくある質問(FAQ)
- まとめ — 表計算の「置き場所」を変えるだけで、会社の情報の流れが変わる
結論 — 「脱Excel=Base移行」の前に、”表計算のままクラウド化”という中間解がある
結論: 中小企業の表計算業務は「Excelのまま」か「データベースへ全面移行」かの二択ではありません。その中間に「表計算の使い勝手はそのまま、置き場所だけをクラウドに移す」という第三の選択肢があり、Lark Sheets はまさにそこを埋めるツールです。関数中心のレポートや集計は Lark Sheets で、注文・案件・在庫のように「増え続けるレコードを管理・自動化したい」業務は Lark Base で、という使い分けが、費用と学習コストの両面で最も現実的です。
本記事の要点を先にまとめます。
| 論点 | 要点 |
|---|---|
| 共同編集 | Excelも可能だが OneDrive/SharePoint 保存・権限設定が前提。Lark Sheets は既定でクラウド共同編集・自動保存・編集履歴 |
| 関数 | Lark Sheets は500以上の関数に対応(SUM/VLOOKUP/SUMIF 等)。使い慣れた関数の多くがそのまま使える |
| 料金 | Lark は Starter で20名まで無料。デスクトップExcelは M365 サブスクが必要(Business Standard 月¥2,098・税抜年払い) |
| 仕分け | レポート・分析=Sheets / データベース・自動化=Base / 高度な分析・完全オフライン=Excel を残す |
なぜ今この「中間解」が重要なのか。2025年版中小企業白書は、中小企業のデジタル化について「紙や口頭による業務が中心でデジタル化が図られていない段階」の事業者が依然として一定数存在すると指摘したうえで、デジタル化が進んだ企業ほど「顧客データの一元管理」など情報を1か所に集約する取組がDXに有効である可能性を示しています(出典: 中小企業庁「2025年版 中小企業白書」第1部第1章第5節 デジタル化・DX(2026年9月24日確認))。この「情報を1か所に集約する」流れの、最も着手しやすい入口が表計算のクラウド化です。多くの現場にとって、いきなり本格的なデータベースを構築するのはハードルが高い。だからこそ、今あるExcelの延長線上でクラウド化する「小さな一歩」が、属人化とバージョン地獄(「最新版はどれ?」問題)から抜け出す最短ルートになります。中小企業DX全体の進め方は中小企業のDXを90日で軌道に乗せる実践ロードマップで解説しています。
Lark Sheets とは — Excelと同じ表計算を、クラウドで(500関数・共同編集・履歴)
結論: Lark Sheets は、Excel と同じ「行と列のセルに関数を書いて計算する」表計算ツールを、最初からクラウド上で複数人が同時に触れる形にしたものです。Lark 公式は「シートは従来の表計算ツールと同じ感覚で利用でき、大量データの処理や分析に適している」と位置づけています(出典: Lark ヘルプセンター「Base とシートの違いの紹介」(最終更新2025年10月29日・2026年9月24日確認))。
Excelユーザーが「同じ感覚で使える」と感じる主な機能は次のとおりです。いずれも Lark 公式ヘルプで確認できます。
- 500以上の関数 — SUM(合計)、VLOOKUP(検索)、SUMIF(条件付き合計)など、Excelで日常的に使う関数の多くがそのまま使えます(Lark公式「Base とシートの違い」比較表)。参考までに、数式フィールドで100以上の関数に対応する Lark Base に対し、Sheets は500以上と、関数の網羅性ではSheetsが上位です
- リアルタイム共同編集・自動保存・編集履歴 — 複数人が同時に編集でき、変更はクラウドに自動保存されます。編集履歴からいつでも過去の状態を確認・復元できます
- ピボットテーブル・条件付き書式・多様なグラフ — 棒・折れ線・円グラフなどの作成、条件付き書式、セル内で異なるテキスト書式の設定に対応
- セル範囲・データの保護 — 特定のセル範囲やデータを保護し、意図しない上書きを防げます
- シート間参照(IMPORTRANGE) — 別のシートファイルからデータを参照でき、参照先の更新が自動で同期されます
- モバイル対応 — スマートフォンからの閲覧・編集に対応
一方で、Lark 公式が「シートは未対応」と明記している機能もあります。オートメーション(自動化ワークフロー)、かんばん・ガントなどの6種のビュー、業務アプリ化、外部アプリとのデータ同期は、いずれも Lark Sheets ではなく Lark Base の担当領域です(前掲・Lark公式比較表)。また、Sheets の AI 機能は公式時点で「ベータテスト中」とされています。この線引きが、後述する「Sheets と Base の仕分け」の根拠になります。
Lark Sheets vs Excel 徹底比較 — 4軸+一覧表
結論: Excel は「単体の表計算ソフトとしての完成度・オフライン性能・高度な分析機能」で依然として最強クラスですが、「準備なしで複数人がクラウドで同時に触れる」点と「無料で始められる範囲の広さ」では Lark Sheets が優位です。どちらが上かではなく、「何を優先する業務か」で選ぶのが正解です。
軸1: 共同編集 — 「できる/できない」ではなく「準備の重さ」が違う
重要な前提として、Excel も共同編集(共同作業)はできます。ただし Microsoft 公式によれば、共同編集にはブックを OneDrive、OneDrive for Business、または SharePoint Online ライブラリに保存し、ファイル形式を .xlsx にし、最新版の Excel for Microsoft 365 または Excel モバイルアプリを使い、各編集者にアクセス権限を付与する必要があります(出典: Microsoft サポート「Excel ブックの共同編集を使用して同時に共同作業を行う」(2026年9月24日確認))。つまり Excel の共同編集は「クラウド保存+適切なライセンス+権限設定」という段取りが揃って初めて成立します。対して Lark Sheets は、作成した時点でクラウド上にあり、リンクを共有すれば既定で共同編集できます。「そもそもファイルをローカルに保存してメールで送る」という文化が発生しないのが最大の差です。バージョン管理と属人化に悩む中小企業のペーパーレス失敗パターンは中小企業のペーパーレス化 失敗5パターンでも詳しく扱っています。
軸2: 関数 — 使い慣れた関数はおおむね通用する
Lark Sheets は500以上の関数に対応し、SUM・VLOOKUP・SUMIF・NOW など Excel でおなじみの関数が使えます(出典: Lark ヘルプセンター「シートで関数を使用する」(2026年9月24日確認))。一方、Excel のデスクトップ版は Power Query による大規模データ整形、豊富なアドイン、VBA マクロなど「単体ソフトとしての深さ」で優位です。日常の集計・レポート・簡易分析なら Lark Sheets で十分に代替でき、専門的・大規模なデータ加工が必要な業務は Excel デスクトップ版を残す、という切り分けが現実的です。
軸3: 権限・データ保護 — 「共有前提」で設計されているか
Lark Sheets は特定のセル範囲・データの保護に対応し、編集履歴も残ります。Excel もブック保護・シート保護に加え、OneDrive/SharePoint 上での共有権限を設定できます。違いは思想で、Lark Sheets は「共有されている状態」を前提に権限を足していくのに対し、Excel は「手元のファイル」を共有可能にしていく発想です。全社のセキュリティ・権限設計を Lark で統一する方法はLark セキュリティ・権限管理 完全ガイドにまとめています。
軸4: AI・自動化 — どちらも発展途上、ただし土台が違う
Lark Sheets の AI 機能は公式時点でベータテスト中で、自動化(オートメーション)は Lark Base 側の機能です。Excel は Microsoft 365 Copilot(別料金)やマクロ/Power Automate との連携が可能です。ここは現状「引き分け」ですが、Lark の場合は Sheets・Base・チャット・承認が同じ基盤に載っているため、表計算の先にある自動化・通知・承認まで地続きで拡張できる点が構造的な強みになります。
以上を一覧にすると次のとおりです。
| 観点 | Lark Sheets | Excel |
|---|---|---|
| 共同編集 | クラウドネイティブ。既定で複数人リアルタイム編集・自動保存・編集履歴 | 可能。ただし OneDrive/SharePoint 保存+.xlsx+最新Excel(M365)/モバイル+権限設定が前提 |
| 関数 | 500以上(SUM/VLOOKUP/SUMIF 等) | 多数。Power Query・VBA・アドインで単体の深さは最強クラス |
| 無料の範囲 | Starter で20名まで無料(ストレージ計100GB) | Excel for the web が無料(Microsoftアカウント・OneDrive 5GB)。デスクトップ版は有料 |
| 有料の目安 | Pro 月¥1,420/ユーザー(税抜・年払い) | Business Standard 月¥2,098/ユーザー(税抜・年払い、デスクトップExcel+Teams+1TB) |
| ピボット/グラフ/条件付き書式 | 対応 | 対応(デスクトップ版が最も強力) |
| オフライン編集 | クラウド前提(オフラインは限定的) | デスクトップ版は完全オフライン可 |
| AI・自動化 | AIはベータ。自動化はBase側。Lark基盤で地続きに拡張 | Copilot(別料金)・マクロ・Power Automate |
※料金・機能は各社の公式情報に基づく2026年9月24日時点の内容です。最新の正確な条件は各公式サイトでご確認ください。Google Sheets を含むグループウェア全体の比較はLark vs Google Workspace 選定ガイドを参照してください。
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料金で比較 — 「無料の範囲」と「有料の壁」はどこにあるか
結論: 「無料で複数人がクラウド共同編集を始められる範囲」は Lark Sheets が広く、「無料で使えるが本格利用には有料の壁がある」のが Excel、という構図です。表計算単体のコストより、「表計算の先(チャット・自動化・データベース)まで含めて1つのプランで賄えるか」で見ると差が明確になります。
| ツール | 無料でできること | 有料プランの目安 |
|---|---|---|
| Lark Sheets | Starter で20名まで無料。Sheets・Docs・チャット・Base(2,000行)・オートメーション(月1,000回)まで含む | Pro 月¥1,420/ユーザー(税抜・年払い)。21名以上や大容量が必要な場合 |
| Excel | Excel for the web が無料(Microsoftアカウント・OneDrive 5GB)。基本的な作成・編集が可能 | デスクトップExcelは M365 サブスク。Business Standard 月¥2,098/ユーザー(税抜・年払い、Teams・Word・1TBを含む) |
| Google Sheets(参考) | 個人のGoogleアカウントで無料。リアルタイム共同編集に対応 | Workspace Business Standard 月¥1,600/ユーザー |
数字の出典は、Lark がLark 公式プラン・料金ページ、Microsoft がMicrosoft 365 法人向け料金ページ、Google がGoogle Workspace 料金ページです(いずれも2026年9月24日確認。Microsoft の価格は2026年9月時点の税抜・年払い相当)。
注目すべきは「表計算の外側」まで含めたときのコストです。Lark は Sheets 単体ではなく、チャット・ビデオ会議・Docs・Base・カレンダー・承認までを Starter(無料)〜Pro(月¥1,420)の1プランで束ねます。一方 Excel を軸に同等の環境(Teams・SharePoint・デスクトップOffice)を揃えると、Business Standard 相当が必要になります。SaaS の乱立でコストが膨らんでいる場合の見直し方は2026年 中小企業 SaaSコスト見直しガイドで、Microsoft 365 値上げの影響はMicrosoft 365 値上げで中小企業のSaaSコストはどう変わるかで詳しく試算しています。
中小企業のスプレッドシート戦略 — Sheets/Base/Excel の仕分け基準
結論: 「レポート・分析は Sheets」「増え続けるデータの管理・自動化は Base」「高度な分析・完全オフラインは Excel を残す」——この3分類で仕分けると、ツールの入れ替えで消耗せずに済みます。Lark 公式自身が「シートはデータ分析やレポート作成など表計算に最適、Base はプロジェクトや注文管理などのデータベース構築や自動化に最適」と使い分けを示しています(前掲・Lark公式「Base とシートの違い」)。
| 業務の性質 | おすすめ | 具体例 |
|---|---|---|
| 関数中心の集計・レポート | Lark Sheets | 月次売上集計、予算実績表、簡易KPIレポート、シフト表の共有 |
| 増え続けるレコードの管理・自動化 | Lark Base | 受注・在庫・案件・顧客・問い合わせ管理、承認フロー、自動通知 |
| 高度な分析・完全オフライン・既存資産 | Excel を残す | Power Query での大規模整形、複雑なマクロ、税理士・取引先との.xlsxやり取り |
実務での判断のコツは「そのファイル、行が増え続けるか?」という一問です。行が固定的で計算・集計が主目的なら Sheets、レコード(注文・顧客・案件)がどんどん増えて絞り込み・自動化・通知が欲しくなるなら Base、という分岐が使えます。行が増え続ける業務を無理に表計算で回すとバージョン地獄と関数の破損が起きるため、その領域は素直に Lark Base への移行(脱Excel 30日チャレンジ)で扱うのが正解です。逆に、Base にするほどではない一過性の集計まで全部データベース化するのは過剰で、そこは Sheets で軽く済ませるべきです。「Sheets と Base の両方が同じ Lark の中にあり、必要に応じて行き来できる」ことが、この仕分けを現実的にしています。Sheets のデータは Base と同期させることもできます。
Excel → Lark Sheets 移行の実務ステップ
結論: Excel から Lark Sheets への移行は「いきなり全部」ではなく、①共有頻度の高いファイルから、②2週間の並走で答え合わせをしながら、③関数の挙動を確認しつつ進めるのが失敗しないコツです。移行の失敗は、たいてい「移すファイルの順番」と「切り戻し基準の欠如」で起きます。
- 棚卸し(1〜2日) — 社内で回っているExcelファイルを「共有頻度」「行が増えるか」「関数の複雑さ」で仕分けます。まず移すべきは「複数人でメール共有していて、行はさほど増えない集計・レポート系」です
- 試験移行(2〜3日) — 対象ファイルを Lark Sheets にインポートし、関数・グラフ・条件付き書式が意図通り再現されるか確認します。特殊な関数やマクロを含むファイルは挙動が変わることがあるため、この段階で洗い出します
- 2週間の並走 — 既存Excelと Lark Sheets を並走させ、数字が一致するか答え合わせをします。並走期間中はいつでもExcelに戻せる状態(既存ファイルの凍結保管)を維持します
- 本切替と権限整理 — 並走で問題がなければ Lark Sheets に一本化し、編集権限・保護範囲を設定します。以降は「ファイルを送る」文化から「リンクを共有する」文化へ切り替わります
注意点として、VBAマクロ・Power Query・アドインに依存した高度なExcelファイルは、無理に Lark Sheets へ移さずExcelに残すのが賢明です。前章の仕分け基準どおり、Excelが得意な領域はExcelに任せ、共同編集で価値が出る領域だけを Lark Sheets に移すことで、移行リスクを最小化できます。全社のデータベース領域まで一気に内製化したい場合の道筋はIT人材ゼロでも業務システムは内製できる(ノーコード戦略)で解説しています。
当社の実証 — 240時間→24時間のなかで Sheets が担った役割
結論: 当社(アウフヘーベンジャパン)が自社EC事業のバックオフィスを月240時間から24時間(90%削減)まで圧縮した過程で、Lark Sheets は「Base にするほどではない集計・レポートを、メール添付なしで全員が同じ最新版を見る」役割を担いました。すべてをデータベース化したのではなく、Sheets と Base を役割で使い分けたことが、無理のない定着につながりました。
かつての当社は、売上集計表・予算実績表・シフト表といった「表計算ファイル」を、担当者がローカルで作ってメールやチャットに添付して共有していました。結果、「最新版はどれ?」「昨日の数字と違う」「上書きで誰かの入力が消えた」が日常茶飯事。これらのファイルを Lark Sheets に載せ替え、関係者がブラウザで同じ1枚を見て、その場で数字を更新する形にしただけで、バージョン確認と再送のやり取りが消えました。群馬・前橋を拠点に自社EC事業を運営する当社の削減の全記録は中小EC事業者の Lark 活用 — 240h→24h の全記録で公開しています(削減幅は業種・体制により差があります)。
一方で、受注・在庫・問い合わせのように「レコードが増え続け、絞り込み・自動通知が欲しい」業務は、Sheets ではなく Lark Base に構築しました。「集計・レポートは Sheets、増え続けるデータは Base」という本記事の仕分けは、当社自身が実運用で辿り着いた結論そのものです。他業種を含む導入の成果と考え方はLark Base が中小企業の業務効率を変える3つの理由や導入事例もご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Lark Sheets は Excel と互換性がありますか? 既存のExcelファイルは使えますか?
Lark Sheets は行と列に関数を書いて計算する表計算ツールで、SUM・VLOOKUP・SUMIF など Excel でおなじみの関数を含む500以上の関数に対応しています。既存のExcelファイルは Lark Sheets にインポートして利用できますが、VBAマクロ・Power Query・一部の特殊な関数やアドインに依存したファイルは挙動が変わる場合があります。移行前に試験インポートで再現性を確認し、高度な機能に依存するファイルはExcelに残す運用をおすすめします。
Q2. Excel でも共同編集はできますよね? Lark Sheets との違いは何ですか?
はい、Excel も共同編集はできます。ただし Microsoft 公式によると、共同編集にはブックを OneDrive/OneDrive for Business/SharePoint Online に保存し、ファイルを .xlsx 形式にし、最新版の Excel for Microsoft 365 または Excel モバイルアプリを使い、各編集者に権限を付与する必要があります。Lark Sheets は作成時点でクラウド上にあり、リンク共有で既定で共同編集できる点が違いです。「ファイルをローカル保存してメール送付する」運用が発生しないため、バージョン管理の手間が構造的に減ります。
Q3. Lark Sheets は無料で使えますか?
Lark の Starter プランは20名まで無料で、Sheets・Docs・チャット・Base・カレンダーなどが含まれます(2025年3月1日の改定で無料枠は50名から20名に変更されています)。21名以上や大容量が必要な場合は Pro プラン(1ユーザーあたり月¥1,420・税抜・年払い)が目安です。Excel も Excel for the web はMicrosoftアカウントとOneDrive 5GBの範囲で無料ですが、デスクトップ版Excelの利用にはMicrosoft 365のサブスクリプションが必要です(2026年9月24日時点・各社公式料金より)。
Q4. Lark Sheets と Lark Base は何が違うのですか? どう使い分ければいいですか?
Lark 公式は「シートはデータ分析やレポート作成など表計算に最適、Base はプロジェクトや注文管理などのデータベース構築や自動化に最適」と使い分けを示しています。判断のコツは「そのファイルは行が増え続けるか」で、行が固定的で集計・計算が主目的なら Sheets、レコード(注文・顧客・案件)が増え続けて絞り込み・自動通知・承認が欲しくなるなら Base が向いています。オートメーション・6種のビュー・業務アプリ化・外部データ同期は Base の機能で、Sheets では未対応です。
Q5. Excel を完全にやめる必要がありますか?
いいえ、やめる必要はありません。Power Query による大規模データ整形、複雑なマクロ、税理士・取引先との.xlsxファイルのやり取りなど、Excelが得意で既存資産のある領域はExcelを残すのが合理的です。おすすめは「共同編集で価値が出る集計・レポートは Lark Sheets へ」「増え続けるデータは Lark Base へ」「高度な分析・完全オフラインはExcelを残す」の3分類です。ツールを敵対的に置き換えるのではなく、業務の性質で使い分けるのが、コストと定着の両面で現実的です。
Q6. 導入や移行の支援は受けられますか?
はい。当社は自社EC事業で Lark Sheets と Lark Base を実際に使い分けて運用している現役の事業者です。60分の無料相談では、御社のExcelファイルの棚卸しと「Sheetsに載せ替えるべきもの・Baseに作り直すべきもの・Excelで残すべきもの」の仕分け、移行の並走プランまでご提案します。オンライン対応・全国可で、無理な売り込みはいたしません。
まとめ — 表計算の「置き場所」を変えるだけで、会社の情報の流れが変わる
脱Excelは「Excelを捨てる」ことでも「いきなりデータベースを作る」ことでもありません。多くの中小企業にとって最初の一歩は、共有頻度の高い表計算を「置き場所だけクラウドに移す」ことです。本記事の要点は3つです。
- Lark Sheets はExcelと同じ感覚で使える500関数対応の表計算を、既定でクラウド共同編集・自動保存・編集履歴つきで提供する
- Excelも共同編集はできるがOneDrive/SharePoint保存・権限設定という段取りが要る。Lark Sheets は「メールで送る文化」自体を無くせる
- 正解は置き換えではなく仕分け。集計・レポート=Sheets / 増え続けるデータ=Base / 高度分析=Excelを残す。3つを業務の性質で使い分ける
当社は「Larkを売るコンサル」である前に、この仕分けで自社の業務を毎日回している現役の事業者です。自社実証で得た「Sheetsと Baseの使い分け」の実物をベースに、御社のExcel運用のクラウド化を最短距離でご支援します。仕組みを変えれば、情報の流れが変わり、会社が変わります——それが当社の掲げる「仕組みを変える。会社を変える。」です。
まずは1枚の集計表から。「脱Excelの第一歩」を今週始めませんか
60分の無料相談で、①御社のExcelファイルの棚卸しと仕分け、②Lark Sheets/Base への移行プラン、③クラウド共同編集の運用ルール、の3点をお渡しします。オンライン対応・全国可。まずは今、社内で一番「最新版どれ?」が起きているファイルをお聞かせください。
無理な売り込みは致しません / 「話を聞くだけ」のご相談も歓迎です
Lark導入支援の詳細はLark導入支援サービス、業務システム構築はLark Base 業務システム構築をご覧ください
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Lark は ByteDance Ltd. の登録商標です。当社は Lark の導入を支援する独立した第三者コンサルティング事業者であり、ByteDance 社の公式機関ではありません。本記事中の各社サービス名・製品名は各社の商標または登録商標です。記事内の料金・機能・仕様は 2026 年 9 月 24 日時点の各社公表情報に基づきます。最新情報は各公式サイトでご確認ください。